宇宙空間(うちゅうくうかん)
地球およびその他の天体に属さない空間領域を指す。
ご存知の通り、宇宙空間には空気も重力もありません。
私たちが住んでいる地球は太陽エネルギーのおかげで快適な温度に保たれていますが、何も無い宇宙空間は、絶対温度3K(摂氏-270℃)しかなく、とても寒いです。
と言っても宇宙に空気はないので気温ではありません。気温は空気の温度ですから。
そもそも温度が高い、低いの違いは原子が活発に動いているかいないかです。
原子が激しく動いていれば熱い。動きが少なければ冷たいとなります。
絶対零度(-273.15℃)というこれ以上下がらない温度があるのですがこれは完璧に原子が止まった状態なのです。
だからこれ以上温度が下がる事がないのです。
宇宙は真空ですが、かすかに水素などの原子があり絶対零度までは冷え切っていません。
それで今現在は-270℃です。
温度が上がる原因は光が当たるからです。
地球なら太陽です。 地球は大気があります。
大気は温まりにくい性質を持つので太陽が当たっても急激に温度が上がる事はありません。
ただ大気がないため月はモロに光を浴びて熱せられます。
逆に当たってない所は一気に冷えます。
だから何百℃も温度差が出るのです。
しかし上述にもありますがこれは気温ではありません。あくまでも月の表面の温度です。
地面だけ熱いという事になります。
もし、宇宙空間で銃を撃ったらどうなるのか?
空気がないのに銃が撃てるのかという問題もありますが、これは銃によりますが、基本的には大丈夫のようです。
問題は撃った後ですが、重力も空気抵抗も摩擦もないので、当然作用反作用の法則により、弾丸とは逆方向に身体が、弾丸と同じ速度で吹っ飛びます。
ただし、質量(体重)が重いとその分速度は遅くなります。
さらに、撃った手の位置が身体の真ん中でないと、身体がクルクルと回転し続けてしまうのです。
宇宙でロボットが戦うようなアニメがよくありますが、あれを実現するのは、かなり難しいということです。
銃を撃った時の手の位置と方向と、弾丸の速度、機体や弾丸の重量などを計算して、吹っ飛ばないように機体の後方の色々な部分からエンジンを噴射する必要があるのです。
アニメなので、撃った後もそのようなエンジン噴射や、ロボットが逆方向に吹っ飛ぶようなシーンはありませんが、現実にやるとなるとかなり難しいでしょう。
また、宇宙空間に放り出されてしまった場合は、この作用反作用の法則を利用して、行きたい方向と逆の方向に物を捨てると、移動できるらしいです。
生身で宇宙に出たらどうなる?
宇宙飛行士は宇宙服を着て作業を行うが、もし生身のまま宇宙に出たら人間はどうなるだろうか?
体が爆発!?
血液が沸騰!?
瞬間凍結!?
宇宙に投げ出された人が、爆発する、急速凍結する、血が沸騰する、というのは「都市伝説」全部デマだ!
体内には眼球や体を破裂させるのに十分な圧力がない。
地球上で私たちが生きている気圧はおよそ1気圧、これが0気圧になったとしてもその差は1気圧ぶんです。
海へ潜るダイバーは、10気圧もの気圧差があっても体は大丈夫です。
宇宙は通常、非常に寒いですが、体温が一気に奪われることはありません。
したがってすぐには凍りつかないのです。
ほんとはどうなるの?
死因は窒息死!
呼吸困難を起こし、血液中の酸素が失われると、脳の酸素不足で意識がとぎれ窒息死する。
真空は空気が無いので、息を吐くことしか出来ません。
表面の水分が蒸発するため気化熱が奪われて凍りつき、それに伴って体内組織や細胞が破壊される。
表面は乾燥し、内部は凍結したままの状態で宇宙空間を漂うことになる。
太陽の光を直接浴びた場合、10秒ほどで日焼けが起きます。
プロテクトなしであれば、ひどい日焼けになります。
加えて、とてつもない量の放射線も浴びることになります。
高圧環境下に身体を暴露させると血中に大気圧下に比べてより多くの窒素が血中に溶け込む。
そこから急激に低圧環境に戻ると、窒素が気泡として現れた時に血栓を作ったり関節や筋肉に障害を引き起す。
宇宙服は小さな宇宙船でいろいろな機能を持った高性能スーツで、服というよりはむしろ小さな宇宙船とも呼べるものです。
宇宙服の重さは、全部で約120キログラム。
飛行士は胸の切り替え装置で温度設定を変える事ができる。
宇宙服の中は、純酸素で満たされ、約3分の1気圧に保たれています。
約9時間ほどの船外活動ができます。
宇宙服アセンブリは冷却下着の3層及び気密を保つ2層と宇宙環境からの保護を目的とした9層の全部で14層の生地で構成されています。
宇宙服の下には冷却下着を着用!
素肌に着用する冷却下着は長さ約84mものチューブを縫込んである。
密閉されている宇宙服では、人体により暖められた空気は服の外に出られないため、なかなか熱が逃げません。
熱が逃げないで宇宙服の内部にたまって行くと宇宙服内部の温度が上がって、着用している人間にとって危険な状態になります。
そのためにチューブの中を冷却水を通して、宇宙服の中を強制的に冷やしているのです。
そして、950mlまで採尿できるオムツを冷却下着の下に着用しています。
船外活動宇宙服宇宙服を着たら長時間脱ぐことは出来ません!宇宙にオムツは必須なんです。
宇宙服の内部気圧と温度をコントロールし、呼吸用の酸素や電力を供給する他、通信機能を提供するシステム出典JAXA SPACE PHOTO MUSIUM外部との音声通信や心電図データ、酸素消費量などを知らせるための通信装置、宇宙服にトラブルが発生した時の警告警報機能があります。
生命維持システム冷却水の一部を毛細管を経由して宇宙空間に導いて凍らせ、氷が直接宇宙空間に昇華する際の昇華熱を利用して冷却します。
船外活動用の宇宙服は重くて下が向けないので、 胸にあるパネルは腕に付いた鏡で映しながら操作する。
宇宙服はお値段もすごい!
グローブだけで220万で宇宙服アセンブリが100万ドル(約1億円)、生命維持装置が900万ドル(約9億5千万円)で合わせて1,000万ドル(約10億5千万円)します。