第24話 お別れ会

 

 転職することをお世話になった職人さんたちに話しましたところ、

お別れ会をして下さることになったのです。

 

 

ありがとう皆さん!!嬉しいです(涙)

 

 

当然、嫁には事情を説明しその日は電車に乗り換え、

予約したくださったお店へ向かいました。

 

 

大工さんやクロス屋さんなど10人ほど集まってくださり、

僕は涙が出そうになりました。

 

職人さん・・・“○○君、居なくなると寂しいけど向こうでも頑張ってね”

 

僕・・・“ありがとうございます。大変おせわになりました。

    またご縁があれば宜しくお願いします。”

 

職人さん・・・“では、カンパーイ”

 

 

最初のビールは格別に美味しいですよね。

プハー!!うまい!!!

 

ビールジョッキを置いたと同時に電話がなりました。

 

 

“ぷるるる”

 

パカッと携帯をあけると知らない電話番号です・・・。

 

 

 

僕・・・“はい。もしもし”

 

先方・・・“〇〇さんですか。”

 

僕・・・“はい。そうですが、どちらさまで?”

 

先方・・・“こちら○○産婦人科と申します。○○さんの旦那様でしょうか”

 

僕・・・“はいそうですが、何でしょうか?”

 

先方・・・“奥様の容体が急に悪くなり先ほど当院へお越しになりました。

     旦那様を呼んでおられます”

     “こちらにお越し願えますでしょうか”

 

僕・・・“えっ?今ですか。妻は大丈夫なのでしょうか。

     わかりました。すぐにお伺いいたします。”

 

 

僕は始まったばかりの送別会を主役が開始3分で帰るという前代未聞の行為で、

唖然とする職人さん達を残して病院に向かったのでした。

(皆さま本当にごめんなさい)

 

 

病院に着いた私を待っていたのは元気いっぱいのサタンだったことは言うまでもありません。

 

看護師さん・・・“○○さん、旦那様が来てくれましたよ。あらぁ、お顔がパッと明るくなりましたね”

 

僕(心の声)・・・“何言ってんだよ、表情はそのままだろうが・・・”

 

 

次回・・・帰省と出産

 

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