ソフトランディングなるか 2023年12月7日 | ミセス・チェリーの毎日。

ミセス・チェリーの毎日。

投資家ミセス・チェリーのメモノート。アメリカ生まれ、東京育ち、現在はシンガポールでセミリタイア。

昨日書きました、ソフトランディングについての続きです。

まず、そもそもソフトランディングとはなんぞ?という方のために。

この用語は、ある経済の状態から次の局面に移行する際に、円滑にかつ正常に移行する為の調整局面を指します。

今回の場合でいうと、急激な景気後退や混乱を招くことなく、インフレの状況を緩やかに減速させていくこと。

 

 

ソフトランディング成功との読みが先行し、株式市場も上がるなどマーケットは好反応を示しています。

でも、まだ喜ぶのは時期尚早ではないか?との見方もあります。

確かに、マーケットに乗っている金利は急激に下がりました。

例えば米10年債ですと5%を上回っていたところから4.3%付近です。

ただ、米政策金利自体はまだ下がっていません。5.5%ですね。

中銀も明確な発言はしていません。

マーケットの大半の予想を裏切るようなことが起こると一波乱ある可能性もありますね。

 

 

<日銀12月会合ライブ、正副総裁発言でマイナス金利解除観測が再燃>(ブルームバーグ)

日本銀行の氷見野良三副総裁は6日、大規模な金融緩和政策からの正常化の局面で家計や企業、

金融機関に与える影響に言及し、賃金と物価の好循環の状況を慎重に見極めた上で出口を適切に判断する考えを示した。

この発言を受けて、沈静化しつつあった早期のマイナス金利解除観測に再び火が付いた。

 

つまり、金融緩和の出口が近いとの見方が広がり、12月会合でのマイナス金利解除(0.1%の利上げ)の可能性が

低くないとマーケットが読みはじめました。

これを受けて昨日6日はドル円146円ちょうど、今日7日は145円91銭付近となっています。

 

1月は米利上げも利下げもないので、その間に何か動くのか、気になるところですね。

 

 

<Bitcoin’s Rally Burns $6 Billion for Short Sellers>(Bloomberg)

ビットコイン関連株の空売り投資家が大打撃、年初来の含み損60億ドル

 

ビットコインは年初来165%上昇、そんな中関連銘柄をショートしている投資家の含み損が膨れているとのこと。

昨日はビットコイン半減期についての記事もありましたね。

半減期とは、マイナーが受け取る報酬が減る期間のことで、4年に一度訪れます。

そうするとマイナーは報酬が少ないのでマイニングしなくなり、コインの価値は上昇傾向になります。

実際2012年には1年で8000%上昇、2016年には1000%上昇しています。

 

上記要素に加えて、仮想通貨を巡る規制のさらなる明確化や米国でのビットコイン現物投資型の

上場投資信託(ETF)承認への期待なども重なりビットコインもコインベースなど関連銘柄も絶好調。

しかし、ARKなどのように積極的にコインベースの株を売却しているファンドもあります。

 

2024年の半減期、どうなるか楽しみ。