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【第3章: 走れひろし~パワーアップ編~】
路行く人を押しのけ、跳ね飛ばし、ひろしは黒い風のように走った。 おつかいのために僕は、いまこんなに走っているのだ。
見える。8km先に、おつかい先の八百屋が見える。
「ああ、ひろしさん」うめくような声が、風と共に聞こえた。 「誰だ」ひろしは走りながら訪ねた。
「よしこです。やめて下さい、走るのはやめて下さい。それはたかしのおつかいではありませぬか。あなたは私と幼稚園に行くのです。」
その頃たかしは、再び布団の中でうとうととまどろんでいた。
◆魚介類と味噌は、免疫力アップに最強の組み合わせです。
これからの季節なら、鮭の味噌汁オススメですが、面倒な時は、インスタントにトロロ昆布でもOKだそうです。
【第4章: 走れひろし、そしてたかしは~完結編~】
「いや、まだ陽は沈まぬ。」ひろしは胸の張り裂ける思いで、8km先の八百屋を見つめていた。走るより他は無い。最後の死力を尽して、ひろしは走った。ただ、わけのわからぬ大きな力に引きずられて走った。
たかしはそっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ隣の部屋で、誰かが味噌汁を作っている。その音と香りに、ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。いや、夢だったのだ。おつかいも、全てが。
「あなた、ご飯ができました。」よしこの声だ。ひろしは磔になった、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。たかし、おまえは真の勇者だ。歩ける。行こう。そして味噌汁を飲むのだ。
「今行く。」たかしはそう呟き、ゆらゆらと立ち上がった。
-完-
◆味噌汁の鎮静作用
味噌汁に含まれるメチオニンというアミノ酸から、タウリンが作られるそうです。
メチオニンからタウリンが十分に作られる事で、不安やストレスが軽減し、精神的疲労の回復につながっていくそうです。
以上、心も身体も満たされる味噌汁のお話でした。
【あとがき】
「健康をテーマにしたTwitterのようなスレッドを立ち上げました。」と言われ、
何故か頭の中でメロスが駆け抜けて行きました![]()

