セキショクヤケイ(赤色野鶏)

キジ目キジ科に分類される鳥類の一種。

日本に来たのは紀元前100〜200年。

中国南部からフィリピン、マレーシア、タイなど東南アジア熱帯地域のジャングルに生息する野鶏である。

羽は赤笹色で体重は成鳥で1kg弱程度である。

なお、ニワトリはこれを家禽化したものと現在では考えられている。

近年では人間に飼われているニワトリとの交雑(遺伝子汚染)が進み、純粋な野生種は絶滅の危機があるともいわれている。

なお、日本の地鶏などはこの赤色野鶏の特徴を残しているものが多い。

ニワトリのご先祖様。

<セキショクヤケイの基本データ>

【体長】 41〜80cm【体重】 0.5〜1.5kg

【分類】 キジ目キジ科ちなみに鶏のオスは体長約70cmになり、メスは体長約50cmとなっています。

ほぼ鶏と大きさも一緒となっております!

セキショクヤケイ(赤色野鶏)は、南アジア南部から東南部の森林や草原などに生息する野鶏です。

ニワトリの野生の祖先と言われています。
 

セキショクヤケイが初めて人間に飼育されたのは5,000年以上も前のことで、朝に時刻を伝えるように鳴く「時告げ鳥」として飼われるようになったといいます。

現在世界の生息数が160億羽にものぼるニワトリですが、初めて日本に来たのは紀元前100〜200年のことで、その頃のニワトリの容姿はセキショクヤケイに似ていました。

セキショクヤケイはとても縄張り意識が強く、闘争心があります。

飛ぶことはできますが、あまり得意ではなく、木の上で眠るために飛ぶ程度です。

雑食性で、木の実や種子、昆虫を食べます。

見た目はオスとメスで異なり、オスの体は赤笹色(あかざさいろ)や暗緑色など光沢のある鮮やかな色で、赤い鶏冠(とさか)と肉垂(にくすい)を持ちます。

特に繁殖期に入ると、鶏冠と肉垂は充血して真っ赤になります。

繁殖期が終わると鶏冠も肉垂もしぼんで赤色が薄くなり、きれいな尾羽もなくなってしまいます。

それに対してメスの体は地味で尾が短く、大きさも小さいです。

メスは子育てを行うので、目立たないような色をしているのです。

ちなみに「コケコッコー」という鳴き声は、オスがメスの気を引き、他のオスに自分を誇示するための鳴き声と言われております!

日本では動物園でセキショクヤケイを見ることができます!

ニワトリは、わたしたちの食べ物として、とても大切な鳥です。

このニワトリは日本全国に何と3億羽以上もいるといわれています。

ところが、ニワトリという鳥は、人間にかわれているだけで、野生の「ニワトリ」は1羽もいないのです。

大昔の人が、このセキショクヤケイを食べたところ、肉や卵がとてもおいしかったために、つかまえてかいはじめました。

そのなかでも、よく卵をうみ、肉がおいしくて、しかもおとなしくてかいやすいものを、どんどん選んでいったのです。

その後、セキショクヤケイは、だんだんと太り、また、人間にかわれている間は、ネコなどの敵におそわれることも少ないため、とぶ必要もなくなったのです。

そして、今のニワトリのようなとべない鳥になってしまったというわけです。

とはいっても、ニワトリの先祖のセキショクヤケイも、もともととぶのがあまり得意な鳥ではなかったです。

つまり、もともととぶのが苦手なうえに、人間にかわれて太ってしまったため、ますます飛ぶのが苦手になってしまったというわけなのです。

しかし、ニワトリにもまだ飛ぶ力は少し残っています。

太りすぎていなければ、屋根の上くらいまでなら飛ぶこともできるのです。

ニワトリを飛べなくしたのは人間ってことなんだよね。