今日、私は成年後見人制度に関する診断書の書類を、初めて作成しました。
制度そのものはこれまで幾度となく耳にしてきましたが、実際に「診断書を書く側」として向き合ってみると、この診断書を書くことの難しさを改めて実感しました。
成年後見人制度とは、認知症・知的障害・精神障害などによって、判断能力が不十分になった方を法的に支援する制度です。
簡単に言うと、「自分で大切な契約やお金の管理ができなくなった人を、法律で守る制度」ですね。
本人の判断能力の程度に応じて、支援の強さは「もっとも強い」「中程度」「軽度」の3つに分かれています。今回私が関わったのは、まさにこの「判断能力の評価」に関わる書類でした。
医師は、「認知症の有無」、「判断能力の程度」、「病状が一時的か、進行性か」、「日常生活の理解力」、「財産管理能力」などを、医学的根拠をもとに客観的に評価します。
これは単なる診断書ではなく、「その人の人生と財産を、どの程度まで他者が代行すべきか」を決める極めて重い書類なのです。
今日、私自身が初めてその責任の重さを、ひしひしと実感しました。同時に、評価が難しいと感じました。
正直、どう書いていいのか、どこまで書けるのか、ずいぶんと悩んでしまい、時間がどんどん過ぎていきます。
何とか、書き上げることはできましたが、果たして、その後、どう評価されていくのか?ちょっと心配しています。