忘れ去られたメインコンテンツ

前回の続きです。
今回はレビューを書いていきます。

その前に注意事項の確認

・ネタバレありです
・あくまで個人の意見なので参考程度に受け流してください
・批判・意見等はいつでも募集中です
 



基本的に某投稿型レビューサイトの形式に近い形にしました。
あそこは自分勝手な評価が多すぎて嫌いなんですけどねー


システム:9点
前回説明したので一部省略しますが、

「つよくてニューゲーム」と「マルチエンディング」はのちのRPGに多大な影響を残した。
それだけでも評価できる。

一般システムはフリーセル+8方向移動やキャラドットの大きさなど
ヌルヌル動けてかなりテンポが良かった。ただ、フィールドが簡略化しすぎてしょぼく見える。
せめて町くらいは丸々作っても良かったのでは?
戦闘システムはまずシームレスなのでテンポが良い。
さらに、敵が良く動きます(位置やドット絵)。
なので戦闘が単調ではないのが良かった。(RPGの欠点は戦闘が単調な点だから)
仲間との連携も仲間の数と技の種類分あるので組合わせを考えるだけでも楽しい。
それによりパーティーの固定化もされにくい。(まあ物理攻撃型キャラが中心になりやすいが)
欠点は主人公たちが動けないこと。敵の移動を待つしかないので範囲攻撃がもどかしい。
あと、シームレスなのでフィールドの地形に左右される。(これは良し悪しだと思う)
オリジナリティーを確保しつつ、所々でスムーズに、飽きることのない工夫がされてて素晴らしい。

シナリオ:7点
おそらく対象年齢が低めに設定されているので結構オーソドックスな内容。
正義が悪を討つ。だが、古代からややシナリオが複雑化していくので、
完全に理解するにはある程度の実経験が必要。
まあ、時間軸を扱う時点で本来はもっと難しい内容だったと推測できる。
これは続編のクロノクロスにも見てとれる。
途中におつかいイベントが含まれるが(中世のグランドリオン関連が長い)、
それ以外はスムーズで展開にどんどん引き込まれる。
特に中盤の山場である魔王決戦のテンションは異常。一番RPGぽい。
主人公が一度死ぬなど衝撃的な展開もなかなか新しい
マルチエンディングはどれも個性的なので一度は見るべし!
1週目で理解しづらい部分があるので、それが欠点。
逆にいえば周回プレイ前提なので繰り返しプレイすることで真実が見えるという配慮なのか。

グラフィックス:9点
すでに述べたように、キャラドットが大きいのでとにかくよく動く。
表情やしぐさが分かりやすい。FFやDQを意識せず作ったのは大きい。
背景やマップチップは一部FFのものを使い回してるっぽいが、些細なこと。
ダンジョンはもう少し分かりやすくしてもよかったか。道が分かりづらい。
フィールドは手抜き。もう少し作り込めるはず。
技グラフィックは一部がチープな印象。
最強呪文シャイニングくらいもっとカッコよくできなかったんだろうか。
3人合体技は見ごたえあり。特に石を使う技は一度は見るべし。


サウンド:8点
今も評価の高い
光田康典のデビュー作。
良曲揃いではあるが、個人的には世間ほど評価は高くない。
風の憧憬は文句なく神曲。が、それ以外はせいぜい良曲止まり。
よく言われるのが時の回廊世界変革の時だが、
時の回廊はあのストーリーで聴くので印象に残りやすいだけ。
古代の雰囲気をよく表現してるしストーリーとマッチしてはいるが、単体ではそれほどでもない。
世界変革の時は、個人的に好みでなかった。実は次の曲のほうが好きだったりする。

やりこみ:10点
これもすでに説明したように、周回プレイという大きなやりこみ要素がある。
他には、ラストダンジョン直前に最強装備を手に入れるイベントがたくさんある。
これまでキャラクターごとのイベントが少なかったので(カエルを除く)、これで補間が可能となる。
歴史改変を間近で見ることができるのである意味ではメインストーリーよりもテーマに近い。
逆に、ストーリーを理解するにはサブイベントも完璧にこなす必要がある。
特に「みどりの夢」イベントはその条件も難しいが、苦労してでも見る価値がある。


快適さ:9点
今ほど注目されていなかった要素。
ディスク読み込みが主流の今では、ローディングなどの快適さは重要となる。
最初のシステムで説明したように、様々な場面で快適にプレイできるような配慮が見てとれる。
若干ストーリーで「おつかいイベント」がダルイが、特に問題なし。
一部シナリオで行き先が分からなくなることがある。もう少しヒントがあればよかった。

総合評価:9点

多少の欠点もあるけど、それを補ってあまりある良システムのおかげで素晴らしい出来だと思う。
そういう意味でもこのゲームの残したものは大きい。




とりあえず、どんなタイプのゲームに関わらず、名作と呼ばれるものは一度はやってみるべきですね。