第4回G研修1最終回に当たる第4回は、遺言書作成にあたり行政書士としてどのようなお手伝いができるかをテーマに研修がなされました。

第4回G研修2そもそも、遺言が本当に必要か、なぜ遺言が必要か、他に手段がないかを考えること、そしてあるといい場合として
①夫婦間で子供がいない場合
②亡息子の妻にあげたい場合を挙げられました。

その他にも講師が携わった案件としてお世話になった機関に
寄付された事例など紹介いただきました。

また、遺言を作成するにあたっての注意点として
①推定相続人が遺言を書かせたいこともあるため遺言者の
意思を確認すること。
②紛争を避けるために遺留分を侵害しないことが挙げられました。

法律的な部分ではありませんが、付言についての最近のお話もしていただきました。

その他にも今回の研修では、講師が心に残っている事例をご紹介していただきました。
いずれの事例も仲の良いご兄弟や理解のあるご親族であったため問題なく手続きが終わりました。
しかし、今後このご時世ではどのようになるかは懸念されます。
将来的な紛争を避けるためにも、行政書士が依頼者に判断材料として情報提供できるかが重要であるとご指摘いただきました。

4回に渡る研修は皆勤賞の方も多く実りのある研修でした。
他支部からの参加も快く受け入れていただいただけでなく、
惜しみなく相続・遺言業務の実務を教えていただき有難うございました。

西濃支部 川合良枝