作詞・曲:鷲崎健
編曲:小幡康裕
辿り着いたのは世界の終わり 思っていたのと全然違う
立ち入り禁止のロープが張ってあって 向こうは暗くてなんか良く見えない
「The end」と書かれた看板の文字は eとdだけ穴があいてる
どうやら顔を入れるみたいだ 世界の終わりの顔出しパネル
一枚どうですと誰かの声が 振り向けば知らない老人が一人
古くさいポラロイドカメラを持って 愛想笑いで近づいてくる
折角だからお願いしたけど 一人で撮ったからdのほうは空いてる
なんだか間抜けで足りなくて どうにも締まらない世界の終わり
「長いことここで商売してるけど」とポラロイド爺さんと世間話
二人で来たヤツぁ見たこと無いぜ 誰もがそれぞれの世界の終わり
爺さん俺と組もうじゃないか 世界の終わりに辿り着いた人が
寂しくないよう顔出しパネルで 一緒に記念写真を撮るのさ
それから二人に暮らし始めた 新しい店は「ポラーレ・ポラロイド」
迷わず真っすぐおいで下さい 決して一人にはさせませんよ
驚くくらいに多忙の日々 新聞広告が効いたのだろうか
間抜けだけれど寂しくはない 知らない誰かと世界の終わり
だいたい俺らがdに入って 客がeから顔を出してた
deathとかdieとか想像するから 一応そういう心遣いで
「eの人はイーッて叫んでください」写真を得る時の爺さんのやり方
浮かび上がった写真の中 旅人は笑っているように見えた
俺がシャッターを押す番の時には 爺さんはおどけてディーッ!と叫ぶ
deathとかdieとかdestinyとか あらがうように吹き飛ばすように
写真を手にした客らはみんな 立ち入り禁止の向こうに消えてく
必ず二枚撮って一枚は 店内の壁に貼ってもらうのさ
何度目かの冬のある日のこと 爺さんはベッドで冷たくなっていた
ポラロイドカメラを抱きしめたまま 笑顔の死体と写真が一枚
最後の瞬間を撮ろうとしたのか ブレててなんだか分からないけど
撮られていたのか撮っていたのか ベロの位置をのぞき込んでみる
こんなに爺さんと一緒にいたのに 二人の写真は一枚も無い
お互い誰だか知らない人との 笑顔の写真に囲まれながら
爺さんの隣で横になって カメラを掲げてディーッ!と叫ぶ
初めて写した二人の写真 爺さんと一緒に埋めてあげよう
「ポラーレ・ポラロイドは閉店します 永らくのご愛顧、感謝致します
世界の終わりと皆様の 益々の発展をお祈り致します」
あれからもう何年すっかり荒びれた パネルを見ている若い旅人
一枚どうですと声をかける 俺もすっかりポラロイド爺さん
世界の終わりのポラロイド爺さん
01. Talk to me baby
02. 5分ドッグ
03. 沢村ガール ~俺が私で私が俺で~
04. 俺を歌にしちゃうのはいつだって君
05. おかえり太陽
06. 虹虫
07. ツイストで踊り明かそう
08. 猫のように
09. 世界の終わりのポラロイド爺さん
10. 移動式正月団
11. BRING BACK (無理だよDJ)
12. ロックンロール・マーメイド
13. スプリンター
14. ママはバンクシー
15. 釣りメカ日誌
16. 銀河鉄道の朝
17. Walkin' Walkin'
18. Shake
19. えくぼヶ原
