「価格決定権」 合併の目的 | 経営のヒントを日々の経済・経営事象から考えるブログ

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専門領域はサービスマネジメントです。サービスマネジメントとは、「マーケティングマネジメント」「オペレーションマネジメント」「ヒューマンリソースマネジメント」を顧客にフィットさせることです。

こんにちは。



昨日の台風、みなさんご無事だったでしょうか。



今日付けの日経1面は「新日鉄住金」です。合併比率1:0.7だそうです。



製鉄会社の大型合併は10年ほど前のJFE(NKKと川鉄合併)以来でしょうか。



合併の目的は様々あると思います。



生き残り→市場が縮小していく場合競合(代替)を買収しシェアを確保。

補完→事業遂行上不足している事業を補完するために買収。

グローバル展開→海外勢との競争かつ国内のシェアを確保するため。



などが考えられます。



そして、どんな企業でも確保したいのが「価格決定権」です。



競争相手が多ければ需要サイドの選択肢が多くなり需給バランスが取れ価格は市場が決定することになります。



寡占や独占になれば、供給サイドで価格を決定できます。



企業経営の目標の一つに、寡占化・独占化しこの「価格決定権」の獲得・保持、があると言えます。



今回の「新日鉄住金」合併はグローバル展開+生き残りだとは思いますが、生き残ったのちは「価格決定権」が待っているかもしれません。




何せ、価格を自らの手で決められることは現代自由主義世界では夢のようなことですから。



では、中小企業などで「価格決定権」は得られないのでしょうか。



だれもやっていないが社会的にニーズがある特殊な商品・サービスの提供ができれば可能であると考えられます。



戦略でいえばブルーオーシャン戦略でしょうか。



でも、これを見つけたりするのは困難です。



かといって、市場価格に身を任せた経営も面白くはないと思いませんか。



ぜひ、ブルーオーシャンを見つける様日々努力しましょう。



それでは。



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