? 川上氏:  スタジオジブリへの好奇心はもちろんありましたよ。多くの人がそうであるようにね,メイプルストーリー RMT。ただ,仮に好奇心があったとしても,それだけで「働かせてください」というのもどうなんだろう,とかやっぱり思うじゃないですか。 :  まぁそうですよね。 川上氏:  そう考えると,スタジオジブリに入るためには「二つの理屈」が必要なわけですよ,IXA RMT。それは,ドワンゴ社内に対してどう説明しようかなというのと,鈴木さんにはどうアピールしようかっていう二つです。 :  なるほど。 川上氏:  で,鈴木さんに対しては,一応,ネットのプロモーションとかだったら僕は人並み以上にはできると思うので,「ネットのプロモーションをやらせてください」という部分でアピールしました。一方でドワンゴに対しては,「これからのドワンゴ/ニコニコ動画に必要なこと」を勉強する……という言い訳をして飛び出してしまいました。  僕は今まで着メロサイトも作ってきたし,ニコニコ動画とかもやってきましたけど,本当の意味でのマスマーケティングをやった経験はないので,ジブリっていう日本国民みんなに愛されるコンテンツが,一体どういう風に世の中に届けられるのかっていうのは,まったく未知の世界だったわけです。そして多分,それこそが,これからのニコニコ動画にきっと必要になってくる部分だろうなと。 :  ネットのプロモーションというのは,ニコニコ動画を使った何か,みたいな話ですか? 川上氏:  いや,そこは別にニコニコ動画を前提に考えているわけではありません。スタジオジブリと何かをご一緒するというのは,ドワンゴ側にメリットがありすぎて恐れ多いですし。 それに僕もスタジオジブリの作品が大好きだからこそ思うんですけど,スタジオジブリのファンからすると,ニコニコ動画と一緒にやると言ったら,やっぱり「えっ?」って思う人が少なくないと思うんですよ。「神聖なジブリを汚すな!」みたいな(笑)。絶対に思うじゃないですか。思いませんか?(笑) :  え,えーと(笑)。 川上氏:  もちろん,楽しみに思う人もたくさんいてくれるとは思うんですけど,やっぱり反発する人もいるわけで。そういう反発する方に対して,まず「申し訳ない」という気持ちがありますよね。僕にしても,スタジオジブリを汚すつもりはまったくありませんし。  もちろん,それが必要だという話になれば,ニコニコ動画でも宣伝をするでしょうけど,スタジオジブリのブランディングと照らし合わせて考えてみても,別に無理やり宣伝をする必要もないのかなとは思っています
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