子供を育てるのは親か政府か | 投資家チェリーの毎日ちょこっと賢くなる読むサプリ

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投資家ミセス・チェリーによる投資・金融・経済・海外移住・セミリタイアライフについてのコラム。アメリカ生まれ、東京育ち、現在はシンガポールでセミリタイア。

最近ではお年寄りよりも

幼児の方がスワイプが上手い、

と言われるくらいに

デジタルデバイスとそれらを通して

閲覧可能なSNSの普及が

著しいですね。

 

SNSはその隆盛期には

Googleなどの

検索端末に代わり、

リアルな情報収集の方法として

広まっていったと記憶しています。

 

同時に情報を発信するという

ことに価値が置かれ、

発信内容も最初はパーソナルな

ことから始まっていたのが、

今に至っては

留めどなく流れてくるインフルエンサー

によるPR案件など

稼ぐための内容へと

変貌しています。

 

このような時代の流れの中で、

SNSとの向き合い方は

皆さまどのようにされていますか?

 

チェリーの場合、

人様に何かを

提供できる場として、もしくは

本当に必要だと思える情報を受け取る場、

だけに用途を絞ろうと決めました。

 

結果、自分の容量を無駄に

消費しなくて済むようになり、

一つ一つの発信や受け取りの

質が高くなりました。

 

これはチェリーがいい大人だからできた

自己判断です。

政府に言われたわけでも、親に注意された

わけでもありません。

 

正しいかはポイントではなく、

少なくとも自分自身にとって

心地よい環境をつくることができました。

 

では子供の場合はどうでしょう?

 

フロリダ州知事は、16歳未満のSNSの利用を

制限する法案に署名しました。

14歳未満のSNS利用を禁止するほか、14歳と

15歳の利用には親の合意を義務づけるとした

この新法は2025年1月1日より施行されます。

(Florida Bans Social Media for Kids Under 14

, Bloomberg)

 

この法律にはもちろん賛否両論あります。

しかし、議題としては十分に議論に値するもので

あり、日本でも法律として今すぐには難しくても、

家庭内である程度の規定を話し合う際の

参考になると思います。

 

家庭内で、というのは理由があります。

今回の新法の署名に至るまでには、

知事により原案が一度拒否されています。

旧内容は「16歳未満のSNS利用を一律に禁止」

というものでした。

 

なぜ拒否に至ったのか。

それは、「子供のオンライン利用の是非を

判断するのは親であり政府ではない」という

観点が1つの理由でした。

 

つまり、案を通してしまうと、

親が子供の教育について持つ決定権を

政府が制限することになる、ということ。

 

しかし、今回の改定案が署名に至ったのは

16歳未満一律を変更して14歳未満は禁止、

14,15歳は親の同意が必要、と修正されたから。

この微妙な年齢層を親の同意があるならよし、

とすることで「親の権利を制限」するのではなく、

「親に子供を守る力を与える」という見方に

持っていきました。

 

色々な意見はあると思いますが、

家庭での親の意見を尊重しつつ、

子供を守るということを

最大限に考えている点は、

家庭内での議論にもとても役立ちますね。

 

自分の家庭ではどのようなガイドラインが

適しているのか、

そんなことを話し合うのは意味がありそう。

 

子供にも、SNSというものが

法律に抵触する紙一重の存在であるということを

理解させることは重要です。

 

SNSを通してのやりとりが

死に繋がったり、

薬物の購入に繋がったり、

恐喝など犯罪に繋がったり

する可能性は否定できず、

何かが起こってからでは

遅いのです。