ブラジル代表のドゥンガ監督「北朝鮮のディフェンスはほぼ完ぺきだった」

１５日に行われたワールドカップ・グループＧで北朝鮮を２－１で下したブラジル代表のドゥンガ監督は、敗れたとはいえ鉄壁の守りを見せた北朝鮮のディフェンスを絶賛した。

「２－１で勝利できたことには満足しているが、もっとやれたはずだ。わたしも（ＧＫの）ジュリオ・セーザルも１点を奪われたことには満足していない。前半はわれわれにもパスミスが多かったが、北朝鮮の鉄壁の守備を崩しきる術（すべ）を見つけられなかったのも事実だ。彼らのディフェンスはほぼ完ぺきだったと言える」

　ドゥンガ監督は、カカの途中交代があらかじめ予定されていたものであったことを強調した上で、選手交代の意図を説明した。

「カカの交代は予定通りだ。まだ９０分フルにプレーできる状態ではない。カカの代わりにニウマールを入れたのは攻撃にスピードを加えるためだ。フェリペ・メロに代わってラミレスを投入したのは、チームを活性化するためだった」

試合総括

立ち上がりからブラジルが圧倒的にボールを支配。しかし、２トップ以外全員が下がって守る北朝鮮の赤い壁をなかなか突き崩せない。対する北朝鮮は、チョン・テセとホン・ヨンジョの２トップによるカウンターを狙うが、なかなかゴール前まで迫れない。ブラジルの波状攻撃を北朝鮮のＤＦが体を張って跳ね返す展開は後半に入っても変わらず。この均衡が崩れたのは後半１０分、ブラジルはマイコンがＧＫの裏をかくシュートを決めてようやく先制に成功。これで攻めざるを得なくなった北朝鮮だが、ブラジルのパス回しの前にボールを奪うことができず、疲労の色が濃くなった２７分にはエラーノに２点目を許す。このまま試合終了かと思われた４４分に北朝鮮は１点を返すが、力及ばず。苦しんだブラジルが勝ち点３を得た。

グループG 第1節 ブラジルVS北朝鮮 結果

グループG 第1節　ブラジルVS北朝鮮結果