《本日のDVD観賞》
大晦日にWBAバンタム級王座挑戦者決定戦で井岡一翔選手と対戦するWBAバンタム級11位のマイケル・オルドスゴイティだが、トランプ大統領が出したベネズエラ上空及び周辺空域を閉鎖~航空各社に通達してベネズエラからの国外移動が困難との事だが無地に来日できるのだろうか!?実際に、12月4日にタイのバンコクで開催されたWBC総会でWBCライトフライ級王座戦にベネズエラのWBCライトフライ級王者カルロス・カニサレスがWBC1位タイのノックアウト・CPフレッシュマートとの防衛戦に渡航できず試合は中止~カニサレスは休養王者に格下げとなり、ノックアウト・CPフレッシュマートとWBC3位アルゼンチンのジュニオール・レアンドロ・サラテとWBCライトフライ級王座決定戦が開催され判定でノックアウト・CPフレッシュマートが新王者となった。
マイケル・オルドスゴイティはベネズエラから陸路でコロンビアに移動~コロンビアから来日する予定らしいが、ベネズエラのボクシングと云えば50代の私には漫画「あしたのジョー」での人気キャラクター‘無冠の帝王‘カーロス・リベラを想い出す。そして、1990年代に帝拳プロモーションと契約しマイク・タイソンが出場した東京ドーム大会、後楽園ホールで闘う~WBAフェザー級王者となり、日本で浅川誠二さん、平仲信敏さんの挑戦を退けたエロイ・ロハスを想い出す。7度目の防衛戦で、3階級制覇を目指すウィルフレド・バスケスに11RにTKO敗けで王座陥落したが・・・・これは相手が悪かった。
そして、その20年後に同じベネズエラの17歳の若者が帝拳ジムと契約し来日。日本でデビューし、3階級制覇王者になったのが‘ゴールデンボーイ‘ホルヘ・リナレス!
1985年8月にベネズエラのバリナスで生まれたホルヘ・ルイス・リナレスバレンシアは、父親がボクサーだったらしく兄弟でボクシングを始める~アマチュアでベネズエラのジュニア選手権を5連覇するなど151勝100RSC5敗の成績らしく早くから期待される~軽量級のチャンスを掴む為もあったのだろう?2002年に17歳で来日し、あのエドウィン・バレロとも凌ぎを削る~12月に、後楽園ホールで鄭炅秀をわずか1Rの45秒でKOし日本のボクシングファンに衝撃を与える~タイ人、フィリピン人に3連勝し2003年7月に、初の日本人選手サンダー伊藤選手を3RにTKOで降す~2004年1月には、元WBAフライ級王者のウーゴ・ソトとWBAフェデラテン・スーパーバンタム級王座を獲得~2004年8月には、WBAフェデラテンフェザー級王座 決定戦でレナン・アコスタを判定で降し栄冠~3勝3KO後の2005年5月に、WBAフェデセントロフェザー級王座決定戦でハビエル・ソテロを2RにKOして王座栄冠~その後も8連勝5KOで、2007年7月に元WBCスーパーバンタム級王者の古豪オスカー・ラリオスとWBCフェザー級暫定王者決定戦で10Rに連打でTKO勝ちしコーナーに駆け上がり 「やったー!」 と日本語で叫んだ姿に日本のボクシングファンは涙する
正規王者の池仁珍がK-1転向を表明した為に正規王者~12月に後のWBCフェザー級王者のガマリエル・ディアスを8Rに失神KOさせ初防衛に成功~2008年5月にフェイデル・ビロリアと2度目の防衛戦予定も、リナレスが右肩腱板損傷により試合をキャンセルし体重も苦しくなってきたのもあり王座を返上~2008年11月にパナマで、エドウィン・バレロが返上したWBCスーパーフェザー級王座を9位のワイルド・ガルシアと争い5RにTKO勝ちで2階級制覇~2009年6月に、ホサファト・ペレスを8RにTKOで降し初防衛に成功~10月に、久しぶりの日本のリングで2度目の防衛戦をファン・カルロス・サルガドの挑戦を受けるも1Rに2度のダウ ンを奪われTKO負けで初黒星を喫し王座陥落~2010年3月に地元ベネズエラで、ドミニカ共和国のフランシスコ・ロレンソに2-0の判定勝ちで再起する~7月には、シドニー五輪銀メダリストのロッキー・フアレスとのWBAフェデラテンライト級暫定王座決定戦を判定勝ちで王座栄冠~10月には国技館で元WBCスーパーフェザー級&元IBFライト級王者のヘスス・チャベスに4RにTKO勝ち~2011年5月にアドリアン・ベルドゥゴを7RにTKOで降し、いよいよ3階級制覇を目指し、10月にロスアンゼルスでWBCライト級1位のアントニオ・デマルコとWBCライト級王座決定戦で争うも11RにTKO負け 『観戦記8』
さらに2012年3月に、WBCライト級挑戦者決定戦でセルヒオ・トンプソンと争うも2RにTKO負け『観戦記170』素晴らしいスピードとテクニックもライト級では打たれ弱さを指摘されるも、ヘクトール・ベラスケス、デビッド・ロデラ、バーマン・サンチェスに3連勝2KO~2013年11月に、WBAライト級王者のリカルド・アブリルに挑戦して3階級制覇を目指す予定だったがアブリルの怪我により代替えノンタイトル戦で元WBCカリブ・スーパーライト級王者フランシスコ・コントレラスを1RでKOする 『観戦記629』 そして2014年3月に、WBCライト級王者オマール・フィゲロアへの次期挑戦者決定戦で荒川仁人選手とラスベガスのMGMガーデンアリーナで争い判定勝ちし挑戦権を獲得 『観戦記728』
しかし、フィゲロアが激戦続きで休養王者になり、12月にWBCライト級2位のハビエル・プリエトとWBCライト級王座決定戦を4RにKOして王座栄冠し3階級制覇!そして2015年5月には、イギリスに乗り込みWBC1位のケビン・ミッチェルの挑戦を受ける~5Rにダウンを奪われるも10Rに逆転のTKO勝ちし初防衛に成功 『観戦記952』
10月には、故郷ベネズエラでWBC10位のイバン・カノを2度のダウンを奪い5RにTKO勝ちで2度目の防衛に成功~そして、WBCからライト級1位のデヤン・ズラチカニンとの対戦指令が来るがリナレスが右拳を骨折したため中止・・・・リナレスは休養王者に認定される。そして、ズラチカニンはWBCライト級5位で元南米ライト級王者のフランクリン・ママニと王座決定戦を3RにTKO勝ちしてモンテネグロのボクサー初の世界王座を獲得。そしてリナレスは、休養王者から復帰して正規王者との統一戦かと思えば・・・・・なんと!WBAライト級王者との統一戦に挑む!WBAライト級王者のアンソニー・クロラのホームである、ボクシング熱が燃えるイギリスのマンチェスターに乗り込み大熱戦も判定勝ちでWBCに続きWBA王座も獲得 『観戦記1397』
だが、WBCは訳が分からないダイヤモンド王座へ・・・・2016年9月にアンソニー・クロラとのダイレクトリマッチも、またも判定で降して 『観戦記1518』
WBA王座の初防衛に成功~さらに、2017年9月にまたもイギリスのWBAランキング1位ルーク・キャンベルとアメリカで対戦し2-1の判定勝ちをしてWBA2度目の防衛に成功 『観戦記1796』
2018年1月には、WBA15位のメルシト・へスタを大差判定で降しWBA3度目の防衛に成功 『観戦記1937』
2018年5月に世界最速3階級制覇を狙って上げてワシル・ロマチェンコの挑戦を受け、右ストレートでロマチェンコからダウンを奪うも10RにTKO負け 『観戦記2026』
2018年9月にスーパーライト級(140ポンド)より2ポンド軽い138ポンド契約でアブネル・コットに3RでTKO勝ち 『観戦記2190』 2019年1月に、WBCスーパーライト級王座挑戦権もかかったWBCインターナショナルスーパーライト級シルバー王座戦でパブロ・セサール・カノに1RでTKO敗け 『観戦記2338』
9月に、4年9ヶ月振りの日本のリングでアル・トヨゴンに判定勝ち。
そして、再びアメリカに乗り込んで対戦するのは元NABA北米スーパーフェザー級王者のカルロス・モラレス!
1990年1月にメキシコのイダルゴ州トゥランシンゴで生まれた‘The Solution(解決策)‘カルロス・デメトリオ・モラレスは、アメリカに移住後の2012年1月にカリフォルニア州でデビューもアラン・ベニテスに判定敗け~さらに3戦ともドローも、その後は13連勝6KOし、2016年8月にルイス・フランコを判定で降しNABA北米スーパーフェザー級王座を獲得。
12月に、チャールズ・ウエルタを2-1の判定で降しNABA北米王座初防衛に成功~2017年5月のノンタイトル戦も判定勝ちするが、8月のNABO北米スーパーフェz-級王者アルベルト・マチャドとの統一戦に大差判定敗け~それでも12月に、ダーダン・ゼヌダージとのNABF北米スーパーフェザー級王座決定戦を6R負傷判定勝ちし王座獲得~2018年9月に、ライアン・ガルシアに判定敗け~12月にも、レネ・アルバラードに判定敗け~2019年5月に再起し2連勝2KOも、11月のメルシト・へスタに6R負傷判定ドロー。
スーパーライト級で4階級目を狙うと公言していた時期もあったホルヘ・リナレスだが、ライト級でワシル・ロマチェンコとの再戦を目指すとスーパーライト級での手痛いが敗北から再びアメリカで世界王座への足掛かりを掴めるか!?アルベルト・マチャド、ライアン・ガルシア、レネ・アルバラードと世界的な選手には敗北も、KO敗けが無いカルロス・モラレスが元3階級制覇王者にどんな闘いを魅せるか!?
2020年2月14日 世界前哨戦! ホルヘ・リナレスvsカルロス・モラレス
ホルヘ・リナレス 46勝28KO5敗 元3階級制覇王者
1R、リナレスが、ベタ足で低く出ていく~廻るモラレスに、鋭いジャブ
モラレスは距離を取りながらも、豪快な右を叩きつけてくる
2R、リナレスがガンガン前に出ていきワン・ツーも、かわしたモラレスが右アッパー!
それでもリナレスが前に出る~モラレスも細かく当てるが、リナレスの右カウンター!
3R、攻め続けるリナレスも、なかなか顔面のクリーンヒットは奪えずボディー
モラレスも、フリッカーのようなジャブから左フック~リナレスがボディーへジャブからカウンターの右!
立ち上がったモラレスに、リナレスがワン・ツーで極めにいくがラウンド終了
4R、ダメージありそうなモラレスに、リナレスが詰めていき左フックから右!
リナレスが、コンビネーションでモラレスを追い詰めていく~モラレスも必死に返すが、リナレスは再びショートの右をカウンター!
ズルズル下がるモラレスに、リナレスはこの試合で多用しているボディーに左を伸ばしてから右ストレート!
返しの左フックはカスった程度だが、モラレスは後方に吹っ飛びダウン!
モラレスは立ち上がれず、リナレスはコーナーに登り雄叫びを上げる!
見事にホルヘ・リナレスが、27戦KO敗け無しだったカルロス・モラレスを4RにKOする!バッティングでの出血はあったものの、攻めまくっての完勝にリナレスは 『今日は良い勝ち方ができてよかった。日本で良い練習を積めたし、良いコンディションをつくることが出来たのがよかった。今日は特に右が良かった。右のタイミングをまた思い出せたのが一番良かった。まだまだビッグチャンスもありそうだし、これからもライト級で頑張って、もう一度世界チャンピオンになります』 と話す。1年1ヶ月前の手痛いKO敗けで再び脆さを露呈してしまったリナレスだが、やはりスピード溢れるコンビネーションは見惚れてしまうものがある。
そして、ワシル・ロマチェンコへのリベンジを目指したいリナレスだが・・・・この後はコロナ禍に入り世界中が停滞してしまう。ワシル・ロマチェンコはライト級での4団体制覇を目指し、9ヵ月後の2020年10月に1年2ヶ月振りの試合でIBFライト級王者テオフィモ・ロペスと対戦。ホルヘ・リナレスは、1年4ヶ月後の2021年5月にラスベガスでWBCライト級王者デビン・ヘイニーに挑戦。初のKO敗けとなったカルロス・モラレスは、この後は試合をしていないので引退したのだろう。
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