北米時間2012年12月4日,NVIDIAから,Release 310世代初のWHQL候補版ドライバとなる「GeForce 310.70 Driver Beta」が公開になった。MicrosoftのWHQL(Windows Hardware Quality Labs)での検証に問題がなければそのまま公式最新版へ昇格し,そうでなければ何らかの修正が入ったうえで公式最新版が登場するというわけだ。

 すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ,DQ10 RMT

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 さて,Release 310世代では,一貫して3D性能面の最適化が進められてきた。振り返ってみると,一つ前のGeForce DriverであるRelease 304世代,具体的にはRelease 306.97(もしくはそのベースとなる「GeForce GTX 650 Ti」専用ドライバである306.89)と比べて,以下に示すような形で性能の引き上げが行われてきたのだ。
 各ドライバリリースの詳細は,ドライバ名に付けたリンク先の記事で確認してもらえればと思うが,2度に分けて総合的な最適化を実施し,さらに最新タイトル向けの個別対応も,というのは,相当に大きな規模だと述べていいだろう。


    より,性能向上率のグラフ。310.70βで実現した最適化のように見えるが,実際にはここまでに登場したRelease 310世代のドライバのまとめとなっている
     そして今回,310.70βドライバは,最近の性能最適化を踏まえた集大成的なリリースと位置づけられている。
     GeForce.comの紹介記事だと,さも今回,大量のタイトルに向けた最適化が行われたように見えるのだが,そこに書かれている最適化の内容は,すでに実現されている内容と同じ。本稿の最後に英文リリースノートの和訳をまとめたとおり,1つ前のリリースである310.64βドライバからの変更点は,いくつかのバグ修正に留まるので,この点には注意してほしい。その意味で310.70βは,Release 310世代開幕後,怒濤の最適化ラッシュが一段落付いたバージョンと紹介することもできそうだ。

     現時点ではあくまでもβリリースだが,Release 310世代で致命的な問題——それこそGPUが焼き切れるとか——は報告されていないので,ドラゴンクエスト10 RMT,普段は公式最新版しか導入するつもりがないという人も,プレ公式最新版として自己責任で導入してみる価値はあるといえるのではなかろうか。
     なお,統合される「HD Audio Driver」「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.18.0,9.12.1031で,いずれもRelease 310.64 Driver Betaから変わっていない。


    ●GeForce 310.70 Driver Betaで解決した問題(Windows 7&Vista)


      ●GeForce 310.70 Driver Betaで解決した問題(Windows 8)


        ●GeForce 310.70 Driver Betaで解決した問題(Windows XP)


          ●ノートPC向けGeForce 310.70 Driver Betaに関する注意事項

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