引力(いんりょく)

2つの物体の間に働く相互作用のうち、引き合う(互いを近付けようとする)力のこと。

一方、とは、同様に2つの物体の間に働く相互作用であるが、反発し合う、すなわち互いを遠ざけようとする力のこと。

現在、物理学においては4つの基本的な力が考えられている。

そのうちのひとつ、電磁力(静電力と磁力)には引力と斥力の両方が存在する。

電気と磁気にはそれぞれ2つの極性があり(電気では正と負、磁気でも正負と言うがN極とS極と言うこともある)、同じ極性同士には斥力が働き、異なる極性同士には引力が働く。

このように、引力と斥力の違いは単なる符号の違いといえる。

一方で、これもまた4つの力のうちのひとつである重力(万有引力)は、引力だけが確認されており、斥力としての重力は確認されていない。

もう一つ謎なのが、なぜ引力が存在するのかということです。

惑星が誕生するためには、まず何もない宇宙空間上に、突然引力が発生します。

この引力だけの状態が、ブラックホールだという説もあります。

宇宙空間上に引力しかなければ、物質はそこに引きつけられて、潰されてしまうでしょう。

その引力により、宇宙上にある隕石や塵などが引っ張られて集まっていき、長い年月をかけて徐々に星となるわけです。

しかし、宇宙空間上に突然引力が発生する理由が分かりません。

有名なニュートンが地球の引力を発見したのが万有引力というわけですが、もちろん月や他の惑星にも、強弱はあるものの、引力は必ず存在します。
 

地球は、月と太陽との引力と遠心力でバランスを保っていて、うまく太陽の周りを自転しながら回っているわけです。

これらのバランスが崩れると、地球は太陽系を離れて、太陽光を得られなくなり、死の星となる可能性も出てくるのです。

もし、地球に突然引力がなくなったら、移動や生活が困難なものになります。

引力があるから地球ができたわけですが、なぜ引力が存在するかが分からないということです。