人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

大晦日にWBAバンタム級王座挑戦者決定戦で井岡一翔選手と対戦するWBAバンタム級11位のマイケル・オルドスゴイティだが、トランプ大統領が出したベネズエラ上空及び周辺空域を閉鎖~航空各社に通達してベネズエラからの国外移動が困難との事だが無地に来日できるのだろうか!?実際に、12月4日にタイのバンコクで開催されたWBC総会でWBCライトフライ級王座戦にベネズエラのWBCライトフライ級王者カルロス・カニサレスがWBC1位タイのノックアウト・CPフレッシュマートとの防衛戦に渡航できず試合は中止~カニサレスは休養王者に格下げとなり、ノックアウト・CPフレッシュマートとWBC3位アルゼンチンのジュニオール・レアンドロ・サラテとWBCライトフライ級王座決定戦が開催され判定でノックアウト・CPフレッシュマートが新王者となった。

マイケル・オルドスゴイティはベネズエラから陸路でコロンビアに移動~コロンビアから来日する予定らしいが、ベネズエラのボクシングと云えば50代の私には漫画「あしたのジョー」での人気キャラクター‘無冠の帝王‘カーロス・リベラを想い出す。そして、1990年代に帝拳プロモーションと契約しマイク・タイソンが出場した東京ドーム大会、後楽園ホールで闘う~WBAフェザー級王者となり、日本で浅川誠二さん、平仲信敏さんの挑戦を退けたエロイ・ロハスを想い出す。7度目の防衛戦で、3階級制覇を目指すウィルフレド・バスケスに11RにTKO敗けで王座陥落したが・・・・これは相手が悪かった。

そして、その20年後に同じベネズエラの17歳の若者が帝拳ジムと契約し来日。日本でデビューし、3階級制覇王者になったのが‘ゴールデンボーイ‘ホルヘ・リナレス!

 

1985年8月にベネズエラのバリナスで生まれたホルヘ・ルイス・リナレスバレンシアは、父親がボクサーだったらしく兄弟でボクシングを始める~アマチュアでベネズエラのジュニア選手権を5連覇するなど151勝100RSC5敗の成績らしく早くから期待される~軽量級のチャンスを掴む為もあったのだろう?2002年に17歳で来日し、あのエドウィン・バレロとも凌ぎを削る~12月に、後楽園ホールで鄭炅秀をわずか1Rの45秒でKOし日本のボクシングファンに衝撃を与える~タイ人、フィリピン人に3連勝し2003年7月に、初の日本人選手サンダー伊藤選手を3RにTKOで降す~2004年1月には、元WBAフライ級王者のウーゴ・ソトとWBAフェデラテン・スーパーバンタム級王座を獲得~2004年8月には、WBAフェデラテンフェザー級王座 決定戦でレナン・アコスタを判定で降し栄冠~3勝3KO後の2005年5月に、WBAフェデセントロフェザー級王座決定戦でハビエル・ソテロを2RにKOして王座栄冠~その後も8連勝5KOで、2007年7月に元WBCスーパーバンタム級王者の古豪オスカー・ラリオスとWBCフェザー級暫定王者決定戦で10Rに連打でTKO勝ちしコーナーに駆け上がり 「やったー!」 と日本語で叫んだ姿に日本のボクシングファンは涙する

 

正規王者の池仁珍がK-1転向を表明した為に正規王者~12月に後のWBCフェザー級王者のガマリエル・ディアスを8Rに失神KOさせ初防衛に成功~2008年5月にフェイデル・ビロリアと2度目の防衛戦予定も、リナレスが右肩腱板損傷により試合をキャンセルし体重も苦しくなってきたのもあり王座を返上~2008年11月にパナマで、エドウィン・バレロが返上したWBCスーパーフェザー級王座を9位のワイルド・ガルシアと争い5RにTKO勝ちで2階級制覇~2009年6月に、ホサファト・ペレスを8RにTKOで降し初防衛に成功~10月に、久しぶりの日本のリングで2度目の防衛戦をファン・カルロス・サルガドの挑戦を受けるも1Rに2度のダウ ンを奪われTKO負けで初黒星を喫し王座陥落~2010年3月に地元ベネズエラで、ドミニカ共和国のフランシスコ・ロレンソに2-0の判定勝ちで再起する~7月には、シドニー五輪銀メダリストのロッキー・フアレスとのWBAフェデラテンライト級暫定王座決定戦を判定勝ちで王座栄冠~10月には国技館で元WBCスーパーフェザー級&元IBFライト級王者のヘスス・チャベスに4RにTKO勝ち~2011年5月にアドリアン・ベルドゥゴを7RにTKOで降し、いよいよ3階級制覇を目指し、10月にロスアンゼルスでWBCライト級1位のアントニオ・デマルコとWBCライト級王座決定戦で争うも11RにTKO負け 『観戦記8』

さらに2012年3月に、WBCライト級挑戦者決定戦でセルヒオ・トンプソンと争うも2RにTKO負け『観戦記170』素晴らしいスピードとテクニックもライト級では打たれ弱さを指摘されるも、ヘクトール・ベラスケス、デビッド・ロデラ、バーマン・サンチェスに3連勝2KO~2013年11月に、WBAライト級王者のリカルド・アブリルに挑戦して3階級制覇を目指す予定だったがアブリルの怪我により代替えノンタイトル戦で元WBCカリブ・スーパーライト級王者フランシスコ・コントレラスを1RでKOする 『観戦記629』 そして2014年3月に、WBCライト級王者オマール・フィゲロアへの次期挑戦者決定戦で荒川仁人選手とラスベガスのMGMガーデンアリーナで争い判定勝ちし挑戦権を獲得 『観戦記728』 

しかし、フィゲロアが激戦続きで休養王者になり、12月にWBCライト級2位のハビエル・プリエトとWBCライト級王座決定戦を4RにKOして王座栄冠し3階級制覇!そして2015年5月には、イギリスに乗り込みWBC1位のケビン・ミッチェルの挑戦を受ける~5Rにダウンを奪われるも10Rに逆転のTKO勝ちし初防衛に成功 『観戦記952』

10月には、故郷ベネズエラでWBC10位のイバン・カノを2度のダウンを奪い5RにTKO勝ちで2度目の防衛に成功~そして、WBCからライト級1位のデヤン・ズラチカニンとの対戦指令が来るがリナレスが右拳を骨折したため中止・・・・リナレスは休養王者に認定される。そして、ズラチカニンはWBCライト級5位で元南米ライト級王者のフランクリン・ママニと王座決定戦を3RにTKO勝ちしてモンテネグロのボクサー初の世界王座を獲得。そしてリナレスは、休養王者から復帰して正規王者との統一戦かと思えば・・・・・なんと!WBAライト級王者との統一戦に挑む!WBAライト級王者のアンソニー・クロラのホームである、ボクシング熱が燃えるイギリスのマンチェスターに乗り込み大熱戦も判定勝ちでWBCに続きWBA王座も獲得 『観戦記1397』

 

だが、WBCは訳が分からないダイヤモンド王座へ・・・・2016年9月にアンソニー・クロラとのダイレクトリマッチも、またも判定で降して 『観戦記1518』

 

WBA王座の初防衛に成功~さらに、2017年9月にまたもイギリスのWBAランキング1位ルーク・キャンベルとアメリカで対戦し2-1の判定勝ちをしてWBA2度目の防衛に成功 『観戦記1796』

 

2018年1月には、WBA15位のメルシト・へスタを大差判定で降しWBA3度目の防衛に成功 『観戦記1937』

 

2018年5月に世界最速3階級制覇を狙って上げてワシル・ロマチェンコの挑戦を受け、右ストレートでロマチェンコからダウンを奪うも10RにTKO負け 『観戦記2026』

 

2018年9月にスーパーライト級(140ポンド)より2ポンド軽い138ポンド契約でアブネル・コットに3RでTKO勝ち 『観戦記2190』 2019年1月に、WBCスーパーライト級王座挑戦権もかかったWBCインターナショナルスーパーライト級シルバー王座戦でパブロ・セサール・カノに1RでTKO敗け 『観戦記2338』

 

9月に、4年9ヶ月振りの日本のリングでアル・トヨゴンに判定勝ち。

そして、再びアメリカに乗り込んで対戦するのは元NABA北米スーパーフェザー級王者のカルロス・モラレス!

 

1990年1月にメキシコのイダルゴ州トゥランシンゴで生まれた‘The Solution(解決策)‘カルロス・デメトリオ・モラレスは、アメリカに移住後の2012年1月にカリフォルニア州でデビューもアラン・ベニテスに判定敗け~さらに3戦ともドローも、その後は13連勝6KOし、2016年8月にルイス・フランコを判定で降しNABA北米スーパーフェザー級王座を獲得。

12月に、チャールズ・ウエルタを2-1の判定で降しNABA北米王座初防衛に成功~2017年5月のノンタイトル戦も判定勝ちするが、8月のNABO北米スーパーフェz-級王者アルベルト・マチャドとの統一戦に大差判定敗け~それでも12月に、ダーダン・ゼヌダージとのNABF北米スーパーフェザー級王座決定戦を6R負傷判定勝ちし王座獲得~2018年9月に、ライアン・ガルシアに判定敗け~12月にも、レネ・アルバラードに判定敗け~2019年5月に再起し2連勝2KOも、11月のメルシト・へスタに6R負傷判定ドロー。

 

スーパーライト級で4階級目を狙うと公言していた時期もあったホルヘ・リナレスだが、ライト級でワシル・ロマチェンコとの再戦を目指すとスーパーライト級での手痛いが敗北から再びアメリカで世界王座への足掛かりを掴めるか!?アルベルト・マチャド、ライアン・ガルシア、レネ・アルバラードと世界的な選手には敗北も、KO敗けが無いカルロス・モラレスが元3階級制覇王者にどんな闘いを魅せるか!?

 

2020年2月14日 世界前哨戦! ホルヘ・リナレスvsカルロス・モラレス

 

ホルヘ・リナレス 46勝28KO5敗 元3階級制覇王者

 

 

1R、リナレスが、ベタ足で低く出ていく~廻るモラレスに、鋭いジャブ

 

モラレスは距離を取りながらも、豪快な右を叩きつけてくる

 

2R、リナレスがガンガン前に出ていきワン・ツーも、かわしたモラレスが右アッパー!

 

それでもリナレスが前に出る~モラレスも細かく当てるが、リナレスの右カウンター!

 

3R、攻め続けるリナレスも、なかなか顔面のクリーンヒットは奪えずボディー

 

モラレスも、フリッカーのようなジャブから左フック~リナレスがボディーへジャブからカウンターの右!

 

モラレスは、リナレスに抱きつくように前方へ倒れダウン!

 

立ち上がったモラレスに、リナレスがワン・ツーで極めにいくがラウンド終了

 

4R、ダメージありそうなモラレスに、リナレスが詰めていき左フックから右!

 

リナレスが、コンビネーションでモラレスを追い詰めていく~モラレスも必死に返すが、リナレスは再びショートの右をカウンター!

 

ズルズル下がるモラレスに、リナレスはこの試合で多用しているボディーに左を伸ばしてから右ストレート!

 

返しの左フックはカスった程度だが、モラレスは後方に吹っ飛びダウン!

 

モラレスは立ち上がれず、リナレスはコーナーに登り雄叫びを上げる!

 

見事にホルヘ・リナレスが、27戦KO敗け無しだったカルロス・モラレスを4RにKOする!バッティングでの出血はあったものの、攻めまくっての完勝にリナレスは 『今日は良い勝ち方ができてよかった。日本で良い練習を積めたし、良いコンディションをつくることが出来たのがよかった。今日は特に右が良かった。右のタイミングをまた思い出せたのが一番良かった。まだまだビッグチャンスもありそうだし、これからもライト級で頑張って、もう一度世界チャンピオンになります』 と話す。1年1ヶ月前の手痛いKO敗けで再び脆さを露呈してしまったリナレスだが、やはりスピード溢れるコンビネーションは見惚れてしまうものがある。

そして、ワシル・ロマチェンコへのリベンジを目指したいリナレスだが・・・・この後はコロナ禍に入り世界中が停滞してしまう。ワシル・ロマチェンコはライト級での4団体制覇を目指し、9ヵ月後の2020年10月に1年2ヶ月振りの試合でIBFライト級王者テオフィモ・ロペスと対戦。ホルヘ・リナレスは、1年4ヶ月後の2021年5月にラスベガスでWBCライト級王者デビン・ヘイニーに挑戦。初のKO敗けとなったカルロス・モラレスは、この後は試合をしていないので引退したのだろう。

 

★アル・トヨゴン戦では生観戦しグローブタッチしてもらい感激 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

《本日のTV鑑賞》

 

12月6日にルンピニースタジアムで開催されたONE Fight Night.38のメインで、モンゴルのエンク・オルギル・バータルフーがブラジルのファブリシオ・アンドラージを4Rに1本で降しONE MMAバンタム級王座を獲得した。ベルトを獲得したエンク・オルギル・バータルフーが直ぐに向かったのは、師匠であり11年前の2014年にONE MMAフェザー級王座を獲得したジャダンバ・ナラントンガラグだった。インタビューでも 『この機会を借りて、私の文化への感謝を伝えさせてくれ。伝説の人、彼は11年前の今日、世界チャンピオンになった。私もチャンピオンになった。彼は私たちにとって大きな存在だ。この素晴らしい機会を与えてくれたOne ChampionShipに心から感謝したい。そして、私の同胞であるモンゴルの人々にも感謝を伝えたい。私たちは青空に祝福された民だ』 とリング上で話した。

K-1 MAXでは魔裟斗さん、アルバート・クラウス、アンディ・サワー、プアカーオ・ポープラムックと歴代王者と闘ったナラントンガラグだが、まさか2025年に元気な姿をONEのリングで観られるとは思わなかった。モンゴルの格闘技と云えば、元横綱の朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジがキックボクシングの大会をモンゴルでプロデュースしてニュースにはなった。朝青龍は、モンゴルのレスリング協会でも要職に付いたが揉めた記事をみたこともある。

やはりモンゴル相撲などやズングリ体型ものイメージがあるモンゴルだが、1999年6月に畑山隆則さんを凄まじいワンツーからKO勝ちでWBAスーパーフェザー級王座を奪ったラクバ・シンのイメージが強烈過ぎた。

その後もモンゴルから有力選手は現れるのも世界王座には届かなかったが、オリンピックで銅メダルを獲得~プロに転向し、ついに世界王座に挑むのがトゥグッソト・ニャンバヤル!

 

1992年6月にモンゴルの首都ウランバートルで生まれた‘King Tug‘トゥグッソト・ニャンバヤル(ツグスソグ・ニヤンバヤル)は、マチュアで2009年のアジアアマチュア選手権優勝、世界ボクシング選手権銀メダル~2010年度世界大学選手権でもフライ級で優勝~2012年のロンドンオリンピックでもフライ級で銀メダルを獲得(金のロペイシー・ラミレスに14-17)

2015年2月にアル・ヘイモンと契約し、3月にアメリカでデビューしてガブリエル・ブラクストンに1RでKO勝ち~さらに5連勝5KOして、2016年12月にはベテランのヘルマン・メラスを5Rで棄権に追い込む~2017年2月に、ジョン・ゲミノを10RにTKOで降す~11月にも、元WBFスーパーフェザー級王者のハルモニト・デラトーレに判定勝ち。

2018年5月、ついに元世界王者との世界前哨戦となり元2階級暫定王者のオスカル・エスカンドンを3RにKOする 『観戦記2119』

 

WBCフェザー級ランキングを7位まで上げ、2019年1月にWBCフェザー級王座挑戦者決定戦で元WBAフェザー級暫定王者のクラウディオ・マレロを判定で降し挑戦権を獲得 『観戦記2281』

 

WBCランキングを1位に上げ、ついに初の世界王座挑戦!挑むのは、WBCフェザー級王者ゲイリー・ラッセルJr!

 

1988年6月にアメリカのワシントン州に生まれたゲイリー・アレン・ラッセル(ゲーリー・ラッセルJr)は、ボクシング一家に育ち7歳の頃から5歳の弟アレンと一緒に父からボクシングを習う~2004年には、16歳でインターナショナル・ジュニア・オリンピックにて優勝~全米選手をバンタム級で優勝、ナショナル・ゴールデングローブでも優勝。2005年の中国で開催された世界選手権では、準決勝まで進むもルスタムホドザ・ラヒモブに判定負けで銅メダル。2006年の全米選手権では、後の3階級制覇王者になるレオ・サンタ・クルスに勝利し2連覇。2007年の全米選手権は決勝でロニー・リオスに敗退~北京五輪予選では、後にギジェルモ・リゴンドーのWBAスーパーバンタム級王座に挑戦するロバート・マロキンにも勝利し2007年の世界選手権 に出場。準々決勝で敗れるも北京オリンピックの出場権を得る~しかし、オリンピックでは急激な減量で体調を崩して闘わずに棄権。

オスカー・デラ・ホーヤのゴールデンプロモーションと契約し、2009年1月にアントニオ・レジェスを3RにTKOで降しデビュー~さらに9連勝6KOして、2010年7月に元IBFライトフライ級&元WBAフライ級暫定王者のマウリシオ・パストラーナを1RにTKOで降す~その後も連勝を24まで伸ばし、WBOフェザー級1位までランキングを上げる。

そして2014年6月に、プロ3戦目のワシル・ロマチェンコとWBOフェザー級王座決定戦で対戦するも0-2の判定負け~さらにゴールデンプロモーションからプロモート契約も打ち切られる。しかし、12月にはクリストファー・マーティンに判定勝ちして再起する~2015年3月にWBCフェザー級王者のジョニー・ゴンザレスに挑戦し、4RにTKO勝利で初の世界王座を獲得 『観戦記877』 2015年11月に元WBCスーパーバンタム級王者のオスカル・エスカンドンと防衛戦予定も、ラッセルJrが怪我で防衛戦ができず、WBC1位で指名挑戦権を持っていたロビンソン・カスティジャノスとエスカンドンが暫定王座決定戦をして 『観戦記1194』 7Rに逆転KOでエスカンドンが逆転KOで暫定王座ながら2階級制覇。

そして、本来なら暫定王者と統一戦なのだが・・・2016年4月にアイルランド期待のWBC15位、パトリック・ハイランドと初防衛戦をして2RにTKO勝ち 『観戦記1249』 そしてWBCフェザー級暫定王者のオスカル・エスカンドンが怪我から復帰して、2017年5月に正規王者vs暫定王者で王座統一戦となり 『観戦記1740』 ラッセルJrが7RにTKO勝ちして、暫定王座を吸収するとともに正規王者2度目の防衛に成功

 

そして、2018年5月に1年振りとなる試合でWBC1位のジョセフ・ディアスに判定勝ちで3度目の防衛に成功 『観戦記2061』

 

またも1年空いて、2019年5月にWBCフェザー級3位のキコ・マルチネスを5RにTKOで降し4度目の防衛に成功 『観戦記2538』

 

あの、ワシル・ロマチェンコの世界最速タイ世界王座獲得の敗けを糧に世界王座を獲得したゲイリー・ラッセルJrが年1回の防衛戦で王座獲得5年で5回目の防衛戦!日本で畑山隆則さんからWBAスーパーフェザー級王座を奪ったラクバ・シン以来となる、モンゴル人2人目の世界王者を目指すトゥグッソト・ニャンバヤルがペンシルベニア州PPLセンターで激突!

 

2020年2月8日 WBCフェザー級王座戦 ゲイリー・ラッセルJrvsトゥグッソト・ニャンバヤル

 

ゲイリー・ラッセルJr 30勝18KO1敗 5度目の防衛戦

 

トゥグッソト・ニャンバヤル 11勝9KO無敗 WBC1位

 

1R、ラッセルJrが速いジャブを連射する~軽いながらも、ダイレクトの左ストレートをダブル

 

ニャンバヤルも右を振っていくが、かわしたラッセルが打ち終わりを狙う

 

2R、まだまだ慎重なラッセルJrに、ニャンバヤルが打っていくも当たらない

 

ラッセルJrのスピードを潰すのに、ニャンバヤルは距離を潰して打っていく

 

3R、ゆったりと前に出て右を狙うニャンバヤルに、ラッセルJrは手数多くジャブを当てながら廻る

 

ニャンバヤルは前に出続けて打っていくも、ラッセルJrは下がりながらも右フックを合わせる

 

4R、下がりながらもカウンターを狙うラッセルJrに、ニャンバヤルは攻め込めない

 

動きながら手数多いラッセルJrに、ニャンバヤルは入っていけなくパンチは届かない~コーナーに追い込むも、当てているのはラッセルJr

 

5R、ニャンバヤルがフェイントを入れながらラッセルJrをコーナーに追い込むが、ラッセルJrは左ストレートを当てながら抜けていく

 

それでもニャンバヤルは、頭を振りながら追いかける~動くラッセルJrに、踏み込み身体ごと右!

 

6R、ニャンバヤルが、ラウンド開始とともに走って詰めていき連打からワン・ツー!

 

ラッセル距離を取ろうとするが、しつこくニャンバヤルが追いかけ右ストレート!

 

7R、ラッセルから入っていき、インファイトでの打ち合いになる~しかし、ニャンバヤルが圧力をかけると、ラッセルはアウトボクシング

 

さらにボディーも打つニャンバヤルに、ラッセルも引かずに打ち合って対抗

 

8R、ラッセルが手数多く打ち、ニャンバヤルは打ってこいと煽る~ラッセルは打ち込む

 

ニャンバヤルは前には出るが、ラッセルが当てながら抜けていく

 

9R、ニャンバヤルが入り込んでボディー連打も、打ち終わりにラッセルが右フック!

 

ラッセルの回転が上がりニャンバヤルも前に出続け打つが、ラッセルはガードも固くクリーンヒットを奪えない

 

10R、ポイントでは厳しいだろうニャンバヤルが、ラウンド開始と同時に仕掛ける~ラッセルは足を使い避けていく

 

ニャンバヤルがラッセルを追い回すが、ラッセルも下がりながらカウンターを合わせる

 

11R、ラッセルがガードを固めて前に出る~ニャンバヤルも下がりながら返すが、ラッセルが綺麗に左ストレート!

 

ニャンバヤルはボディーで押し返すが、ラッセルもボディーから左右のフック!

 

12R、最終ラウンドでも打ち合っていくラッセル~ニャンバヤルも逆転を狙い振る!

 

ニャンバヤルは最後まで振っていくが、ラッセルJrのディフェンスは固く試合終了

 

判定は、116-112 117-111 118-110 大差3-0でゲイリー・ラッセルJrの判定勝ち!

 

見事に判定勝ちで、ゲイリー・ラッセルJrがWBCフェザー級王座5度目の防衛に成功!流石のハンドスピードからの手数で、ラッセルJrが頑丈なニャンバヤルのパンチを避けて大差判定勝ち。ビックマッチを目指すラッセルJrは 『レオ・サンタ・クルスが俺と戦わない理由は何ですか?俺は、ボクシングで最も権威あるベルトを持っている。それはWBCの緑のベルトだ。他の王者たちはなぜこのベルトを奪おうとしないのか?もう俺と戦いたがらないレオ・サンタ・クルスのような奴にはウンザリしているのが本音だ。逃げるなら仕方がない。俺が体重を増やして大きな魚を釣り上げるまでだ』 と話す。

採点表を見ると、ジャッジ3者がラッセルJrに10点を付けたのは1R、2R、3R、4R、8R、11R、12R。ニャンバヤルにジャッジ3者が10点を付けたラウンドは無かった。年1試合王者のゲイリー・ラッセルJrの次戦は、コロナ過に入ったのもあり1年11ヶ月後の2022年1月にWBC2位のマーク・マグサヨと6度目の防衛戦。初黒星となってしまったトゥグッソト・ニャンバヤルは、7ヶ月後の2020年9月にアメリカのコネチカット州でカリブ海のバルバドス出身のコビア・ブリ―ティと対戦。

 

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《本日のTV鑑賞》

 

素晴らしい激闘で、なんでWBAは3人王者なんだ!?と、疑問を吹き飛ばしてくれたWBAバンタム級王者堤聖也選手vsWBAバンタム級暫定王者ノニト・ドネア。それでも、WBAバンタム級休養王者のアントニオ・バルガスが控えている状況には呆れるばかり・・・・一時は1階級1王者を宣言したWBAだが、それは10年以上前から言われていた話で元WBAミドル級王者村田諒太さんが言っていた 『オリンピックの金メダリストはプロボクシングの世界王者より価値がある』 というのも分かる。村田諒太さんが出場した2012年ロンドンオリンピックのボクシングは、10階級で開催され金メダルは当たり前だが10人のみ。

村田諒太さんがWBAミドル級王者になった時も、自ら 『ボクシングファンは僕よりも格上のWBAミドル級王者がいる事を知っている』 と話し、伝説のゲンナディ・ゴロフキン戦を実現させた 『観戦記2355』 そもそもスーパー王者の定義も選手によって代わるが、10年前ぐらいよりはマシにはなっている。WBAの本部は南米のベネズエラにあり、なぜかWBAスーパーフライ級王者になり、日本で河野公平選手と統一戦~さらにIBFスーパーフライ級王者の亀田大毅さんと統一戦も計量オーバー~亀田大毅さんが敗けても世界王者問題で日本中を騒がせた 『観戦記645』 当時、WBAスーパーフライ級王者だったリボリオ・ソリスはWBA本部があるベネズエラ出身でバンタム級に上げて3度世界王座挑戦に失敗も、再びWBAバンタム級王座決定戦に挑む!

 

1982年3月にベネズエラのアラグア州マラカイで生まれた‘Maquinita(機械)‘リボリオ・ソリス・マートレットは、18歳の2000年12月にデビューしクラウディオ・ロペスに2RにTKO勝ち~1分はあるも6連勝するが、2008年8月にドミニカのヘネフィル・ビセンテに判定負けで初黒星~2009年11月に、ホセ・ヒメネスを7RにTKOで降しベネズエラスーパーフライ級王座を獲得~2010年11月にヘンリー・マルドナドをWBAボリビア地域スーパーフライ級王座決定戦で1-2の判定負けで王座獲得ならず~続く2011年2月のリカルド・ヌニェスにも判定負けし連敗~2011年4月に、WBAラテンアメリカバンタム級王座決定戦でオスワルド・ミランダを2RにTKOで降し王座栄冠~10月には元WBAスーパーフライ4級暫定王者のラファエル・コンセプションに判定勝ちで初防衛に成功~そして12月に、ホセ・サルカドとWBAスーパーフライ級暫定王者決定戦で争い判定勝ちで王座栄冠~2012年4月に、サンチャゴ・イバン・アコスタを判定で下し暫定王座の初防衛に成功~そして2013年5月にWBAスーパーフライ級正規王者の河野公平選手と統一戦で対戦し2-0の判定勝ちで王座を統一し正規王者。そして12月に亀田大毅さんと統一戦で計量オーバーするも2-1勝利~あの「亀田家追放問題」の発端となる 『観戦記645』 IBFルールブックに記載されている「挑戦者が計量超過した場合は結果にかかわらず防衛となる。をJBCが理解していなく大毅さんの負けても王座保持の原因をつくる。 

バンタム級に階級を上げて6連勝し、2015年12月にWBAカリブ海バンタム級王座決定戦ジョナサン・バァトを判定で降し栄冠~そして、2016年3月に山中慎介さんのWBCバンタム級王座に挑戦するも判定負け 『観戦記1081』 6月、7月と2連勝してWBAバンタム級2位として11月にWBAバンタム級王者のジェイミー・マクドネルに挑戦し攻めまくるも判定敗け 『観戦記1459』

 

2017年11月に再戦となり、再びジェイミー・マクドネルのWBAバンタム級王座に挑戦もバッティングでマクドネルが出血し3Rで無効試合 『観戦記1460』

 

2018年5月にパナマで再起して、ワルベルト・モラスを1RにKOする~さらにベネズエラとパナマで4連勝2KOして、今度はWBAバンタム級王座決定戦!対戦するのは、なんと元WBA&WBOスーパーバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドー!

 

1980年9月にキューバで生まれたEL Chacal(ジャッカル)の異名を持つギジェルモ・リゴンドー・オルティスは、2000年8月、20歳の時にシドニー五輪でバンタム級金メダル~2001年の世界選手権も金メダル~2003年7月の世界選手権は2回戦負け~8月のパン・アメリカ選手権では、後の3階級制覇王者になるアブネル・マレスを決勝で破り金メダル~2004年8月のアテネ五輪もバンタム級で金メダルを獲得~2005年の世界選手権でも金メダルを獲得~2007年7月のブラジルで開催されたパンアメリカン大会出場中に、後のWBAスーパーウェルター級王者のエレスランディ・ララと深夜に亡命を企てるが失敗し拘束される。監視体制を取られキューバ代表からも外されて、20 08年の 北京五輪は出場できず。しかし、2009年2月にボートでメキシコのカンクンに渡りさらにアメリカに辿り着き亡命に成功する~わずか3ヶ月後の5月にはアメリカでデビューし、フアン・ノリエガを3RにTKO勝ち~7月には、ロバート・ギーエンを1RでTKO勝ち~9月には、ジョバンニ・アンドラーデとNABA北米スーパーバンタム級王座決定戦で争い3RにTKO勝ちで王座栄冠~12月に、ランテ・アディーに判定勝ち~2010年2月に、アドルフォ・ランデロスを1RでKO~8月に、ホセ・アンヘル・ベランサを7RにTKO勝ち~11月に、元WBAスーパーバンタム級王者のリカルド・コルトバとWBAスーパーバンタム級暫定王座決定戦でダウンを取るが、リゴンドーもダウンを喫し 2-1の判定で世界王座栄冠 『観戦記2870』

 

2011年3月には、WBA11位のウィリー・ケーシーを1RにTKO勝ちし初防衛に成功~2012年1月に、下田昭文さんから王座を奪ったWBAスーパーバンタム級正規王者のリコ・ラモスと統一戦をして6RにKO勝ちで王座を統一し2度目の防衛に成功 『観戦記121』 6月に、WBA14位のテオン・ケネディと3度目の防衛戦も5RにTKOで防衛に成功~9月にWBA15位のロバート・マロキンを判定で降し、4度目の防衛に成功~そして5度目の防衛戦にリゴンドーが度々挑発し対戦を望んだ、この時点で4階級制覇のWBOスーパーバンタム級王者のノニト・ドネアと統一戦をし、ダウンを奪われるも完勝 『観戦記451』 WBA5度目の防衛に成功とともにWBO王座とリングマガジン王座も獲得。

 

しかし、中継をするHBOは「リゴンドーの試合は退屈」と、中継の取りやめを検討し、HBOが主宰する 『チャンピオンたちの夕食会』 に敗れたドネアは招待するがリゴンドーは招待されない。12月に、WBA12位で元IBFバンタム級王者のジョセフ・アグベコにジャッジ3者ともフルマークの判定勝ちしWBA6度目、WBO初防衛に成功~7月に、後に和氣慎吾選手をKOしIBFスーパーバンタム級王者になり 『観戦記1163』 小国選手に王座を奪われた 『観戦記1259』 全勝全KO中のジョナタン・グスマンと対戦が決まるも、ファイトマネーで合意せず流れて、WBA8位&WBA5位のソッド・ゴーキャットジムを1RにKOしWBA7度目とWBOの初防衛に成功~しかし、大手プロモーションのトップランク社から契約を切られる~WBOからの指名試合もクリス・アバロスは避けて、なんと!2014年の大晦日に日本で天笠尚選手と闘い、2度のダウンを奪われるも11R終了時にTKO勝ち~2015年に入り、WBAスーパーバンタム級正規王者のスコット・クィッグや当時WBOフェザー級王者のワシル・ロマチェンコとの対戦の話があがるが決まらず・・・・2015年10月にはWBOスーパーバンタム級王座は剥奪⇒WBAはスーパー王者ではなくなり休養王 者・・・WBAの対応にはツッコミどころ満載ですが、11月にラッパーのジェイ・Z率いるロック・ネイションとマネージメント契約を結ぶ。そして!急遽、ミゲール・コットvsサウル・アルバレス 『観戦記1009』  三浦隆司vsフランシスコ・バルガス 『観戦記1012』 のビックマッチの中で1年振りのノンタイトル戦が決まり、ドリアン・フランシスコと何故か!?WBCスーパーバンタム級インターナショナル王座決定戦で対戦し 『観戦記1031』

ジャッジ2者がフルマークの判定勝ち。しかし、アメリカでの評価は低く 『もうリゴンドーはアメリカで試合をすることはないはずだ』 と、まで言われる。そしてWBAは、2016年2月のWBA&IBFスーパーバンタム級王座統一戦 『観戦記1145』 スコット・クィッグvsカール・フランプトンの勝者とリゴンドーに統一戦の指令を出す~リゴンドーは3月にジェームス・ディケンズとの対戦が決まっていたが、プロモーターの不手際でイギリスへのビザが降りず延期。スコット・クィッグに勝利したカール・フランプトンはリゴンドーとの王座統一戦を避けて?フェザー級に階級を上げて、WBAフェザー級スーパー王者のレオ・サンタ・クルスに挑戦し王座奪取 『観戦記1378』 そして、改めてリゴンドーがイギリスに乗り込んでのWBA10位のジェームス・ディケンズと対戦し2RにKO勝利 『観戦記1380』

 

そして、2017年2月にWBAスーパーバンタム級暫定王者のモイセス・フローレスと統一戦が決まるが・・・・今度は大会のメインカード、ミゲール・コットvsジェームス・カークランドが流れて大会が中止。そして再度6月にフローレスと仕切り直しとなり、11ヶ月振りの試合を1R終了時KOするが・・・リゴンドーが放ったパンチが1R終了のゴング後で「パンチは意識的に放ったものではなく、攻防の流れの中で繰り出したもの」と、するものの裁定は無効試合 『観戦記1711』

 

12月には2階級上のWBOスーパーフェザー級王者のワシル・ロマチェンコに挑戦するも、6R終了時にギブアップし王座獲得ならない上に・・・・WBAは、スーパーバンタム級王座を返上しないままでの挑戦は「負けたら王座剥奪」を通達していてWBAバンタム級王座を失う 『観戦記1898』

 

そしてプロモーションも代わり、2019年1月にメキシコのジョバンニ・デルガドを1RにTKOで降す 『観戦記2447』

 

6月にも、元WBCスーパーバンタム級王者のフリオ・セハを8RにTKOで降す 『観戦記2635』

 

スーパーフェザー級(58.967kg)でロマチェンコに挑戦する時に、WBAからリングに上がった時点でWBAスーパーバンタム級王座(55.338kg)を剥奪されたキューバのギジェルモ・リゴンドー。階級をバンタム級(53.524kg)に下げて王座決定戦に挑むという、階級制を捻じ曲げてもチャンスを望むリゴンドー!明らかに、同郷のWBAの恩顧を受けるリボリオ・ソリスが井上尚弥選手がWBAバンタム級スーパー王座に君臨している時期に開催されるWBAバンタム級正規王者決定戦!

 

2020年2月8日 WBAバンタム級王座決定戦 ギジェルモ・リゴンドーvsリボリオ・ソリス

 

ギジェルモ・リゴンドー 19勝13KO1敗1無効試合 元WBA&WBOスーパーバンタム級王者

 

リボリオ・ソリス 30勝14KO5敗1無効試合 元WBAスーパーフライ級王者

 

1R、試合開始と同時に、リゴンドーのスピードを殺す為かソリスが距離を潰す

 

さらにソリスが打ちまくる~しかし、リゴンドーはソリスの打ち終わりに左!

 

しかし、打ちまくるソリスが左フック!リゴンドー効いたか!?必死にクリンチする

 

2R、さらに慎重になるリゴンドーに、ソリスが踏み込んでいく

 

ソリスが出れば、リゴンドーはスッと下がりながらカウンターを狙う

 

3R、カウンターを狙って手を出さないリゴンドーと、カウンターを警戒して手を出さないソリス~ソリスが右もリゴンドーがカウンターの左!

 

ブーイングが飛ぶが、リゴンドーは気にせず絶妙な距離感を保ちかわす

 

4R、ロープ際を廻るリゴンドーに、ソリスのパンチは空を切る

 

リゴンドーは来いよと煽るが、スタスタ歩くようにかわすばかり

 

5R、静まり返る場内も、リゴンドーは我関せず引っ掛けながら廻る

 

左のカウンターを狙うリゴンドー~ソリスは打ってこいとポーズは取るが、当てているのはリゴンドー

 

6R、早歩きするように左右に動くリゴンドーに、ソリスは追い付かずパンチも出ない

 

ソリスが追いかけ打つが、リゴンドーはスピードを上げて当てさせない

 

7R、やはり歩くようなリゴンドーだが、ソリスが入ってこようとするところに凄まじい速さの左フック!

 

苛立つソリスがラフに入ると、リゴンドーがカウンターのアッパー!

 

ソリス効いた!足が踊るソリスにリゴンドー左!

 

さらにリゴンドーの左は、ソリスのガード越しだが吹っ飛びダウン!

 

立ち上がったソリスは打ち合うが、リゴンドーはカウンターの左!

 

しかし、リゴンドーらしく深追いはしなく避けながら廻る

 

8R、当たりはしないが攻めるソリスと、貰いはしないが攻めないリゴンドー

 

大きく歩くように廻るリゴンドーは、たまに左ストレートを打つだけでソリスのパンチを最小限の動きでかわす

 

9R、ブーイングが飛ぶ中、ソリスが振り回す~かわすだけで攻めないリゴンドー

 

手数は倍以上出すソリスに、リゴンドーは打ち終わりを狙うだけ

 

しかし、ソリスがラフに入ってくるとリゴンドー左ストレート!

 

10R、手を出さないリゴンドーは、逃げ切りに入っているのか廻るばかり

 

振り回すソリスに、リゴンドーは身体を入れ替えて左!

 

ソリス効いた!リゴンドーが一気にラッシュも、ソリスは足がバタつきながらも返す

 

11R、振り回すが当たらないソリスに、リゴンドーも軽く触れるだけのパンチ

 

静まり返る場内の中で、距離を保ちかわし続けるリゴンドー

 

12R、ラウンド開始直後はリゴンドーが左ストレートも、直ぐに足を使いながらかわすだけになる

 

リゴンドーは打ってこいとパフォーマンスを魅せるが、かわすだけで倒しにはいかずブーイングの中で試合終了

 

判定は、115-112 112-115 116-111 2-1で、ギジェルモ・リゴンドーの判定勝ち!

 

判定は割れたものの、見事にギジェルモ・リゴンドーが判定勝ちで階級を下げての2階級制覇達成!39歳のリゴンドーだが、スピードとキレは抜群で倒し切らなさも含めてりんごーらしさの闘いっぷり。しかし、前に出て振るソリスに意外とポイントは流れたのか!?スコアカードを見ると、ジャッジ3者がリゴンドーに10点を付けたのは7R、10Rのみ。ソリスにジャッジ3者が10点を付けたのは1R、6Rと同じ2Rだが、ダウンがあった7Rの2ポイント損失が痛かったか。

リゴンドーは 『リボリオはいい選手だけど、当てる、ダウンを奪うチャンスはみえた。ファンは誰との試合を見たいのかな?118ポンド階級(バンタム級)の誰とでも戦う。これが自分の本来の階級だからね。さあ狩りに行こう』 と上機嫌で2度目のWBA王座を腰に巻く。 4度目のWBAバンタム級王座チャレンジも失敗したソリスは 『後ろに下がってばかりなのにどうしてポイントになるのか納得できない。再戦したい』 と話す。

その後のリボリオ・ソリスはパナマとベネズエラで5連勝2KOして、3年2ヶ月後となる2023年4月に何故かWBA2位としてWBA1位の井上拓真選手と再びWBAバンタム級王者決定戦 『観戦記2573』 王座復帰となったギジェルモ・リゴンドーだが、コロナ禍と試合振りから試合は決まらず 『以前の階級で、誰も私と対戦したくなかったようなことがバンタム級でも再び起こるのではないかと恐れている。バンタム級で私と対戦を望む選手がいないのであれば、スーパーバンタム級に階級を上げることも検討する』 と話すが、1年2ヶ月後の2021年4月にWBOバンタム級王者ジョンリエル・カシメロとの統一戦が発表される~しかし、カシメロとノニト・ドネアの対戦がWBAが発表~しかし、ドーピング検査のことでドネアとカシメロが言い合いになりドネアの家族のことまで口にしたカシメロにドネアが激怒!結局、2021年8月にWBOバンタム級王者ジョンリエル・カシメロvsWBバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドーが発表~しかし、WBOはWBAにスーパー王者がいる事で統一戦を認めず・・・・リゴンドーには、WBA世界選手権委員会のカルロス・チャベス委員長名で 『委員会はリゴンドーがリングに入った瞬間に、WBA正規王座を無効にすると決定した』 と通達。スーパー王者の井上尚弥選手と闘い、王座を1階級1つにする為とのこだが・・・どの口が言うのかと当時思った。

 

★リゴンドーは2024年11月以来試合をしていないが流石に引退か 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

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いよいよ2025年も残り2週間となったが、2025年は3月に元ボクシング世界ヘビー級王者‘Big George‘ジョージ・フォアマンが亡くなられた年。少年期は荒れた生活を送り学校も中退するが、ボクシングを始めると1968年メキシコ五輪でヘビー級金メダル。1973年1月にジョー・フレージャーを2RにTKOで降し全勝でヘビー級世界王座を獲得~1974年10月に、キンシャサの奇跡でモハメド・アリに8RでKO敗けし初黒星を喫し王座陥落。1977年3月に、伏兵ジミー・ヤングに判定敗けし2敗目を喫して引退。その後は牧師となるも、慰謝料や養育費の支払いと自身のような荒れた10代の若者への「ジョージ・フォアマン青少年センター」の維持費を稼ぐために1987年3月に10年振りに38歳で現役復帰~24連勝23KOして、1991年4月に42歳で3団体統一ヘビー級王者イベンダー・ホリフィールドに挑戦も判定敗け~3連勝後、1993年6月にトミー・モリソンとWBOヘビー級王座決定戦も判定敗け~~しかし、11月にマイケル・モーラーのWBA&IBFヘビー級王座に挑戦し10RにKOして45歳9ヶ月での世界王座返り咲きを果たした。

世間の応援にも押され、まさに3度目の正直で世界王者に返り咲いたジョージ・フォアマン。王座に3度挑戦できるというのも、そもそも人気があり僅差での敗けで次回こそは!?という雰囲気があってのもの。元WBCスーパーバンタム級王者の西岡利晃さんは、ウィラポン・ナコンルアンプロモーションのWBCバンタム級王座に4度挑戦も失敗~4年半後にスーパーバンタム級で世界王座を獲得と、初の王座挑戦から8年3ヶ月かけての王座栄冠という苦労人だった。

王座に3度挑戦できるというのも、そもそも人気があり僅差での敗けで次回こそは!?という雰囲気があってのもの。元WBCスーパーバンタム級王者の西岡利晃さんは、ウィラポン・ナコンルアンプロモーションのWBCバンタム級王座に4度挑戦も失敗~4年半後にスーパーバンタム級で世界王座を獲得と、初の王座挑戦から8年3ヶ月かけての王座栄冠という苦労人だった。

キックボクシングのKrushでも、王座に挑戦から3年11ヶ月3度目のKrush王座挑戦で栄冠を目指すのが大岩龍矢選手!

 

1992年1月に愛知県名古屋市で生まれた大岩龍矢選手は幼稚園から中学生になるまで空手を習い、中学と高校はラクビーをして大学からキックボクシング始める。卒業後に上京してチームドラゴンに入門して、2015年1月のKrush.49でデビューし倉崎昌史選手に判定勝ち~4月のKrush.53でも鈴木雄三選手を2RにKOで降し連勝するも、6月のKrush.55で大滝裕太選手に判定負けし初黒星~8月の名古屋で開催されたKrush.57では、倉崎昌史選手に判定勝ちし故郷に錦を飾る~2016年は1勝1敗後の8月、Krush.68名古屋大会で小澤海斗選手のKrush58kg級王座に挑戦するも延長で判定負け 『観戦記1201』

 

12月のKrush.71で伊藤健人選手、2017年5月のKrush.76で芦澤竜誠選手に判定勝ち~8月の名古屋で開催されたKrush.79では、古谷野一樹選手を1RでKOする~しかし11月のKrush.82では朝久泰央選手に判定負けも、2018年1月のKrush.84で闘士選手に判定勝ち~3月にはK-1に参戦し横山巧選手に判定勝ち。さらに、5月のKrush.88では友尊選手を3RにKOで降す~そして4度目の地元の名古屋での8月のKrush.92で‘レジェンド‘山本真弘選手と対決し、見事に3RでKO勝ちする 『観戦記1692』

 

しかし12月のKrush.96では、島野浩太郎選手に判定負け

 

2019年3月のKrush.99では、林京平選手を1RでKOする

 

2019年3月のKrush.99では、林京平選手を1RでKOする~6月のK-1両国大会に参戦して、芦澤龍誠選手に判定勝ち~8月のK-1では、皇冶選手に延長で1-2の判定敗け。

 

12月のK-1では、ギリシャのスタウロス・エグザコスティディスを判定で降す。

 

そして、今度こそと3度目のKrush王座に挑戦。挑むのは、Krushスーパーフェザー級王者レオナ・ペタス!

 

1992年4月に埼玉県入間市で生まれたレオナ・ペタスこと加藤玲於奈選手は、幼少時はサッカーをしていたが弟の加藤虎於奈選手の影響で高校からキックボクシングを始める~新田明臣さん率いるバンゲリングベイスピリットで新空手、J-NETアマチュア全日本選手権Aリーグ フェザー級優勝、2012年4月に小笠原裕典選手とBLOW-CUPで対決、武尊選手とは1勝1敗などアマで活躍。

2012年6月にKrush-EX.3でデビューして翔太選手に1RでKO勝ち~2012年6月にKrush-EX.3でデビューして翔太選手に1RでKO勝ち~8月のKrush.21で高橋龍太郎選手を1RでKO~10月のKrush-EXで.5でも磯部由和選手を2RでKOする~2013年1月のKrush.GPで、後藤勝也選手に判定負けし初黒星~その後もKrushで活躍し、明戸仁志選手、青津潤平選手、2014年からはWILD RUSH 60kgリーグに参加し、渡辺武選手に判定勝ち~3月のKrush.39で、島野浩太朗選手に1R1分でカットによるTKO負け~5月のKrush.41で北井智大選手に判定負け~8月のKrush.44で大沢文也選手とドロー~10月のKrush.46で闘士選手を1RにKOしてWILD RUSHリーグは2位。

2015年1月のKrush.50で、大月晴明選手に大激闘の判定負け~5月のKrush.54で中村圭佑選手に判定勝ち~8月のKrush.56では、山本真弘選手と対戦し見事に判定勝ち 『観戦記957』 11月にはK-1に出場し、55kg級から階級を上げてきた大雅選手に判定勝ち~2016年4月のK-1では、闘士選手に判定負け~しかし、中国に遠征し「英雄伝説」で優勝。

第5代Krush60kg王座決定トーナメントに参加し、12月のKrush.71でDynamite髙橋佑太選手に判定勝ち~2017年2月のKrush.73での準々決勝でも、覇家斗選手に判定勝ち~4月のKrush.75準決勝では、朝久泰央選手に判定勝ち~しかし、5月のKrush.76での決勝では安保璃紅選手に判定負けして王座栄冠ならず~12月のKrush.83では、原田ヨシキ選手に2RでKO勝ち~2018年4月のKrush.87でも、Krush.87で西京佑馬選手に判定勝ち~7月のKrush.90では、ジャオ・チョンヤンを2RでKOする~2019年2月のKrush.98では、朝久泰央選手に判定勝ち~6月のK-1では、小宮山工介選手を2RにKOする。

 

そして参戦から7年経ち、9月のKrush.105で1度勝利しているKrushフェザー級王者の西京佑馬選手に挑戦し2-0の判定勝ちで王座栄冠  『観戦記2088』

 

12月のKrush.109で、この1年で中国人選手にしか勝利していない山本直樹選手を2RにKOしてKrushフェザー級王座初防衛に成功 『観戦記2302』

 

2020年3月のKS‘ FESTA.3では、元K-1フェザー級王者の村越優汰選手を3RにKOする

 

2度目の防衛戦となるレオナ・ペタスは 『僕がベルトを返上しない限り、第9代以降のチャンピオンは生まれない』 と話し、今は亡き母親にベルトを持ち帰ると絶対の自信をみせる。大岩選手はレオナ・ペタスを 『過大評価されている。インファイトに弱い』 と話し、兄貴分の武尊選手を狙うレオナ・ペタスを倒し、3度目の挑戦でKruah王座戴冠なるか!?

 

2020年7月21日 Krush.115 スーパーフェザー級王座戦 レオナ・ペタスvs大岩龍矢

 

レオナ・ペタス 27勝11KO5敗1分 2度目の防衛戦

 

大岩龍矢 18勝6KO6敗

 

1R、大岩選手が高いガードから前に出てローも、レオナ・ペタスは右ストレートを合わせる

 

さらにレオナ・ペタスがジャブを入れるが、大岩選手は入っていき右ストレート!

 

レオナ・ペタスは動き廻りながらロー~顔面前蹴り!

 

レオナ・ペタスが、拳を縦にしてのジャブをバシバシいれる~それでも入ってくる大岩選手に、レオナ・ペタスは右ショートカウンター!

 

2R、レオナ・ペタスが、距離を保ちつつカーフキック~ジャブも、大岩選手は強引に入って右フック!

 

大岩選手が一気に振り回すが、頭から行ってしまいバッティング~再開後も大岩選手突っ込むも、レオナ・ペタスはテンカオで待ち受ける

 

パンチばかりの大岩選手に、レオナ・ペタスはジャブからローを蹴っていく

 

レオナ・ペタスは前蹴り~ヒザと自分の距離で攻め、突っ込む大岩選手のパンチを当てさせない

 

3R、ポイントでは厳しいだろう大岩選手がパンチ連打~レオナ・ペタスもパンチで対抗も、大岩選手右ストレート!

 

大岩選手がレオナ・ペタスをコーナーに追い込むも、レオナ・ペタスは右フックを当て抜けていく

 

必死に大岩選手が出ていくも、レオナ・ペタスは廻りなかわら右ストレート!

 

それでも手数で、大岩選手がレオナ・ペタスをコーナーに追い込む~右はお互い外れるも、大岩選手は左フック!

 

判定は、30-29 30-29 30-28 3-0でレオナ・ペタス選手の判定勝ち!

 

見事に判定勝ちで、レオナ・ペタスがKrush60kg王座2度目の防衛に成功。レオナ・ペタスは、突き刺すようなジャブと前蹴りで距離を制してヒザを突き刺しながらサイドに動いての完勝。レオナ・ペタスはリング上で 『わざわざ遠い中、僕たち2人のために応援に来てくださってありがとうございました。すっきりとKO勝ちして言おうと思ったけど、僕がこのベルトは1番似合うと思っていますし、1番強いと思っています。やっぱりK-1チャンピオンの武尊選手、僕は、もう相手いないのでやりませんか!』 と、大岩選手のセコンドに付いていた武尊選手を挑発!武尊選手もエプロンに上がり 『やろうぜ!』 とマイクを叩きつけて応える!

 

ロッカールームに戻ったレオナ・ペタスは 『試合は全然ダメな感じでした。課題がいっぱいあって、やってきたことが全然出せなかった試合でした。全然噛み合わなかったなっていう感じでした。武尊選手には今日みたいな試合をしてしまうと、絶対に勝てないんで。もし武尊選手と試合が決まったら、それまでに成長して、絶対勝てるようにしたいなと思います。もっともっと成長して、K-1のベルトも巻きたいと思うので、皆さん応援よろしくお願いいたします』 と話し、次戦の2021年3月KS‘FASTA.4で武尊選手のK-1スーパーフェザー級王座に挑戦する。3度目のKrush王座挑戦ならなかった大岩選手は、3ヶ月と2週間後の2020年11月にK-1九州大会で地元の朝久裕貴選手と対戦。

 

★大岩選手の4度目のKrush王座挑戦は4年後の2024年7月 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

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WBCの終わりの始まりとまで言われた、WBCフェザー級王者スティーブン・フルトンがWBCスーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター挑戦する予定だった12月6日の王座戦。前日計量で下の階級の王者スティーブン・フルトンがスーパーフェザー級(130ポンド)を2ポンドオーバーの132ポンドで計量失格。下の階級の王者が計量失敗!?と驚いていたら、なんとWBCは試合をライト級の(135ポンド)暫定王座決定戦で試合を行うと・・・・・2年半前に井上尚弥選手と、WBC&WBOスーパーバンタム級王座防衛戦をしたとは思う得ない失態。WBCライト級王者は3階級を制覇したシャクール・スティーブンソンだが、2026年1月にWBCスーパーライト級王者テオフィモ・ロペスに挑戦予定。

いまやWBAより酷いと言われるWBCの複数王者問題だが、WBAはかつてIBFウェルター級王者のケル・ブルックがWBAスーパー&WBC&WBOミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキンに挑戦となった時 『観戦記1197』 WBAはミドル級で試合をしたことが無いケル・ブルックの挑戦を認めず、WBCとIBFミドル級王座だけが賭けられた王座戦となった。

かつてのシュガー・レイ・レナードがキャッチウェイトでWBCスーパーミドル級&ライトヘビー級王座を同時獲得して5階級制覇というとんでもない試合を成立させたのを想い出す。

2階級上のミドル級王座に挑んだケル・ブルックは、右目眼窩底骨折~8ヶ月後にエロール・スペンスJrに11RでKO敗けして王座陥落 『観戦記1684』 失意のケル・ブルックは、その後スーパーウェルター級に階級を上げてWBAスーパーウェルター級王座挑戦者決定戦に勝利するも挑戦実現せず~再びウェルター級に戻す。

 

1986年5月にイギリスのヨークシャー州セフィールドで生まれた‘The Special One‘ケル・ブルックことエゼキエル・プリンスリー・リード・ブルックは、アマ歴16戦全勝で2004年9月に18歳でデビューしてピーター・バックリーに判定勝ち~その後も15連勝9KOで、2008年6月バリー・ジョーンズとのBBBofc英国ウェルター級王座決定戦を7RにTKO勝ちして王座獲得~11月にケビン・マッキンタイアを1RでKOして初防衛に成功~2009年1月には、スチュアート・エルウェルを2RにTKOで降し2度目の防衛に成功~7月にも、マイケル・ロマックスを3RにTKOで降し3度目の防衛に成功~7月にはクリストフ・ビアニアスを6RにTKOで降し、WBOインターコンチネンタルウェルター級王座を獲得~9月にはマイケル・ジェニングを5RにTKOで降し、BBBofc4度目とWBOインターコンチネンタル王座の初防衛に成功~12月にフィリップ・コーティを2RにTKOで降し、WBOインターコンチネンタル王座の2度目の防衛に成功~2011年6月にラブモア・ヌドゥを判定で降し、WBAインターコンチネンタルウェルター級王座を獲得~10月にラファウ・ジャキウィズ6RにTKOで降し初防衛に成功~12月にIBFインターナショナルウェルター級王者のルイス・ガラルサを5RにTKOで降し、王座を獲得するとともにWBAインターコンチネンタルウェルター級王座の2度目の防衛に成功~2012年3月にマシュー・ハットンとのIBFウェルター級挑戦者決定戦を判定で勝利し挑戦権を獲得。

さらに元WBAウェルター級王者のビチェスラフ・センチェンコなどに5連勝4KOして、2014年8月にショーン・ポーターのIBFウェルター級王座に挑戦し2-0の判定勝ちで王座栄冠~12月に初防衛戦予定も、暴漢に足を刺され延期。2015年5月にIBF1位のイオナット・ダン・イオンを4RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記863』

 

5月にもIBF4位のフランキー・ギャビンを6RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記944』 10月にはIBF4位のディエゴ・ガブリエル・チャベスと防衛戦予定も、肋骨を怪我して中止。2016年3月に、IBF1位のケビン・ビジャール2RにTKOで降し3度目の防衛に成功 『観戦記1119』

そして、ウィルフレド・ゴメスの17連続KO防衛がかかったWBC&IBFミドル級王座に挑戦する(WBAはブルックを挑戦者と認めず)ゴロフキンの豪打に右目を眼窩骨折して5RにTKO負け 『観戦記1197』 さらに、2017年5月のIBFウェルター級王座4度目の防衛戦でもIBF1位のエロール・スペンスJrに今度は左目の眼窩底骨折で11RにTKOして王座陥落 『観戦記1684』

 

流石に10ヶ月置いて、2018年3月に1階級上げてWBCスーパーウェルター級シルバー王座決定戦でWBCスーパーウェルター級5位のセルゲイ・ラブチェンコを2RにKOして王座獲得 『観戦記2005』

 

12月には、マイケル・ゼラファとのWBAスーパーウェルター級王座挑戦者決定戦を判定勝ちしジャレッド・ハードへの挑戦権を獲得。

 

しかし、WBAスーパーウェルター級王座はジャレッド・ハードからジュリアン・ウィリアムス~ジェイソン・ロサリオとIBF王座とともに移り代わり、なかなか挑戦が間々ならない中でウェルター級に戻しWBOインターコンチネンタル王座決定戦!対戦するのは、元NABA北米スーパーウェルター級王者マーク・デルーカ!

 

1988年2月にアメリカのマサチューセッツ州で生まれた‘The Bazooka(ロケット弾)‘マーク・デルーカは、アマチュアではアメリカ国内で活躍。2007年4月に地元マサチューセッツ州でデビューして、エリア・ディケンズに1RでTKO勝ち~さらに10年かけて18連勝11KOして、2017年12月にアンソニー・レンクに判定勝ちしてNABA北米&IBAウェルター級王座を獲得~2018年3月にノンタイトル戦を7RにTKO勝ちも、6月にウォルター・ライトに1-2の判定敗けしNABA北米&IBAウェルター級王座陥落。

10月に、ウォルター・ライトとのリマッチを判定勝ちしてNABA北米&IBAウェルター級王座再獲得~2019年3月に、ジミー・ウィリアムズに判定勝ちしてNABA北米&IBAウェルター級王座初防衛に成功~6月に、ノンタイトル戦でブランドン・ブリューワーを判定で降す。

 

再びウェルター級世界王座に狙いをつけた、イギリスの人気者ケル・ブルックがシェフィード・アリーナに登場!ケル・ブルックは地元シェフィードの観客を前に 『地元のファンの前で納得のいく勝利を収めることができなければ、すぐに引退する』 と話す。元米軍海兵隊で1敗のみのマーク・デルーカが、敵地でアップセットを起こして世界戦へ駆け上がるか!?

 

2020年2月8日 WBOインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦 ケル・ブルックvsマーク・デルーカ

 

ケル・ブルック 38勝26KO2敗 元IBFウェルター級王者

 

マーク・デルーカ 24勝13KO1敗 元NABA北米スーパーウェルター級王者

 

1R、サウスポーのデルーカ廻り、ケル・ブルックが追いかける~ケル・ブルックがダイレクトの右ストレート!

 

デルーカもボディーで飛び込む~ボディーと見せて左フックを上へ!

 

2R、地元の大歓声に押されて、ケル・ブルックがガードの上だろうとガンガン打ち込んでいく

 

デルーカもガードを固めなかやら前に出て、コンパクトな左カウンター!

 

3R、ジャブを突くデルーカに、ケル・ブルックは逆ワン・ツー~デルーカが低く入ってくれば左フック!

 

デルーカは攻める手が少なく、正面に立ちケル・ブルックの右ストレートを貰う

 

デルーカは、より低く構えて下から打つ~そこにケル・ブルックがワン・ツーを叩き込む!

 

デルーカ効いた!一気にケル・ブルック連打で、デルーカはひっくり返りダウン!

 

立ち上がったデルーカが、左ストレートからムチャクチャに打つ~しかし、身体を入れ替えたケル・ブルックがボディー~ワン・ツー

 

4R、まだまだ突進してくるデルーカ~ケル・ブルック廻りながら合わせようとするが、デルーカが下から右フック!

 

見ていたケル・ブルックが攻め出すと、デルーカはクリンチしながら下がる~ケル・ブルックは右ストレートで追いかけてくる

 

5R、ケル・ブルックがプレスを強める~サウスポーに代えて打ち込んでいく!

 

追い回すケル・ブルックだが、デルーカもガード固い~ロープを背にしながらも返してくる

 

しかし、ケル・ブルックは全く下がらず、スイッチを繰り返しながら打ち続ける

 

6R、厳しいデルーカは、常にロープを背負うようになる~ケル・ブルックは焦らず、よく見ながらに細かく打つ

 

レフリーも、デルーカを覗き込んでいる~ガードを固めるデルーカに、ケル・ブルックが右アッパーを突き上げる!

 

7R、デルーカは、立っているのがやっとか!?ケル・ブルックに押し込まれると、ロープ外に落ちてしまう

 

再開後も、ケル・ブルックが右ストレート~フィニッシュを見定めながら、デルーカを追い込み左フック!

 

デルーカは意識が飛んだか!?バッタリ崩れて、レフリーはカウント不要で試合を止める!

 

見事に7RにKO勝ちで、ケル・ブルックがWBOインターコンチネンタルウェルター級王座を獲得!ダウンを奪われても果敢に攻めて白熱と試合となったが、そこは元世界王者のケル・ブルックは冷静に捌いてコンパクトな連打で見事なKO勝ち。ケル・ブルックは 『これが最後のチャンスであり、2020年は私の年だ。常に自分自身に疑問を抱いている。ジムでやってきたことを信じている。僕は新入りで、別人なんだ』 と話す。リングサイドで観戦していた同じ人気イギリス人のリアム・スミスとの対戦の可能性についても 『どんなファイターに対しても臆しないし、彼には大きな敬意を抱いている。スパーリングもしたし、もしそうなれば良い試合になるだろう。私はスミス家が大好きです。そこに入ると、それはビジネスになります』 と話す。

プロモーターのエディ・ハーンは 『ケル・ブルックが5ラウンドを終えて椅子に座って、息が荒くないのを見たことがない。デルーカはまさにタフな相手だったが、ケル・ブルックは万能であることを示した。ケル・ブルックにとってまだ遅くはない。彼は強い意志を持っており、2階級制覇できると信じている。彼が戻ってきて、しかも笑顔でいてくれて本当に嬉しいです。14ヶ月間、恐怖と拷問の日々が続きました。彼を誇りに思います。2000年は彼にとって良い年になると信じています。彼は古株の一人だ。まだ引退するつもりはない。彼の腰にもう一つベルトを巻いて欲しい』 と話し、ケル・ブルックの次戦は9ヶ月後の2020年11月にWBOウェルター級王者テレンス・クロフォードに挑戦!

 

★マーク・デルーカは3年後にはスーパーミドル級まで階級を上げる 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

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日本ボクシング界にとって長らく厚い壁だった3階級制覇が、IBFとWBOが日本で認可された事もあって3階級制覇どころか日本人4階級制覇王者が3人も誕生して2人は(井上尚弥選手&井岡一翔選手)現役中で井岡一翔選手は5階級制覇を目指し、2025年大晦日はバンタム級で挑戦者決定戦に出場。さらに12月27日には寺地拳四朗選手が3階級制覇を目指して、テストマッチ無しでIBFスーパーフライ級王者ウィリバルト・ガルシアに挑戦する。拳四朗選手は、長らくライトフライ級で王座を防衛(48.988kg)王座返上後、いきなりフライ級で(50.802kg)クリストファー・ロサレスでWBC王座決定戦を制し2階級制覇 『観戦記2877』 初防衛戦で、WBAフライ級王者ユーリ阿久井政吾との統一戦を制し2団体制覇 『観戦記2955』 4団体制覇を目指していたが、4ヶ月後にWBA3位&WBC2位のリカルド・サンドバルに1-2の判定敗けし王座陥落。

スーパーフライ級となると(52.163kg)やはり、いまやスーパースターへの階段を駆け上がるジェシー‘BAM‘ロドリゲスだが、ジェシー・ロドリゲスは一応アメリカ人だが明らかにメキシコ系アメリカ人。拳四朗選手はライトフライ級時からフィリピン人&メキシコ人とはよく闘っていたが、大苦戦したアンソニー・オラスクアガはメキシコ系アメリカ人。そして、WBAスーパー&WBCフライ級王座を奪われたリカルド・サンドバルもメキシコ系アメリカ人。

 

1999年2月にアメリカのカリフォルニア州モントクレアで生まれた‘El Nino(神の子)‘リカルド・ラファエル・サンドバルは、メキシコ系移民の子供だろう容姿。10歳でボクシングを始め、アマチュアでは2014年アメリカジュニアオリンピックで後に東京オリンピックで銀メダルを獲得するキーション・デービスと対戦するなど119戦のキャリアを積む。

 

2016年6月にメキシコのバハカルフォルニア州ロス・アルゴドネスでデビューしてアダルベルト・ソラレスに3RでTKO勝ち~さらに3連勝3KOするも、2016年11月にアロンソ・セハに判定敗け~直ぐに再起し10連勝5KOして、2019年4月にクリスティアン・アランダ・オレンダイを6RにTKOで降しWBCインターコンチネンタルフライ級ユース王座を獲得。7月にも、マルコ・サステイタを5RにKOしてWBCインターコンチネンタルユース王座初防衛に成功

 

11月にメキシコで、ヒルベルト・ゴンサレスを5RにTKOで降す。

 

そして、再びアメリカマットに参戦して対戦するのは元フィリピンスーパーフライ級王者のレイモンド・タブゴン!

 

フィリピンのミザミスオリエンタル州ヒンゴオク市に生まれた、レイモンド・ジョン・グラリオン・タブゴンは、2011年1月に正式デビューしてジェフリー・ガルシムに判定勝ち~さらに2連勝1KOするが、その後は2連敗1分~それでも、2011年11月からは8連勝3KO~しかし、2013年12月にローマ・レイテに判定負け~直ぐに再起して6連勝3KOも、2015年11月にファン・ヘルナンデス・ナルバッテに5RでTKO負け。

2016年3月に再起し、レナント・サウカサを6RにTKOで降してPBFスーパーフライ級王座を獲得~7月にはイギリスで、IBFインターコンチネンタルスーパーフライ級王座決定戦をマカゾレ・テテと対戦も5RにTKO負け~10月には、ローマン・ゴンサレスを追いかけてスーパーフライ級に上げてきたファン・フランシスコ・エストラーダと対戦も判定負け 『観戦記2136』

 

12月にも、WBCバンタム級シルバー王座決定戦でルイス・ネリと対戦するが4RにTKO敗け 『観戦記2167』

 

フィリピンに戻り2連勝2KOして、2017年8月に後のWBAスーパーフライ級王者になるアンドリュー・マロニーとWBAオセアニア&東洋太平洋スーパーフライ級シルバー王座決定戦で対戦も4RにTKO敗け~1年置いて、アメリカ~フィリピン~日本で2勝2敗も、再度メキシコへ乗り込み前WBOライトフライ級王者のアンヘル・アコスタとWBOインターナショナルフライ級王座決定戦で対戦するが5RにKO敗け 『観戦記2841』

 

13連勝中のリカルド・サンドバルは、フライ級ながら66.6%のKO率を誇り世界挑戦間近と云われるアメリカ軽量級のホープ。階級問わず、世界中で元世界王者や後の世界王者と闘うフィリピンのレイモンド・タブゴンがカリフォルニア州インディオで激突!

 

2020年2月6日 ‘神の子‘ リカルド・サンドバルvsレイモンド・タブゴン

 

リカルド・サンドバル 17勝12KO1敗 WBCインターコンチネンタルユース王者

 

レイモンド・タブゴン 22勝11KO11敗1分 元フィリピンスーパーフライ級王者

 

1R、タブゴンがフィリピン人らしく、勢いよく踏み込んで右を振っていく

 

サンドバルは、身体をブツけながらタブゴンをロープに下げ左右のボディー!

 

揉み合いになるも、離れ際にタブゴンが豪快な左フック~からしたサンドバルが右ストレート!

 

2R、振り回してくるタブゴンに、サンドバルはガードしてから打ち終わりに左フック!

 

吹っ飛んだタブゴンは、マットに手を付いてしまいダウン!

 

立ち上がったタブゴンに、サンドバルが打ちまくる~タブゴン必死に耐えてラウンド終了

 

3R、ダメージを感じさせず飛び込むタブゴンに、サンドバルはブロックしながら右ショートカウンター!

 

タブゴンが返してきても、左フックを合わせるサンドバル~タブゴンが揉み合いにきても、サンドバルは右をカウンターで入れる

 

4R、コンパクトな、速いコンビネーションのサンドバル~下がったタブゴンを追いかけボディー!

 

タブゴンはガードを固めて耐え、貯めて貯めてから右を振る

 

しかし、サンドバルが追い回してタブゴンのガードをブチ破っていく

 

5R、ダメージで、動きが鈍ってきているタブゴン~ガードを固めるも、ボディーも明らかに効いている

 

タブゴンの手数が止まる~サンドバルは一気にパンチをまとめて、タブゴンをコーナーに張り付ける

 

サンドバルは焦らず、動き廻りながらタブゴンのパンチをかわしながら攻める

 

6R、サンドバルは足も使いながら、タブゴンに打たせつつカウンターを取る

 

打たれ続けるタブゴンにレフリーも覗き込むが、タブゴンは起死回生を狙ってまだまだ振る

 

サンドバルはサウスポーに代えたり、変化をつけながら打ちまくる

 

7R、ラウンド開始直後から打たれるタブゴンも、耐えてから振りまくるのでレフリーも止めづらい

 

サンドバルがボディーを打つと、明らかに効いている顔をするタブゴン~レフリーもタイミングを見ている

 

ガードもままならなくなったタブゴンに、レフリーは止めに入りタブゴンは不満顔

 

見事にリカルド・サンドバルが、7RにTKO勝ちで世界戦間近を感じさせる完勝!フライ級とは思えない力強く打ち込むボクシングに、タフなフィリピン人レイモンド・タブゴンも棒立ちで打たれストップは仕方がない1戦。派手な内を制し連勝を伸ばしたリカルド・サンドバルはコロナ禍に入り試合間隔が空くが、次戦は1年4ヶ月後の2021年6月にIBFフライ級王座挑戦者決定戦でジェイ・ハリスとイギリスのランカシャー州でIBFフライ級王座挑戦権を賭けて対決!

またもや強豪には敗北も素晴らしい試合を魅せたレイモンド・タブゴンは、1年半後の2021年8月にカリフォルニア州カーソンで元WBAバンタム級王者のファン・カルロス・パヤノとバンタム級契約で対戦。

 

★サンドバルが拳四朗選手のWBA&WBCフライ級王座に挑戦するのは5年5ヵ月後 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

 

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あの世界最速のストレート170kmを投げるキューバのアロルディス・チャップマンが、2026年のワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)でイギリス代表入りとのニュースが出ていた。第2回WBSではキューバ代表だったが、チャップマンの祖父がイギリスの植民地時代のジャマイカからキューバに亡命したので祖父母の国籍ルールがワールド・ベースボール・クラッシックにはあるらしくイギリス代表入りができるらしいキューバから亡命したチャップマンは現在アメリカ国籍であり、そもそもWBCは2世代(父母)の国籍までだった気がするが・・・・・・

それにしてもキューバからの亡命は近年増加の一方で、2022年~2024年には100万人が亡命したと言われている。キューバから亡命したボクサーは多くが世界王者になるなど、アマチュアボクシング王国の力を魅せつけている。ただ、どうしても年齢が上になってから海外遠征中に亡命する事が多いのが残念。それでも、エリスランディ・ララやギジェルモ・リゴンドーのように打たれていないなどもあり40歳を過ぎても世界王者になる実力を持つ。それでもプロモーターが望むのは破竹の連勝の憎たらしいキューバ人で、戦績が振るわなければキューバ人を粘り強く育ててくれるプロモーターはいない。

そんなキューバ人としてアメリカ大手トップランク社と契約するも、連敗を喫してしまい2年3ヶ月ブランクをつくりショーン・ポーターの代役で1週間前に代役に選ばれ表舞台に戻ってこられたのが‘54の奇跡‘と呼ばれるキューバのヨルデニス・ウガス!

 

1986年7月にキューバのサンティアゴ・デ・キューバで生まれた‘54Milagros(54の奇跡)‘ヨルデニス・ウガス・エルナンデスは、2003年度U17世界王者、2004年のジュニア選手権では、後のWBA&IBFスーパーライト級王者になるアミール・カーンに敗ける。その後は、2005年度のキューバ選手権ライト級優勝~2005年度世界選手権ライト級優勝~2006年度キューバ選手権ライト級優勝~2006年度中央アメリカライト級優勝~2007年度キューバ選手権優勝~2007年度パンアメリカンゲームライト級優勝~~そして、2008年の北京オリンピックで銅メダルを獲得~2008年度キューバ選手権ライトウェルター級優勝。

2009年イタリアでの世界選手権に選ばれなかったのは、アメリカのドキュメント番組で 『ここでの待遇が素晴らしいというなら、なんだってスポーツ選手が国を離れるんだ?金だよ。家族に送金するんだ。優秀なアスリートは海外で大金を稼ぐ。キューバで一番だ!国際的な場で戦うべきだと思っている』 と発言した為だと言われている。

そして、プロに成る為にメキシコ支援者を頼りに亡命をし 「小さなボートで2日間波の中で翻弄された。ここで死ぬんだと、何度も思った」 と亡命しアメリカのマイアミに辿り着く。「生きてボクシングが出来るだけでありがたかった」 と、アメリカトップランク社と契約~2010年7月にアトランタ州でデビューしてディノ・ドゥモンジッチに判定勝ち~さらに10連勝5KOも、2012年3月にジョニー・ガルシアに1-2の判定負け。直ぐに再起して4連勝2KOも、2014年2月にエマニュエル・ロブレスとのWBCラテンアメリカスーパーライト級暫定王座決定戦で1-2の判定負け~5月にも、アミール・イマムに判定負けで連敗となりトップランク社と契約を解消されてしまう。

引退も考えたウガスだったが、メジャーリーグ最速投手で同じくキューバから亡命したアロルディス・チャップマンから 「必ずチャンスは来る。その時に備えろ」 と資金援助も含めた激励を受ける。2016年8月に1週間前に怪我のショーン・ポーターの代役に選ばれ、後にWBAウェルター級暫定王者になるジャマル・ジェームスに判定勝ちしして再起する~さらに3連勝2KOして、2017年8月にはフロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー 『観戦記1605』 のアンダーカードでトーマス・デュロルメに判定勝ち~2018年2月にも、IBF2位決定戦でレイ・ロビンソンを7RにTKOで降す。

9月に、WBC8位のセサール・バリヌエボとのWBCウェルター級王座挑戦者決定戦を大差判定で降し挑戦権を獲得 『観戦記2197』

 

そして2019年3月に、挑戦権を獲得した日のメインで 『観戦記2199』 ダニー・ガルシアから王座を奪ったショーン・ポーターに挑戦も1-2の判定敗け 『観戦記2398』

 

7月にWBCウェルター級王座挑戦者決定戦として、元WBCライト級王者のオマール・フィゲロアとWBC5位のヨルデニス・ウガスが対戦し大差判定でウガスが勝利し挑戦権を獲得 『観戦記2669』

 

そして、WBAは2019年12月にWBAウェルター級レギュラー王者のアレクサンデル・ベスプーチンとWBA1位のヨルデニス・ウガスの対戦を指名するがアレクサンデル・ベスプーチンが王座を獲得した試合でドーピング違反が判明(後に王座剥奪)代わりに対戦するのは、元スーパーライト級世界王座に挑戦経験のあるマイク・ダラスJr!

 

1986年12月にアメリカのカリフォルニア州ベーカーズフィールドで生まれた‘The Silent Assassin(静かなる暗殺者)‘マイク・ダグラスJrは、早くからアマチュアで活躍し2000年PAL国際ジュニアオリンピックで金メダル~2002年アメリカシルバーグローブ銅メダル~2002年PALジュニア選手権銀メダル~2006年米国ゴールデングローブ金メダル~2008年北京オリンピック予選では、後の2階級制覇王者ダニー・ガルシアに判定敗け。

2008年3月にカリフォルニア州でデビューして、アレハンドロ・バラダレスに判定勝ち~さらに16勝7KO無敗1分で、2011年1月にホセシト・ロペスとNABF北米スーパーライト級王座決定戦で対戦も7RにKO敗け~6月にも、後にWBAスーパーライト級暫定王者になるマウリシオ・へレーラに判定敗け~2012年2月に、ミゲル・ゴンザレスに判定勝ち~6月には、ハビエル・カストロを6RにKOしてWBOラテンアメリカスーパーライト級王座を獲得~2013年1月に、ルーカス・マティセのWBCスーパーライト級暫定王座に挑戦も1RにKO敗け 『観戦記419』

イタリアで再起し2連勝2KOして、2016年5月にダスティ・ヘルナンデス・ハリソンとドロー~間が空き、2018年11月にイタリアでモーリス・ロドリゲスに判定勝ち。

 

野球界のスーパースターアロルディス・チャップマンから支援を受けて世界王座挑戦までたどり着くも、1-2の判定で涙を飲んだヨルデニス・ウガスが再び世界戦へのラストステップを超えられるか!?アメリカのプロモーターから見捨てられ、イタリアなどでキャリアを戻し戦績的にはウガスと変わらないマイク・ダグラスJrが五輪メダリストを喰うか!?

 

2020年2月1日 世界前哨戦 ヨルデニス・ウガスvsマイク・ダグラスJr

 

ヨルデニス・ウガス 24勝11KO4敗 WBAウェルター級1位

 

マイク・ダグラスJr 23勝11KO3敗2分

 

1R、ガードを固めなかがらウガスがプレッシャーをかけ、下がったダラスに左フックで飛び込む

 

さらに、ウガスがダラスを追いかけ右!ダラスはジャブを打ちながら動く~ウガスは大振りで当たらない

 

2R、距離を取るかクリンチだったダラスも、ウガスが入ってきたところに右を狙う!

 

ウガスが、上下に左を伸ばしながら前に出る~ダラスが返してきても、カウンターの右ストレート!

 

ウガスが廻るダラスをコーナーに追い込むも、手数の割にはヒットしていない

 

3R、圧倒的に攻めるウガスも、ディフェンシブなダラスにクリーンヒットは奪えない

 

ダラスも必死に手を出すが、ウガスが凄まじいプレスから振り回す!

 

4R、ノッソノッソ前に出てきて打つウガスに、ダラスは下がりながらも狙ってはいく

 

追い回し打つウガスも、ダラスは足を使いながらカウンター!しかし、ウガスはプレス強く手数多く打ちまくる!

 

5R、このラウンドのウガスは、前には出るが手数は少ない~よく見てダラスのパンチをかわす

 

動き廻るダラスに、ウガスは追いかけて追いかけて当てていく

 

ウガスがボディーにジャブを集めて、ダラスのジャブに右オーバーハンド!ダラスは吹っ飛びダウン!

 

立ち上がったダラスは、足元がおぼつかないがラウンド終了

 

6R、明らかにダメージがあるダラスに、さらにウガスのプレスは強くなる~再び右オーバーハンドが降ってくる!

 

ダラスも、廻り込んでいきワン・ツーを返す~しかし、ウガスは止まらず追いかけ飛び上がるように左フック!

 

7R、ウガスがダラスをコーナーに追い込み、ボディージャブから右オーバーハンド!

 

廻りながらワン・ツーのダラスも、入っていったところにウガスの右!

 

ラウンド終了後に、ダラス陣営がギブアップし試合終了!

 

見事にヨルデニス・ウガスが7R終了時TKO勝ちで、世界前哨戦で力を魅せつける。スピード&パワーともに差があった1戦となり、7Rまでの採点はジャッジ3者ともにフルマークでウガスに付けていた。『小さなボートでまる2日間も波の中で翻弄された。ここで死ぬんだと、何度も思った。マイアミに生き着いただけでも奇跡。生きてボクシングが出来るだけでありがたかった』 と話す苦労人のキューバ人ウガスの次戦は、WBA1位としてWBA6位のアベル・ラモスと7ヶ月後の2020年9月にWBAウェルター級王座決定戦で対戦。

この時点でWBAウェルター級王者は、9ヶ月前にWBAスーパー王者のキース・サーマンに2-1の判定勝ちをした 『観戦記2667』 WBAレギュラー王者のマニー・パッキャオがスーパー王者。かつてマニー・パッキャオが6階級制覇するカウボーイスタジアムでのアントニオ・マルガリートとの6階級制覇を果たした試合で 『観戦記482』 トップランクが、契約するためにマルガリート戦に呼んだデビュー5戦目のヨルデニス・ウガスがパッキャオと対戦するのはこの試合の1年半後。

 

★トレーナーのキューバ人イスマエル・サラスの天に指を刺すポーズはカッコイイ 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

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12月も10日まで来て、2026年も残り3週間となった。27日の井上尚弥選手&中谷潤人選手が出場するリヤドシーズンThe RING、30日のKNOCK OUT代々木大会、31日のRIZIN男祭りと最後まで楽しませてくれそうで嬉しい。大晦日に格闘技を観るというのも日本ならばだと思うが、今年は終了が21時~22時予定と年越しにはならないみたいだ。かつてはPRIDE男祭りやK-1Dynamiteで紅白歌合戦を凌ぐ視聴率で、大晦日の格闘技戦争をしていたが共倒れのように無くなる・・・・・2008年からはDynamite勇気の力として継続したものの、2010年の高谷裕之vsビビアーノ・フェルナンデスで終了。2011年大晦日は、DREAMのファイトマネー不払い問題などもありDynamiteは開催されず、DREAMがアントニオ猪木さん率いるプロレス団体IGFの力を借りて 「元気ですか2011」 を開催した。2012年にもDREAMがGROLYの力を借りてGROLY.4&DREAM.18を開催したが、RIZINにて大晦日興行が2015年に復活するまで事実上格闘技大晦日興行は途絶えた。

「元気ですか2011」にエメリヤーエンコ・ヒョードルvs石井慧 『観戦記126』 の対戦が決まった時にTBSが地上波生放送に動いたらしいが、結局はスカパーとネット中継になった。エメリヤーエンコ・ヒョードルも、「元気ですか2011」は4年振りに日本での試合となり、その後は再び4年後のRIZINで来日し大晦日に参戦した。

大晦日男と言っていいエメリヤーエンコ・ヒョードルだが、二年連続で大晦日のRIZIN男祭りに参戦し、RIZIN10年の顔とも言える朝倉未来選手と埼玉スーパーアリーナで闘うPRIDE時代のヒョードルのようなRIZIN絶対王者がフェザー級王者のラシャブアリ・シェイドゥラエフ!

 

2000年10月にキルギスのジェルゲタウで生まれた‘キルギスの犬鷲‘ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、は高校まではタゲスタンで育ち柔道とサッカー~高校卒業後に、家族の勧めでレスリングをする。

Lhlas MMAに入り柔術やグラップリングを習い、2019年3月にPFL KGでデビューしてジョロエフ・ティルームに1RでKO勝ち~8月にBatyr Bashy.5で、マナス、クルスタンベコフに2Rで1本勝ち~11月のBatyr Bashyでも、アレスタノフ・テムランに1Rで1本勝ち~2020年2月のBatyr Bashy.8で、スンナティロ・ナスルロエフに1RでTKO勝ち~2021年10月のBBMMAでは、アブドラ・サイドフにも1RでTKO勝ち~そして2022年3月に、チェンチェン共和国が国としても支援するACA(Absolute Championship Akhmat)に参戦し地元のアンゾル・エルガラエフを2RにTKOで降す 『観戦記2992』

 

6月のACA―YE.27でも、アスヴァド・アフマトフを2Rに1本で降す 『観戦記3100』

 

そして、またもショートスパンの4ヶ月後に対戦するのはロシアのイスラム・ババトフ!

 

ロシア連邦の北オセチア・アラニア共和国で生まれたイスラム・ババトフは、2018年2月にロシアで開催されたMMAフリーファイティングでデビューしてアミン・ババチェフに3RにTKO勝ち~3月にもShakh Fight Clubで、マゴメド・マゴメドフに1RでTKO勝ち~しかし、9月にWFCA.52でアブドゥル・マリク・アフマドフに1Rで1本敗け~11月のWFCAでは、アンダルベク・アラウトディノフに判定勝ち~2019年3月にもShakh Fight Clubで、アブドゥラ・ウダエフを1RでKOする。

コロナ禍で間隔が空き、2020年10月にコロシアムMMAでゾキル・ショロモフに1Rで1本勝ち~11月のACAヤングイーグル.14では、シャダル・アリベコフに1Rで1本敗け~2021年10月のACAヤングイーグル.21で、ゴイサム・チョルタエフに判定勝ち~2022年2月のACAヤングイーグル.24で、イスラム・ユヌソフに判定敗け。

 

7戦無敗オールフィニッシュ勝ちで、そろそろメジャーな大会へと旅立とうとする5日前に22歳となったばかりラシャブアリ・シェイドゥラエフ!キャリアは上だが、バンタム級でも闘っていて細身だが身長では勝るイスラム・ババトフがどう対抗するか!?

 

2022年10月16日 ACA―YE.30 ラシャブアリ・シェイドゥラエフvsイスラム・ババトフ

 

イスラム・ババトフ 6勝3敗

 

ラジャブアリ・シェイドゥラエフ 7勝無敗

 

1R、いきなり、シェイドゥラエフが仕掛けていき右ストレート!

 

明らかにビビッたババトブに、シェイドゥラエフは追いかけバックスピン!

 

さらにシェイドゥラエフがパンチで攻め込むが、ババトブの左ストレートに足が踊る!

 

直ぐに立て直して攻めるシェイドゥラも、指がババトブの目に入り中断~再開後はパンチからババトブが組んでいくが、逆にシェイドゥラエフが金網に押し込む

 

シェイドゥラエフはリフトアップして、金網の端から端まで走って叩きつける!

 

シェイドゥラエフは、上になるも攻めきれない

 

ババトブも足を絡めたり必死にディフェンスも、シェイドゥラエフは抜群のバランスから殴る!

 

立ち上がったババトブが投げにいくも、シェイドゥラエフは内股をかけるように足を入れ回転し膝十字!

 

抜いたババトブも、シェイドゥラエフはハーフから殴る~らにシェイドゥラがマウント~バックを取りパウンド!

 

嫌がるババトブの首を、何度も狙うシェイドゥラエフだがラウンド終了

 

2R、シェイドゥラエフが、カーフキックでババトブをひっくり返す

 

シェイドゥラエフがサイド~押さえ込み、一気にアームロックを狙う!

 

なんとか回転して逃れたババトブも、シェイドゥラエフは逃がさずバックを取り殴る

 

立ち上がったババトブも、シェイドゥラエフはクラッチ離さずに持ち上げる

 

叩きつけてパウンド~ヒジ!サイドを取る~なかなか攻めきれないシェイドゥラエフも、マウントを奪い鉄槌を叩き落とす!

 

ババトフ効いている!シェイドゥラエフは、パウンドを入れながら足をババトフの首の下に入れる~一気に回転をかけ三角締め!

 

ガッチリ入ったババトフは、腕も極められてタップできず口頭でギブアップするしかない!

 

見事にラシャブアリ・シェイドゥラエフが、2Rに1本勝ちでMMAデビュー以来8連勝を飾る!試合開始直後はパンチで出たシェイドゥラエフも、その後は再三に渡ってタックル~投げ~パウンドと攻めまくり、最後は上の状態から足をババトフの後頭部に滑り込ませて、回転させながらの三角締めとは現在のシェイドゥラエフでは見られないサンボ的な極めでのフィニッシュ。

この後のシェイドゥラエフは、韓国のRoad FC.64に参戦~アラブ首長国連邦のUAE Warriorを経て、2024年6月のRIZIN.47で初来日して旋風を吹き荒らす。RIZINとの契約は残り1試合で大晦日の朝倉未来戦で終了だったらしいが、契約を延長したことを11月のインタビューで答えていたシェイドゥラエフ。日本で観たいが、UFCやPFLなどの世界で観てみたい気持ちが強くなるが大晦日でどんなパファーマンスを魅せてくれるのか!?

 

★イスラム・ババトフは2025年9月に試合をしてACA.58で1本敗け 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村

 

《本日のDVD鑑賞》

 

12月になり、まだまだビックファイトが控えているが2026年ランキングの話題も出てくる。どうしても1月より年末にかけての試合の方が印象に残ってしまうが、12月7日のUFC323での平良達郎選手が元王者でフライ級2位のブランドン・モレノに1本勝ちした試合は身震いがした。11月22日のWBA&WBC&WBOスーパーフライ級王座統一戦での、フェルナンド・マルティネスをKOしたジェシー・ロドリゲスの左フックも舞台やKO具合も含めて印象深かった。しかし、2024年の話題をさらった4団体統一ヘビー級王座戦 オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリーのような地球全体を巻き込むようなビックマッチは無かった。と言っても、4団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシクはタイソン・フューリーとの2戦目(2024年12月)前にIBFが、ダニエル・デュボアとの指名戦を指令したためにIBF王座は返上~2025年7月に、ウェンブリースタジアムでIBF王者ダニエル・デュボアと対戦し再度4団体ヘビー級王者になった。しかし・・・・休養を宣言したウシクは、WBO指名挑戦者の暫定王者ファビオ・オードリーとの対戦を拒否しWBO王座を返上し4団体王座は再び崩れた。

ヘビー級初の4団体統一を達成し、2番目に重い階級のクルーザー級と合わせ2階級での4団体統一を果たしたオレクサンドル・ウシクは、あのモハメド・アリを尊敬しアリと誕生日(1月17日)身長(191cm)リーチ(198cm)が一緒だと誇らしげに話していたのを想い出す。タイプは違うが、ヘビー級では大きくない身体でフットワークとキレのあるパンチで大男に勝利する姿は重なるものは無くは無い。ボクシング史上での‘The Greatest‘であるモハメド・アリだけに 「俺はモハメド・アリの再来だ!」 と嘘吹くボクサーは多々いたが、風貌も含めアリの再来(La Zarza Ali)のニックネームを持つのがドミニカ共和国のミシェル・リベラ!

 

1998年3月にドミニカ共和国のサントドミンゴで生まれた‘The Reincarnation of Muhammad Ali(モハメド・アリの生まれ変わり)‘ミシェル・リベラ・メディナ(ミチェル・リベラ)は、2016年3月にサンティアゴ州でデビューしてグレゴリー・エステベスに3RでTKO勝ち~さらに7連勝4KOして、2017年5月に初の10回戦でマルコ・アセベドに判定勝ち~さらに6連勝5KOして、2019年6月にレネ・テジェス・ヒロンに判定勝ち~9月にも、ホセ・がレゴスを5RにTKOで降す。

 

そして初の王座戦となり、WBC米大陸王座決定戦で対戦するのはフィデル・マルドナド!

 

1991年7月にアメリカのニューメキシコ州アルバカーキで生まれた‘The Atrisko Kid(リオグランデ川西岸の子供)‘フィデル・マルドナドJrは、2007年のナショナルシルバーグローブアンダー15でベスト4~2008年の全米選手権では、決勝まで勝ち進むもミゲル・アンヘル・ゴンサレスに反則負けで準優勝~2008年のナショナルゴールデングローブでも、準決勝でマイケル・ペレスに判定敗けなどアマチュア118勝12敗。

2009年12月にカリフォルニア州でデビューして、ニコラス・ブリアンヌに1RでKO勝ち~さらに10連勝9KOして、2011年10月にエリック・クルーズに判定勝ちしてWBCライト級ユースシルバー王座を獲得~しかし、2012年4月にフェルナンド・カルカモに2RでTKO敗けしてWBCユーズ王座陥落~8月にも判定敗けするが、その後は6連勝5KO~2014年12月に、フェルナンド・シルバと無効試合~2015年1月に、アミール・イマームとWBC米大陸スーパーライト級王座決定戦で対戦も5RでTKO敗け。

9月に再起して4勝3KO無敗1分で、2017年6月にパブロ・セサール・カノを判定で降しWBC中央アメリカスーパーライト級王座を獲得~10月には、元WBAライト級暫定王者のイスマエル・パロッソと対戦も6RにKO敗け~1年3ヶ月空けて、2019年1月に再起し3連勝1KOしてWBC米大陸ライト級王座決定戦に挑む!

 

3戦連続でアメリカマット参戦となり、初の王座戦も用意されてスター街道への道も整ったミシェル・リベラが栄冠なるか!?4敗はあるも、世界王者候補のアミール・イマムなど強豪と闘い抜いてきたフィデル・マルドナドがキャリアを魅せつけるか!?

 

2020年2月1日 WBC米大陸ライト級王座決定戦 ミシェル・リベラvsフィデル・マルドナド

 

ミシェル・リベラ 17勝11KO無敗

 

フィデル・マルドナド 27勝20KO4敗1分

 

1R、サウスポーのマルドナドが左ストレートで踏み込んでいくも、リベラは距離を取りながら悠々とかわす

 

慎重にジャブを突くリベラ~マルドナドの大きい左フックをかわして、リベラが右ストレート!

 

2R、やはり、マクドナドから出ていく~ガード高いリベラにボディー

 

カウンターばかり狙うリベラは手数が少なく、マルドナドは的中率が悪いが打っていく

 

3R、リベラがジャブをポンポン通し出す~しかし、またまだマルドナドは振り回す

 

しかし、ガードしたリベラが上下に打つ~下がったマルドナドに右ストレート!

 

4R、動き廻りながら手数多いマルドナドに、リベラはボディーで止めにいく

 

リベラが、マルドナドを追い回す~ジャブからボディーストレート!

 

5R、マルドナドが打ってはいくが、どうしても的中率が悪い

 

リベラは廻りながら、ダイレクトの右ストレートを度々ヒットさせる

 

6R、前に出るマルドナドも、リベラにボディーを打たれるとズルズル下がる

 

さらにリベラが、左右のボディーでマルドナドを追い詰める

 

7R、ラウンド前半は打っていくマルドナドも、リベラは動きながらブロック~打ち終わりに右を叩きつける!

 

さらにリベラのボディーで、マルドナドは止まる~リベラ左フック!

 

8R、やはりラウンド開始直後はマルドナドが振っていくも、リベラは廻りながらかわして左フック!

 

リベラが、身体を振りながら右ストレートで出る~マルドナドも、必死に左ストレートを返す

 

しかし、リベラは下がらず右ストレートを当てていく

 

マルドナド耐える~ロープにもたれながらも、右ストレートを受けるがダウンはしない

 

9R、まだ足は動くマルドナドだが、リベラはが一方的に攻める

 

タフなマルドナドは返してはいるが当たらず、リベラが追い回して打つ

 

10R、ポイントでは厳しいだろう!?マクドナドが必死に打つ~リベラは流しながら避けてばかり

 

しかし、ボディーでマクドナドを下げさせると右フック!マルドナド崩れる!ダウン!

 

終わったとおもわれたが、マルドナドは立ち上がる~リベラは極めにいく!

 

コーナーに追い込まれたマルドナドを、リベラは滅多打ちしてレフリーは止めに入る!

 

見事にミシェル・リベラが、最終回10Rでフィデル・マルドナドを極め切りWBC米大陸ライト級王座を獲得!思いっきりよく振ってくるフィデル・マルドナドに、遠くから速いジャブ~早い踏み込みからのストレートと可能性しか感じないファイト振りで明るい未来を感じさせたミシェル・リベラ。ネットでは、モハメド・アリを意識したかのようなパファーマンスと書かれるミシェル・リベラだが、この時点では風貌はまだしもボクシングからは余り感じられない。

それでも躍動感あふれるミシェル・リベラは、コロナ禍でも8ヵ月後の2020年10月にIBF米国ライト級王座決定戦で、ことらもアメリカホー王のラダリウス・ミラーと対戦。5敗目を喫してしまったフィデル・マルドナドは、4年10ヶ月空いて2025年4月にジャーマン・イヴァン・メラスと地元のニューメキシコ州でアルバカーキで対戦も3Rに無効試合。

 

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日本ボクシング界で絶大な力を持つ帝拳ジムだが、興行数や世界的なボクサーとのマッチメイクなど帝拳ジム無くて日本ボクシングあらず。と云われるのも納得するが、帝拳ジムが生んだ世界王者は日本のジム最多。元WBAフライ級王者大場政夫さん、元WBCスーパーライト級王者浜田剛士さん、元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス、元WBCスーパーバンタム級王者西岡利晃さん、元2階級制覇王者粟生隆則さん、元WBAスーパーバンタム級王者下田昭文さん、元WBCバンタム級王者山中慎介さん、元WBCフライ級王者五十嵐俊幸さん、元WBCスーパーフェザー級王者三浦隆司さん、元WBCライトフライ級王者木村悠さん、元WBAミドル級王者村田諒太さん、元IBFスーパーフェザー級王者尾川堅一選手、元WBOライトフライ級王者岩田翔吉選手、現WBAライトフライ級王者高見享介選手、現WBAミニマム級王者松本流星選手。さらに、大阪帝拳ジムで元WBA&WBCスーパーフライ級王者渡辺二郎さん、元WBAバンタム級王者六車卓也さん、元WBCバンタム級王者辰吉丈一郎さん、など18人が世界王座を獲得。さらに、帝拳プロモーションでアンソニー・オラスクアガやエドウィン・バレロなどの王者もいる。

私的な想いかもしれないが、帝拳ジムというとサウスポーのイメージがある。大場政夫さんはリアルタイムでは知らず、渡辺二郎さん、浜田剛士さん、西岡利晃さん、粟生隆則さん、下田昭文さん、山中慎介さん、五十嵐俊幸さん、三浦隆司さん、松本流星選手がサウスポー。右利きを左利きに変えるコンバーテッドサウスポーがどれだけいるのかは分からないが、帝拳ジム=サウスポー世界王者のイメージがある。そんな帝拳ジムで、26年振りのフェザー級世界王座獲得にIBFフェザー級王座挑戦者決定戦に挑むのがサウスポーの中野幹士選手!

 

1995年7月に大阪府大阪市で生まれた‘Manos De Acero(鉄の拳)‘中野幹士選手は、小学校6年生からボクシングを始める~2013年度高校選抜フライ級優勝~2013年度国体少年の部フライ級優勝~2013年度インターハイフライ級優勝~2014年台北市カップ国際トーナメントフライ級優勝~2015年度国体成年の部バンタム級優勝~2017年度国体成年の部バンタム級優勝。

2018年10月にデビューして、タイのタナワット・ヤンチャロエンに2RでKO勝ち~さらにタイ人&フィリピンン人に3連勝3KOして、2020年12月に佐伯瑠壱斗選手を判定で降す~さらにタイ人&フィリピンン人に5連勝5KOして、2024年9月にプリックス・ピアラ4RにKOして東洋太平洋フェザー級王座を獲得~2015年1月に、英洸貴選手を3RにKOして東洋太平洋王座初防衛に成功~5月には、ラスベガスでの井上尚弥vsラモン・カルデナス 『観戦記2982』 のアンダーカードでペドロ・マルケスを4RにTKOで降す~8月に、ジン・アグアンを2RにTKOで降す。

 

IBFフェザー級5位までランキングを上げ、IBFフェザー級王座挑戦者決定戦で対戦するのはIBFフェザー級3位のライス・アリーム!

 

1990年6月にアメリカのミシガン州マスキーゴンで生まれた‘The Beast(野獣)‘ライス・カリーム・アリ―ムは、アマチュアでは2010年のアメリカナショナルゴールデングローブ3位など活躍。2011年9月に地元ミシガン州でデビューして、デワウン・ベルに2RでTKO勝ち~さらに16連勝10KOして、2021年1月にWBAスーパーバンタム級暫定王者決定戦でヴィクター・パシ―ジャスを11RにTKOで降しWBA暫定王座を獲得。

しかし、WBAは不必要な暫定王者を失くすとWBA1位で指名挑戦者となるが・・・WBAレギュラー王者ブランドン・フィゲロアやWBAスーパー王者ムロジョン・アフマダリエフとの対戦は決まらない~11月に、エドゥアルド・バエスを2-0の判定で降しNABO北米スーパーバンタム級王座を獲得~2022年9月に、マイク・パラニアを判定で降しNABO北米王座初防衛に成功~2023年6月に、IBFスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦でサム・グッドマンと対戦も1-2の判定敗け~2024年11月に、デルリーン・エルナンデスに判定勝ち~2025年5月に、ルディ・ガルシアに判定勝ち。

 

IBFフェザー級王者は、2025年5月に大阪でIBFフェザー級1位の亀田和毅選手を2-0の判定で降し初防衛に成功した 『観戦記2998』 アンジェロ・レオ。2年半前のIBFスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦には破れたアリームも、フェザー級ではIBF王座挑戦権を獲得できるか!?判定勝ちは1試合のみKO率92.8%を誇るサウスポーの中野幹士選手が、26年目にフェザー級王座を獲得した粟生トレーナーの前で挑戦権を獲得できるか!?

 

2025年11月24日 IBFフェザー級王座決定戦 ライス・アリームvs中野幹士

 

ライス・アリーム 22勝12KO1敗 IBFフェザー級3位

 

中野幹士 14勝13KO無敗 IBFフェザー級5位

 

1R、忙しなく廻るアリームに、サウスポーの中野選手はジャブ~ワン・ツーで追いかける

 

アリームも、いきなりアッパーやフックで入ってくる

 

2R、お互いに慎重で、手数少ない~廻るばかりのアリームに、中野選手が踏み込むが届かない

 

飛び込んでくるアリームに中野選手が左を狙うが、アリームは変化を付けて右カウンター

 

3R、中野選手が出ていき、アリームは廻りながら飛び込んでくる

 

アリームは前後左右に動き、中野選手にパンチを当てさせない~踏み込む中野選手と、合わせるアリーム

 

4R、コーナーに、アリームを追い込んでいく中野選手~アリームも左フックを狙うが、中野選手が上下に左!

 

追いかける中野選手も、アリームは軽く当てては抜けていく

 

5R、足を使うアリームに中野選手が詰めるも、抜けていくアリームだがパンチは出てこない

 

単発の右を当てては動くアリームに、中野選手は連打が出来ない

 

6R、廻るアリームに中野選手がジリジリ前に出るが、アリームはいきなり左右の連打で突進してくる

 

アリームの動きに惑わせられる中野選手~アリームが右ボディーから左フック!

 

7R、足は落ちてこないアリーム~中野選手のサイドを走るように打っていく

 

中野選手も追いかけ振るが、アリームは左右に動き抜けていく

 

8R、遠いアリームに中野選手はジャブも、アリームは右で飛び込んで左フックを返す

 

中野選手も踏み込んでいく~左ストレートをダブルで打つ!

 

9R、まだまだ足が止まらないアリームが、軽く当てては抜けていく

 

しつこく追いかけパンチをまとめる中野選手も、アリームは柔らかくかわしながら打ち終わりを狙う

 

10R、廻るアリームに、中野選手はパンチが届かない~アリームは度々飛び込んで連打

 

それでも中野選手が左ストレートで突っ込んでいくが、かわしたアリームが右フック!

 

中野選手は引かずに打ちまくるが、アリームは動き廻りなかまらカウンターの右!

 

中野選手はバランスを崩した感じも、後方に倒れてダウン!

 

立ち上がった中野選手は、ダメージは感じさせずに前に出るがラウンド終了

 

11R、ダウンでポイントはどうか!?中野選手がラウンド開始と同時に詰めて左!

 

しかし、単純なヒット数は左を当てるアリームか!?

 

12R、スタミナ切れないアリームは、逃げきろうと左右に動き廻る

 

追う中野選手が、アリームの右をかわしてオーバハンドの左!

 

アリームはクリンチで逃れる~再開後も中野選手が攻めまくるが、倒すまではいかず試合終了

 

判定は、118-109 115-112 116-111 3-0で、ライス・アリームの判定勝ち!

 

見事にライス・アリームが、判定勝ちでIBFフェザー級王座挑戦権を獲得。距離を取りながら足を使うアリームに、中野選手の鉄の拳は不発となりダウンを奪われての初黒星。採点表を見ると、ジャッジ3者がアリームに10点を付けたのは、6R、7R、8R、ダウンを奪った10R、11R。中野選手にジャッジ3者が10点を付けたのは、4R、12のみ。

今年6月に引退を発表した元4階級制覇王者の田中恒成選手は 『序盤は微妙なラウンドが続きながらも1Rから4Rはプレッシャーをかけていた幹士。5Rからアリームがヒットアンドアウェーで当てるようになった。ここから変わった。アリームがヒットアンドアウェーで当てることで動きに躍動感が出て、スピードが上がった。序盤は幹士が逃げるアリームに対し、平行移動してプレッシャーをかけていたが、ヒットアンドアウェーでリズムに乗ったアリームに自由に動かれるようになった。プレスをかける足のスピードがついていけなくなった。中盤の戦いにもう少し変化ができていれば違った結果だったかもしれない。(攻めに)いくのも遅かったし、いき方もまだまだ甘かった。爆発力、展開を変えるような力がちょっと足りなかった』 と話す。

アリームは 『集中力を切らさず戦い続けたことが勝因。これが4回目か5回目の挑戦者決定戦で、ついにタイトルマッチへのチケットを手に入れた』 と話す。7ヶ月間試合をしていないIBFフェザー級王者アンジェロ・レオだが、2度目の防衛戦は2026年2月にIBF8位のレラト・ドラミニと地元のアメリカのニューメキシコ州で対戦。

 

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