5月3日 水曜日

夜中に何度か目が覚める。
自分が寝ている横に、大切な人が居る。
久しく無かった感覚で、何度も目が覚めたのだろう。

気がつけば、朝。

寝ぼけて開かない目をこすると、

やっぱりそこには大切な人が居る。

夢か?
そう思ってしまう

目が合うと、思わず微笑んでしまう。
Uさんも、微笑んでいる。
愛おしい。
こんなに幸せになって、良いのだろうか。


まったりとした朝を過ごす。


しばらくしてから、2人で朝食に出かける。

喫茶店でモーニングでも…
と思って出かけたけど…

どこも大行列。
流石に人気店のモーニングは凄いな。
お散歩しながら、ぐるっと喫茶店探し。
色んなお店があるね~。

結局、チェーン系の喫茶店でモーニングを頂く。
それでも、充分美味しかったけどね。
と言うか、大切な人と食べれる朝食。

それだけで充分に幸せだ。


あとはまた宿に戻ってのんびり過ごす。

14時まで、二人でゆっくりと、ゆっくりと過ごした。

チェックアウト後は、遅めのお昼ご飯。
朝の散歩の時に見つけた魚介系の飲み屋さんが昼でもやってるので、そこで魚の定食を食べようってお話してたんだけど。。。

いや、普通に居酒屋飲みになってしまった。
目の前でサザエや白蛤とかを焼いて食べる。
刺身も美味しい。
想定外に2時間近く、食べて飲んでしてた。

ま、いいよね(笑

それから少し公園で風にあたり、酔い覚まし。
本当はちょと観光とか行こうとしてたんだけど。。。
なんかもう、二人ともほろ酔いで、のんびりしたくなる。
1日のんびりで、いいか。

夕方の風が気持ち良い。
暑くも無く、寒くも無く。
雑多な香りがするけど、ビルの間を抜けてくる街の風が懐かしい。

公園でしばらくお話ししていた。

で、結局。。。

漫画喫茶に行くことに。
数時間後に、僕もUさんも帰る。
僕はバス、Uさんは電車。
それぞれ乗り場は同じような所なので、その近くの漫画喫茶に行き、のんびりと過ごした。

こんなに長い時間一緒に居れるの、初めて。

のんびりと過ごす。
凄く幸せな時間だった。
僕たちは、大丈夫。

 

多分僕らの今に必要なのは、こうやって尽きる事の無い話を続ける事かな。

色々一緒に何かを見に行ったり、そう言うのはもう少し先でも出来るようになるよ。

そんな気がする。


20時を回り、やがて時間。。。

改札でUさんを見送った。
またね。

僕もバス停に向かい、地元行きのバスに乗る。

GoogleMapで見ていると、やっぱり新幹線は速いな。
凄い勢いでUさんが遠ざかっていく。
Uさんも見ているらしい。
LINEが来る。

「寂しい・・・」

あー。。。

そう思ってくれるんだ。
切ない思いをさせて申し訳無いけど、そう思ってくれることに、少し喜びを感じる。
大丈夫だよ。
うん、大丈夫。


それから少しお話しして。。。
僕は酔い止めに薬を飲んで、寝落ち。

結構寝ていた。
目が覚めると、もうバスは山奥の高速。
はっと思ってGoogleMapを見ると、

Uさんはもう自宅近くまで帰っていた。
速っ
と言っても、僕もあと40分ほどで地元に着く。

少しLINEでお話しして。。。

やがてバスは地元駅のバスターミナルに到着。

バスを降りて駐車場へ。
トラさんに乗り込む。
今回は、ちゃんと鍵を仕舞った場所を忘れなかった(笑

それから家に帰る。
帰りながらUさんと電話でお話しする。
もちろん、ハンズフリーでね。

お互い、最大の関心は

 

「電気は点いてるか?」
 

と言う事だった。
まぁ、元嫁は自分が何かされたと思った時は何かしてくるだろう、と言う事を話す。
ただ、想像の斜め上を行く事は間違いない。
色々想定しておく。
何かが起こるのは間違いない。

『締め出し食らってたりしてね。』

なんて話をしていた。

さて、ここからだ。
日付が変わる前に、自宅についた。

・・・息子はまだ起きてる時間なのに、家は真っ暗。
もしかして。。。

と、トラさんを降りて家に入ろうとすると・・・

うっわ。


案の定全ての鍵がかけられてる。
いつも車庫も全開で鍵すらかけない元嫁が。
全部の鍵をかけている。
家の鍵は車庫の中に隠してあるんだけど、

その車庫すら鍵をかけてる。
家に入れないじゃん。
やっぱり、締め出し食らったか。
2階の自室の窓の鍵はあけてあるはず。
梯子を持ってきて登り、窓を開けようとするとそこも鍵がかかっていた。


徹底的だな(笑

でも・・・
この時間に息子が寝てるのはおかしいな。

と思い、Discordで息子に連絡すると、義実家に居るという。

「なんか、電気と水道が止まるからっておかんが言って、バーちゃんちに居る。」


とか言う。
マジか、契約しなかったんだ。
流石元嫁。

義実家に移動した。
でも、流石に勝手に家に入るわけには行かない。
義兄さんに電話するけど、やっぱりこの時間はもう寝てるか。
元嫁は僕のLINEもブロック、着信拒否もしてるっぽいので連絡の取りようが無い。

なんとか息子に頼んで、鍵を回収するようにお願いする。

「なんか、おかんが明日行くから、とか言ってる。」

と連絡が来る。
いや、困るね。
起きてるのに渡さない気か。

『鍵が無いと荷物も出せないから。

 お母さんに言って、
 警察呼ぶことになるよって言って。』

しばらくすると、息子が降りてきて鍵を渡してくれる。

『ごめんな、お母さんに言っといて。
 電話一本で電力は戻るから。』

「うっす」

狭間に立たされる息子に申し訳無いと思う。
ポンポンと頭を撫でる。

鍵を貰って一旦自宅に戻る。
家に入ると。。。
ホントに電気止まってるよ。
冷蔵庫の中は、整理されている。
わかっててやってるな。
水道は名義変更がされてるから、普通に出る。

鍵は、徹底的にかけられてるな。
いつもあっちこっち開けっ放しにする元嫁。
計画的に閉め出したか。

とりあえず、荷物をある程度持って。。。
寝袋とかそう言うの。

鍵はこのまま返さない方が良いな。
もう一つは元嫁が持ってるし。

そのまま、職場のオフィスに向かった。

もう、日付はとうに越えている。


うーん。
昼間の時間と、真逆の感じ。
波が激しいね。

なんだろう。
モヤッとするけど動じなくなってきた。
まぁ、元嫁のする方向は大体想像出来る。
ただ、する事が斜め上を行く。

 

以前ならここでカリカリして怒り、

モヤモヤしたまま過ごしたんだけど。。。

まったく動じない(笑

とりあえず、頭の中を整理して。。。
寝る。

27時頃、寝袋に包まった。


おやすみ、子供達

おやすみ、Uさん