8月19日 金曜日

正確には18日の23時に目覚ましで起きる。

眠い。。。

けど、テンション上げて行こうじゃないか。

スポーツタイツに短パン。
長袖シャツに最初はシェルも着込む。
分厚い靴下に登山靴。
最近はトレランシューズが多かったけど、
やっぱり岩稜帯は登山靴。
ビブラムソールに勝る信頼性は、無い。

外は少し寒いな。
準備して、靴紐締めるのは後でいいな。
ヘッデンを灯す。

さ、行こうか。


行ってくるね、ドラ猫。
ここで待っててね。
ボンネットをパンパンと叩く。
いつもの儀式。
無事に帰るという、おまじないみたいなもの。

少し歩いて、新穂高の登山者センターで登山届を出す。
紙で出すのは、ただの拘り。
お手洗いに寄って、準備運動して、00:10スタート。

真っ暗闇の右俣林道を、歩く。
静かで、暗い。
風が吹くと木々がざわめく。
たまに闇の中を、カサカサと獣の気配がする。
音が大型じゃないから、あヤツでは無い。
大丈夫。

歩きなれた林道。
ここを0時にスタートすると、滝谷の避難小屋をちょうど2時に通るんだよな。。。
あそこは、怖い。
でも、今日はそこまで行かないからいいや。
白出沢出合から、沢筋に入る。

 

地震や豪雨で崩れて、昨年まで通れなかった道。
小屋の方が整備してくれて、今年は入れるようになった。
奥穂高岳へ向かう最短ルート。
厳しい道だけどね。

支流の白出沢に入る。
沢の下部は樹林帯を行く。
この辺りは昼間でも湿度が高く、木の根っこや丸岩が良く滑る苔ロード。
自分がこんなに歩くの下手になったかな?
と思うぐらい歩きにくい。
道は整備されているけど。

 

 

やがて歩き続けると、重太郎橋が出てくる。
こんな橋でも、立派な名前があるんです。
この橋を越えて、右岸に渡ったら核心部。

渡った先の壁沿いを進む。
壁沿いをへつるように高巻いていく。
幅30センチほど。下は崖。
下は段々見えなくなっていき、轟音と共に水が流れる音がするだけ。
怖いね。

 

その先、ステップが切ってあるけど、微妙に滑る。
さらにハシゴが長い。
槍のハシゴより長いんじゃ無いかな?
と感じてしまう。
下を見ても、ヘッデンの灯りが届かない。
いや、老眼で見えにくくなってきたんだろうな。
最近、暗闇に弱い。


その先は暗闇を淡々と、上り詰める。

沢を詰め、樹林帯の尾根を詰め、再び沢へ。
 

暗闇の中、孤独な戦いが続く。
 

たまに振り返ると、対岸の笠ヶ岳。
笠新道を登るヘッデンの明かりが、たまに見える。
こんな時間、あっちでも頑張ってる人が居るな。
なんとなく、安心感。
こっちは誰も登ってこない。
マイナーな道だしね。
ここで何かあっても、数時間は誰も見つけてくれない。
下手すると数日も。
そう思うと、妙な孤独感に包まれる。

ようやく穂高山荘に詰める沢へ入る。
ここまでも厳しいんだけど、ここからも厳しい。
 

標高2600m付近、ここで黙祷。
直接お会いしたことは無いけれど、
凄い山スキーヤーが10年ほど前に、ここで亡くなった。

世界七大陸の最高峰を制した、セブンサミッターだった。
残雪期にこの沢を詰めていて、落石が頭部に直撃し、亡くなった。
数百メーター流されたあと、こと切れる前に自分で奥様に電話して、連絡したらしい。
凄い人でも、落石だけはどうにもならない。
特に雪の上を落ちてくる岩は音がしない。
今は雪も無く落石は音がするので解るから、まだ避けれる可能性は高いけどね。

ここは山だから。
色々ある。
常に自分のすぐ背後には死がいる。
それと向き合うしかない。

沢を詰めてる途中、ふと気づく。
ガスも奇麗に晴れ、月明かりが照りだした。

ちょうど半月か、でも充分明るい。
周りに一切の光が無いから。

ヘッデンの灯りを消す。
好きだな、この感じ。

月明かりで、歩く。


普段写真は加工しないんだけど、
この時撮った写真、ライトバランスだけ変えると・・・

 

 

白出沢が、こんな感じに見えている。
実際に見えている景色に近い。
星も奇麗だった。

自分の吐息と、足元の岩のガレる音しかしない。
静かでいい。
月明かりに照らされた、ガレた沢を登る。
この辺りは道も不明瞭だから、自分で登りやすいルートを選ぶ必要がある。

沢の左右の壁から、たまにガラガラと岩の落ちてくる音がする。
条件反射のように、体がビクっと反応してしまう。
ので、まぁほぼ直登して、なるべく沢の中心を詰めていく。
ただひたすらに詰めて、標高を稼ぐ。

修行の時間…

それにしても、寒い。
沢筋は気温が下がる。
暑いけど、寒い。

穂高山荘が近づく頃、ようやく空が明るみ始める。
ちょっと、日の出には間に合わないかな~。

 

振り返ると、空と笠ヶ岳が赤く燃え始める。
おはよ、笠ヶ岳。

さらに登り詰め…


5:40、ようやく穂高山荘に到着。
山荘の横を抜けて、涸沢の景色を眺める。
日の出には間に合わなかったけど…

 

 

Good Morning 世界


太陽、暖かい。
奇麗だ。


涸沢のカール。
この景色だけで、泣けそう。
ザイテングラードから登ってくる人の列が見える。
さすが穂高の山、大人気。

ここの景色も久しぶりだ。

お腹が空いたので、山荘の前でパンをかじる。
クリームパンのはずなのに、しょっぱい。
寒くて自分が鼻水垂らしてるのに、気づかなかった。
自分で塩分加えてどうする。

あーダメだ、止まっていると体が冷える。
すぐ出よ。
日が昇ったから、すぐに暖かくなるはず。


後で知った事だけど、この朝立山の山荘では今シーズン初の氷が張ったらしい。
寒かった訳だ。

山荘から奥穂高岳の山頂を目指す列に連なって行く。

山荘からあと200m弱、登らなければならない。
ここまで全く単独の闇夜を歩いてきたので、急に増えた人の列に微妙な安心感。

ただ。。。
すぐに前の人列に詰まる。
けど、みんな譲ってくれるのでガシガシ登る。
お先に失礼。

 

 

6:15奥穂高岳の山頂、頂きました。
標高3190m、日本で3番目に高い山。

絶景だね。

バックには北穂に槍も見える。

またパンをかじるけど、しょっぱー。

いいや、行こー
まだまともに休んでいないけれど、
今日の目的地はここじゃない。
進もう。
 

 

看板の注意書きの通り・
日本で有数の難関縦走路へと突入。

 

 

馬の背上部を歩く。
左右キレッキレの3000mの稜線。
どっちに落ちても間違いなく死ぬなー。
でも、死ぬ訳には行かない。

ここまで結構な標高を稼いで来たので、足が重い。
慎重に、慎重に。
目の前のジャンダルムが、相変わらずカッコいい。

ジャンダルムの手前のピーク、ロバの耳へ登る前、

コル(峰と峰の間の底部)の手前あたりの事だった。
 

ロバの耳へ上がる登山道を、山岳救助隊の方々が道を塞いでいるのが見える。
遠くから声を掛けられる。

「ヘリが来まーす!待機していてください!」

遠くから聞こえる、はっきりわかる。
ヘリの音。

 

岐阜県警のらいちょう2号だ。

あっという間に近づいてきて、要救助者をホイスト収容していった。

「御協力、ありがとうございましたー‼」

停滞はわずか10分ほどだった。
レスキューの方々からOKが出たので、コルまで降りてからロバの耳を登り返す。
ここは結構危ない。
前回来た時も思ったけど。

そこまで登り詰めたとき、レスキューの方々が片づけしていたので聞く。

『何があったんですか?』

「あー、滑落ですね。
 ここの上から落ちてきて、ここに横たわっていたんです。」

救助隊員が、足元を指差す。
この狭い道の、ギリギリここに落ちてきたのか。
あと数メートルずれていたら、さらに30~40mは落ちてたかな。

上を見る。
垂直の崖に、登山道の印が着いている。
危ないよね、ココ。
この道の核心部の一つ。
この上から落ちて来たのか。。。
よく生きてたな。
気が引き締まる。
落ちないように登ろ。

レスキューの方々に、お疲れ様でしたと伝え、自分も岩に取り付く。

上へ上へ。
なんか、調子いいな。
昔来た時より、恐怖心が無い。
いや、語弊がある。
恐怖心を上回って、岩を掴んで上がる事に自信が持てている。
前回来たのは約10年前。
憧れだけでこの道に臨んだんだ。
あれから、技術がついたのだろうな。
ボルダリングもしてきたし、3点支持がしっかり出来ている証拠。
岩を掴む場所の判断も、昔より速い。

 

 

ロバの耳は、途中から巻くように壁をトラバースする。
右は崖。
ここ、本当にキワい。

写真に写ってる道がわかるかな?
幅20センチほどの、踏み跡がある。


抜けると、目の前にはジャンダルム。

 

 

奇麗だ。
というか、カッコいい。

ジャンダルムは3000mを越えている峰だけど、

日本の3000m峰21座には数えられていない。
あくまで奥穂高岳の前衛峰(ジャンダルム)だから。
ジャンダルムとは、フランス語で”国家憲兵”の意。
その事から、海外では山において主峰を守るように手前にある前衛峰の事をジャンダルムと呼ぶ。
ただ、日本においてジャンダルムと言えば、ここの峰の事を指す場合が多い。
もちろん、他にもそう呼ばれる峰はあるんだけどね。

 

奥穂高岳の厳しい稜線上にあり、南からも北からも難易度の高い道を越えなければ、この峰を踏む事はできない。

それ故、登山者憧れの峰として存在している。

そして、この山頂には天使をモチーフにした山頂標があり、

”ジャンダルムの天使”と呼ばれ、

それを見るためにここを目指す人も居るぐらい。

この峰は、そんな山。


10年前に来たときは最小限の荷物を持って、

穂高山荘のテン場に一泊してから臨んだ。
今日は日帰り。
あの時より荷物も軽い。

おし、行こう。

そびえ立つ前衛峰、カッコいいわー。


でも、やっぱり北側からの直登は避けた。
だって怖いもん。

西穂側に巻いて、裏から登る。

 
 
 

ついた。

7:10
新穂高から7時間でジャンダルム。

頑張ったな(笑

10年前に来たときはガスガスの中必死すぎて、ジャンダルムの天使に会わずに山頂標の写真だけ撮って退散した。

 

けれど、今回はジャンダルムの天使をしっかり握りしめた。

会うのに、10年かかったよ。
君に会いたかった。

 

一緒に登ってきた人達も、もう大撮影会。
天使様はすごい人気。

 

 

居合わせた方に撮ってもらう。
友人や息子に、無事登頂の知らせをする。
 

天使様にお願い事をする。

プロジェクトの成功、その他諸々。

 

ここで、ようやく20分ほど休憩した。

ボーっと景色を眺めて、パン食べたりなんだり。

 

今日は、ここに来る事が目的だった。
目標達成。

 

でも、帰り道も楽じゃない。
このまま、西穂高岳へ縦走する。

もちろん、日本屈指の難関縦走路。
一般縦走路としては、と言うお話しね。
ココを越える道となると、地図には書いていない道。
ハーネスやロープ、それなりのギアが無いと行けない道ばかり。
そういう所は、怖いから行かない。
充分ここも危ないけどね。
なんだろう、自分の中の境界線かな。
この一線を越えたら、死に肩を掴まれてしまうようで。
行ってみたいけど、もう、今は行けない。

 



さて、ここからも危険な箇所だらけで気が抜けないけど。。。

 

 

もうね、天気が良い。
今日、山に来れて良かった。
本当に良かった。
世界に祝福されているかのよう。

稜線に吹き上げる風は、ハイマツの香りや、岩の匂い、様々な匂いを運んでくる。
たまに足を止めて休むと、イワヒバリが飛んできて足元をチョロチョロとはしゃぐ。

やっぱり、自然の中っていいな。
ここには何もないけれど、全てがある。

天狗岳や逆走スラブ、間ノ岳のガレ場。
難所を超える度に、自然とテンションが上がってくる。
自分、まだやれるじゃん。

自然と、笑顔になる。
 

教えてもらった。
どうせ生きるなら、楽しい方がいいじゃんって。

そう、思う。
当たり前の感覚が、やっと戻ってきている。

自分の笑顔が止まらない。
はたから見たら、ヤバいやつ。
山の上でおっさんが一人でニヤニヤしながら高速移動。
見たくない姿だわ(笑

 

 

こんな道を通ってきた。
あのピークから下ってくるところに、

道なんかあるとはようには見えないけど。。。
通って来たしね。

 

何度も登り降りを繰り返した。

 

 

難関路を突破し、やがて西穂高岳のP1にやっと到着。

 

 

振り返ると、絶景。
泣ける。
 

時間は10時。
緊張しっぱなしの10時間が終わった~。
安堵する。
ここまで来たら、もう大丈夫。
肩のすぐ後ろに居た”死”が遠く離れていくのが解る。

P1で20分ほど休憩した。
景色を眺め、米食べて、ボーっとする。

 

富士山と南アルプス。
全部息子と一緒に歩いたな。
良く歩いたわ。
 

奇麗だよ。
全てが奇麗。
世界が、奇麗。

ここで、スポーツタイツも脱いで長袖シャツもやめて、

Tシャツ短パンになる。
気温も高くなり、あっついから。
メットはまだ被ったままだけどね。

 

西穂高岳の山頂は、人がいっぱい。
だから手前のP1で休む。
 

ここから先は、勝手知ったる西穂の道。
人も急に増える。
過去、10回以上は歩いた道だ。
息子と何度も登ったな、西穂高岳。
夏も、冬も。
そんな息子も、山から遠ざかってしまった。
ま、自分の世界が広がってきているのだろう。
それはそれで、成長している証拠。
 

でもお父さん、少しだけ寂しいんだよ。。。
君と歩いた山は、忘れないさ。
きっと、いつか君も親になった時にわかる。


でも、今日は今日の山!
 

ここ最近天気が悪かったので、今日の好天を逃すまいと、人で溢れかえっている。

いいね、みんな楽しそう。
登る時は必死だけど、足を止めたとき、ピークに辿り着いた人々の笑顔は止まらない。

山だからさ、ここは。
危険も笑顔も、荒天も好天も含めて、全部山。

 

今日は、いいねー。

今は、自分も心に余裕ができている。

達成感と充実感に満ちている。
いつもは人が多いと少し緊張したり、
なんか心にモヤモヤ感が湧いてくるけれど。。。

今日の山は良い。
人が沢山居て、笑顔に溢れている。
人が多く居る事に、なんの心への引っかかりも無い。

あー。。。

なんとなく、やっと自分にもそう思える時が近づいてきたのかな。

 

ありがとう。

 

 

今日、山を歩けて良かった。
今日の山を、歩けて良かった。

笑って、生きよう。


さぁ、家に帰ろう!


西穂の山頂は山頂標だけ写真を撮って素通り。
後はもうヴィクトリーロード。
難しい所は無い。
チャンピオンピーク、ピラミッドピーク、独標を超えて西穂の山荘まで、駆けて降りる。

 

 

もちろん、他の登山者に恐怖を与えない所で駆けてね。

足が軽い。
いや、本当はもう限界なんだけど。

両足の裏はマメが潰れているのがわかる。
右ひざは、ピキピキと筋肉がブチ切れそうな気配がする。
左の膝は荷重がかかるたびに関節に痛みが走る。
体の限界が近いことは、解っている。
でも気分は軽いんだ。


丸山を越えて、西穂の山荘が見えた。

人が沢山。
でも関係ない。

11時半頃、西穂の山荘に到着。
ここまで新穂高から12時間かからずに来たか。
自分、頑張ったじゃん。

到着次第、西穂山荘の名物を頂く。
西穂ラーメン、味噌が好き。
美味しー♪

間違いない。
このラーメンを食べる為に、

ロープウェイに乗らずにここまで来たんだ。
”エクストリーム西穂ラーメン”
今日はそれで良いじゃん(笑
我慢できなかったので、ノンアルコールのビールも買う。

喉を通る炭酸がたまらん。
 

ぬん。。。

・・・んまい!


最高か!!

お腹も満たされた。
超絶満足。

もう、ここで寝てもいい。
でもダメだ。

家に帰るまでが山だから。


小屋番さんにご馳走様して、外に出る。
凄い人の数。
夏山の賑わい、みんな笑顔。
なんか、嬉しい。

さ、降りよう。

あとはロープウェイ口まで、一気に駆け下りる。
と言っても、足は限界なのでそこそこのペースで。

12:30、ロープウェイ口に到着。

急に観光客っぽい普通の人が増える。
って、逆か。
こっちがマイノリティー。


下りの片道切符を買う。
混んでいたので臨時便も出ているけど、2便待った。
新穂高ロープウェイ、ゴンドラが新しくなった。
前のゴンドラは扉が閉まるたびの、ファミマの音が好きだったんだけどな(笑
 

 

ロープウェイの窓から眺める、今日歩いた山。
最高の天気だ。
ジャンダルムもチラリと見える。
ありがとうございます。

また、来るね。

下山後、新穂高の登山者センターに下山届を出す。
いやー、しつこいけどホントに良い天気。

 

 

思わず、一礼する。

それから駐車場へ戻った。

 

ドラ猫、ただいま!
ボンネットをパンパンと叩く。
 

山から下りてきた人は皆満足そう。
天気良かったもんね。
息子にLINEもしておく。

『無事下山したよ』

じゃないと、警察に通報されてしまう(笑
速攻で返事が来る。

 

「はえーな」

 

うん、速かった。

まだ昼ちょい。

普段は直ぐに返事をしない息子が、

直ぐに返事くれたって事は…

少しは案じていてくれてたのかな?

山へ、行こうぜ。
また一緒に・・・
 


荷物を片づけて、近くの温泉へ。

汗くっさい服を脱いで体を2度洗う。
頭も2度洗う。

そのあと湯に浸かるけど。。。

いって~!

足裏に激痛が走る。

見ると、右足の裏は2か所、左足は1か所、マメが潰れて皮が剥げている。
痛いはずだわ。

それでも温泉に浸かり膝とふくらはぎをマッサージする。
気持ち良くなってきて、風呂の淵で半身浴すると・・・

そのまま寝落ちしそうになる。
いや、多分数秒寝た。

気持ち良すぎる。
のんびり浸かった後、温泉から出て着替える。
奇麗な服、さっぱり♪

後は休憩室で。。。

ふやけて剥がれかけた足裏の皮をブチブチめくって取る。
絆創膏を貼って。。。

いったいわ~。

帰ろう。

0時から寝てないから、もう目が真っ赤。
寝てから帰ろうと思ったけど、今日は早めに帰りたい。
家でビール飲むんだ、もう決めてる。

ドラ猫を走らせて、淡々と来た道を戻った。
眠い、超絶眠いよ。


パトラッシュ・・・


ってくだりはもう要らないか。


途中、止まったりなんだりしながら、なんとか帰った。

数時間後、夕方。
帰宅直前にコンビニに寄る。
ビールとサラダを買う。
ホントは肉って言いたいけど。。。
台所は使えない。
焼肉食べたい・・・

肉の乗ったサラダを買う(笑

荷物を片づけて、洗濯機を回す。
マジ汗くっさ。
ロープウェイ、混んでいたのに自分の周りだけ余裕があった理由が良くわかるよ。

いつもの事だけど。

部屋に戻って、後は自分の時間。
即カシュッ

んか~!
ビールがんまい!

五臓六腑に染み渡るってのは、この事か。

寝そう。。。

でも、洗濯機が回り終わるのを待つ。
飲みながら、友人とお話しながら。

1時間後、洗濯物を回収。
汗臭かった野郎共が、ボールドのおかげでフローラルな香りで帰ってくる。
今干してやんよ。
洗濯物をパンパンして、ハンガー共に貼り付ける。



はぁ・・・
もう、寝ていいんだな。。。


飲んでいるものが空になった頃、横になった。


今日は、本当に良い一日だった。
やっぱり、山は良いよね。
自分と向き合える。
挑戦的な山ほど、自分との闘いに合理性が問われる。
なんで人は山に登るのか?って話をよく聞くけど。。。

知らんわw


言えるのは、
「行けば解る。」
それだけ。

大丈夫、僕はまだやれる。
大丈夫、生きていて良い。

大丈夫、プロジェクトも上手く行く。

大丈夫、この先もきっと楽しいことが待っている。

大丈夫、願いは叶う。
 

今日の山が、全ての自信に繋がる。
自分、よく頑張った。


おやすみ、子供達。
君達が、いつか解ってくれる事を信じている。