途中で止めたっていい | ミセス・チェリーの毎日。

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投資家ミセス・チェリーのメモノート。アメリカ生まれ、東京育ち、現在はシンガポールでセミリタイア。

何かを始める時、決意がいりますよね。

よくよく考えて勇気を出して始めたのだから

一旦始めたからには

途中でやめるなんてとんでもない。

 

これ、割と陥りやすい思考だと思います。

 

でも、止めることを決めるのは

始めることを決める以上に

重要で、人生を有意義にする可能性が

あります。

 

でも、なかなか止められない、、

意志の弱い人間に思われる、、という

方は、こんな指標を持ってはどうでしょう。

 

1.始めた時の動機を思い出す

 

例えば、ある資格の試験勉強を始めたとします。

理由は、その勉強内容が今後の仕事に役立つと

考えたから。

ところが試験は落第。

改めて試験を受けると数十万円かかります。

資格を取ることが動機ではなく、内容を把握

して仕事に役立てることが真の動機ならば

試験は必ずしも受ける必要はありません。

なぜなら、勉強内容は把握しているはずだから。

そして、それは資格があろうとなかろうと

仕事には活かせます。

 

真の動機を思いだしましょう。

 

2.他により意味のある選択肢がないか考える

 

資格は取れなかったけれど、

自分のビジネスに活かすには、

その資格やスキルを持った人を雇用する、

これも選択肢の1つです。

そちらの方が経済合理性があれば

選択肢の切り替えで対応できます。

自分が資格を取ることにこだわることは

必ずしも利益をもたらすとは限らないのです。

精神論は時に人の決断を曇らせます。

 

そしてもう1つ。

止める決断を重いものにしないために出来ること。

それは、始める時もサラッと軽く始めること。

そうすると、始めたことに意味を持たせすぎない

ことができます。

何事も考えすぎずにとりあえず始めてみる。

始めた動機に沿わないようなら他の選択肢も

考慮して方向転換または中止。

 

それでいいのではないでしょうか。

 

そんなことを、

アップルがWatchのディスプレー内製化を

あきらめた件やテスラが中国でのEV車生産縮小

を決定した件をみて考えた週末。

(Apple Scraps In-House Effort to Make 

Watch Displays, Cuts Jobs、Bloomberg)

(Tesla Trims Car Output in China as

 EV Sales Growth Slows、Bloomberg)

 

ネガティブ方向の決断って、

悪いことと思いがちですが、そんなことない。