縄文時代(じょうもんじだい)

約1万5,000年前(紀元前131世紀頃)から約2,300年前(紀元前4世紀頃)、地質年代では更新世末期から完新世にかけて日本列島で発展した時代であり、世界史では中石器時代ないしは、新石器時代に相当する時代である。

氷河期が終わるとともに、石器を主な道具としていた旧石器時代は終わりを告げ、約1万5,000年前に縄文時代が始まりました。この時代の文化を縄文文化と呼びます。
 

急速に温暖化が進み、ドングリ類やクリ・クルミが実る豊かな落葉広葉樹の森が広がり、海面の上昇や降雨によって運ばれた土砂の堆積によって、魚介類が豊富に生育できる地形や環境が形成されました。

縄文時代は安定した食料の供給が出来ずに、食生活も貧しかったと教えられた人も多いでしょうが、とんでもない間違いです。

縄文人達は、先ほどのシカやイノシシの他、猿も狩猟しましたし、キジ、カモやガンなどの鳥も弓矢で狩猟し、食します。

そんな縄文人のお友達が、イヌ。

現在の柴犬ぐらいの大きさで、彼らと一緒に出かけ、怪我をしても大事に育てていました。

大切な仲間だったんですよ。

しかし、弥生時代になると大陸からの文化の影響で、イヌを食べるようになってしまいますけどね。 

縄文時代で特筆すべき出来事の1つは、定住が開始されたことです (といっても、同じ場所に生まれてから死ぬまで住み続ける人は少なかったでしょう)。

つまり、これまでの洞窟の中に住みながら、常に獲物を追って東へ西へ移動・・・という状況から、ある1カ所に一定期間住み始め、こうした生活に便利なように竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ) を建造するようになりました。

縄文時代の前期は気候が暖かくなり,食糧がとても豊富になり海からは大きな魚や沢山の貝,それに海草がとれました。

川にも沢山の魚がいて山に行けばイノシシやシカがいました。

この頃になると植物の栽培がはじまり新鮮な野菜やヒエ.アワ.などの穀類やサトイモが畑で作られるようになりました。

さらに,稲の栽培もあったかもしれないのです。

少なくとも後期には畑で稲作が行われていた。

教科書には「弥生時代から稲作が始まった」と書いてありますが,それはもう古い説なのです。

正確には「弥生時代から本格的な水田が作られるようになった」と言った方が良いでしょう。

縄文時代には、暴力による死亡率は1.8%と極めて低かったんだよ!

縄文時代の遺跡からは殺傷痕のある骨はほとんど見つかっていない仲良し時代でした。
 

縄文時代はみんなで獲物をわけあって平和な時代がなんと約1万年間も続いた長い時代です。

縄文時代の遺跡から、身障者と見られる成人の骨が発見された例があり、当時は幼児死亡率が高かったので、身障者でもちゃんと部族の構成員として受け入れていた、至って「バリアフリー」な社会だったようです。

縄文時代はほとんど争いのない、また争う必要のない平和な時代でした。