こんばんは

 

こちらも問題がアップされていましたので、解説します。

 

相変わらず自己流なので、内容等の突込みは基本受け付けません。

 

冗談等がわからない方はスルーしてください。

 

それでは参ります。

 

【問11】マンションの管理費の支払債務の時効の中断に関する次のア~エの記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。

 

まず、時効は、次に掲げる事由によって中断する。

一 請求

二 差押え、仮差押え又は仮処分

三 承認

を参考に


ア 管理費の滞納者が死亡した場合においては、時効は中断する。

 

時効の中断は、その中断の事由が生じた当事者及びその承継人の間においてのみ、その効力を有する。とあるので、事由は死亡であっても承継する。誤り


イ 管理費の滞納者が破産手続開始の決定を受けた場合においては、その破産手続開始決定の時に時効が中断する。

 

中断事由にない。誤り


ウ 管理費の滞納者に対して内容証明郵便による催告をしても、催告後6箇月以内に裁判上の請求など一定の時効中断手続をとらないと、時効の中断の効力は失われる。

 

民法第153条参照。正しい


エ 管理費の滞納者が、滞納している事実を認める旨の承認書を管理組合に提出した場合においては、その承認書が公正証書によるものでなくても、時効が中断する。

中断事由の要件に、公正証書の書面という規定はない。正しい


1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ

正しいのはウ、エの2つ

正解は2


【問12】区分所有者が負担する管理費及び修繕積立金に関する次の記述のうち、標準管理規約(単棟型)によれば、最も不適切なものはどれか。


1 管理組合は、官公署との渉外業務に要する経費を負担してはならない。

 

第27条第十一号、第32条第十一号参照。不適切


2 管理組合は、共用部分等に係る火災保険料、地震保険料その他の損害保険料を支払うため、修繕積立金を取り崩して充当してはならない。

 

第27条第五号参照。管理費からの支出。適切


3 管理組合は、マンション管理業者に対する管理委託業務費を支払うため、修繕積立金を取り崩して充当してはならない。

 

第27条第八号参照。管理費からの支出。適切


4 管理組合は、一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕に関する経費を金融機関からの借入金で賄った場合においては、当該借入金の償還に充てるため、修繕積立金を取り崩すことができる。 

 

第28条第4項参照。適切

 

正解は1

【問13】マンション管理業者が行う管理組合への管理事務の報告等に関する次の記述のうち、標準管理委託契約書によれば、適切なものの組み合わせはどれか。


ア マンション管理業者は、管理組合の事業年度終了後、管理組合と合意した期限内に、当該年度における管理事務の処理状況及び管理組合の会計の収支の結果を記載した書面を管理組合に交付し、管理業務主任者をして、報告をさせなければならない。

 

第9条第1項参照。適切


イ マンション管理業者は、毎月末日までに、前月における管理組合の会計の収支状況に関する書面を管理組合に交付し、管理業務主任者をして、報告をさせなければならない。

 

第9条第2項参照。管理業務主任者までは要しない。不適切


ウ マンション管理業者は、管理組合から請求があるときは、管理事務の処理状況及び管理組合の会計の収支状況についての書面を管理組合に交付し、管理業務主任者をして、報告をさせなければならない。

 

第9条第3項参照。これも、管理業務主任者までは要しない。不適切


エ マンション管理業者は、管理組合の会計の収支状況に関する書面について、あらかじめ管理組合が当該書面の交付に代えて電磁的方法による交付を承諾した場合には、当該方法による交付を行うことができる。

 

別表第1 1(1)③参照。適切

1 ア・イ
2 ア・エ
3 イ・ウ
4 ウ・エ

適切なものは、ア、エ

正解は2


【問14】管理組合の監事が行う業務に関する次の記述のうち、標準管理規約(単棟型)の定めによれば、最も不適切なものはどれか。


1 監事は、理事が不正の行為をし、若しくは当該行為をするおそれがあると認めるときは、遅滞なく、その旨を理事会に報告しなければならない。

 

第41条第5項参照。適切


2 監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況について特段の意見がない場合であっても、理事会に出席しなければならない。

 

第41条第4項、第41条関係コメント②参照。適切


3 監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況について不正があると認めるときは、直ちに、理事会を招集することができる。

 

第41条第6項により、まず理事長に理事会の招集の請求。それがかなわないときは、同条第7項により監事自身で招集することになる。不適切(※同条第3項により臨時総会の招集権限は直接ある。)


4 監事は、いつでも、理事に対して業務の報告を求め、又は業務及び財産の状況の調査をすることができる。

 

第41条第2項参照。適切

 

正解は3

 

【問15】管理組合の活動における以下のア~エの取引に関し、平成31年3月分のア~エそれぞれの仕訳として、最も適切なものは、次の1~4のうちのどれか。なお、この管理組合の会計は、企業会計の原則に基づき、毎月厳格な発生主義によって経理しているものとする。
 

《管理組合の会計年度:毎年4月1日から翌年3月31日まで》

                                (単位:円)

(借方)

未払金 560,000

(貸方)

普通預金 560,000

不適切

3月15日の仕訳が

(借方)

修繕費 450,000

(貸方)

未払金 450,000

 

3月20日の仕訳が

(借方)

未払金 450,000

(貸方)

普通預金 450,000

 

となり

 

(借方)

修繕費 450,000

未払金 450,000

(貸方)

未払金 450,000

普通預金 450,000

 

不適切

 

明らかに適切。

発生主義なので

3月1日時点で

(借方)

前払金 3,000,000

(貸方)

普通預金 3,000,000

3月15日に着手後、4月に完成、5月に支払いなので、表記の通り。

不適切

 

正解は3

 

本日はここまで

※投稿日現在の法令ですので、法改正により内容が現状と会わないこともあります。ご了承ください。