Crypitic Studiosが開発中のMMORPG「」がE3 2012会場のPerfect World Entertainmentブースに出展されていた。もともと本作はATARIから発売される予定だったのだが,Crypitic StudiosがPerfect World Entertainmentに買収されたことによって,パブリッシャが変更されたという経緯がある。  本作は,R.A.サルバトーレ氏の小説「Gauntlgrym」がベースになっており,「Spellplaque」と呼ばれる災害によって自然のバランスが崩れてしまった世界を舞台としている。春に咲く花が秋に咲く程度なら可愛いものだが,死者が蘇ってしまうといった,世の中の大原則まで影響を受けるほどの崩壊ぶりで,タイトルともなっている街「Neverwinter」にも魔の手が迫っているのだ。  プレイヤーはそんな大混乱にあるNeverwinterにやってきた冒険者という設定で,数々のミッションをこなしながら,街の平和を守っていく。  今回プレイさせてもらったバージョンでのテストプレイは,ガーディアンファイター,トリックスターローグ,コントロールウイザードで構成された3人パーティでインスタンスダンジョンに挑むというもので,筆者はガーディアンファイターを担当した。ちなみに,現在公開されているクラスもこの3種類のみだが,ほかのクラスも作っているとのこと。  操作方法は,W/A/S/Dキーで移動し,マウスで視点変更というオーソドックスなものだが,ターゲットの必要はない。キャラクターの前方に表示される照準に重なっている敵を攻撃する仕組みになっている。攻撃はマウスクリックで行い,「E」と「R」キーには,クラス特有のスキルが割り振られている。また,戦闘中にアクションポイントを溜めることで使える特殊スキルも2つあり,「1」と「2」キーを押すことで発動可能だ。  なお,右クリックと左クリックでは若干攻撃方法が違う。ガーディアンファイターの場合は,左クリックは剣を横になぎ払い,右クリックは左手に持った盾で相手を押したあとで剣を下から上に振り上げる。前者は複数の敵を相手にしているときに,後者は1対1での戦いで使うそうだ。 Criptic Studios Andy Velasquez氏  Criptic Studiosで本作のリードプロデューサーを務めるAndy Velasquez氏によると,本作はアクションMMORPGということで,なによりもスピード感を大切にしているという。  実際にプレイしてもそれは実感でき,キャラクターの動きはかなり素早く,敵の攻撃モーションに応じて回避行動をとるといったことも可能だ。もちろん敵も動き回るので,敵と自分のポジションは目まぐるしく入れ替わる。  また,今回プレイしたのはプレαバージョンということもあり,作り込みはまだまだこれからといった印象を受けた。本作はもともとCo-op主体のアクションRPGとして開発が進められていたのだが,その後MMORPGに方向転換されたという経緯がある。どの段階でその決断をしたのかは分からないが,当然,実僮鳏曛堡筏私ぷ鳂Iが発生したようだ。  「Dungeons & Dragons」のルールブック第4版が採用されたMMORPGとして多くの注目を集めるだけに,なるべく早くリリースしてもらいたいところだが,いまだリリーススケジュールを明確にしていないことを考えると,開発にはもう少し時間がかかるのかもしれない。  今回の取材では詳細を確認できなかったが,プレイヤー自身がシナリオを作れるといった同シリーズらしいシステムが用意されるなど,トピックの多いタイトルでもあるだけに,続報にも期待したいところだ。