
消える飛行機雲 追いかけて追いかけて…
いや、流石にエロゲは踏み止まっていますが、曲が最近お気に入りなのでカッとなって引用した。
(でも鬼畜眼鏡にはちょっとそそられる…あ、腐女子じゃないよ!)
なんだかんだと早速2週間近くご無沙汰してしまいましたが、何喰わぬ顔で更新しますよー。
ではまずはご無沙汰期間中の出来事まとめ。
・目黒在住の友人夫妻の結婚祝い&お食事
・「スカイ・クロラ」観賞
・「よつばと!」8巻入手
・新規案件受注
・とってもとっても素敵な指輪ハケーン@銀座バーニーズ
・仕事がんばった
・「ジブリレイアウト展」観賞
・とってもとっても素敵な指輪を誕生日にプレゼントにしてもらうことに★ぐへへ
・費用対効果の高いお鮨屋さんで食事@銀座
…というような感じだった気がする。
全部書いてると物凄く長いエントリーになること必至なので、スカイ・クロラの感想のみ書こうっと。
「スカイ・クロラ」はポニョのような恐ろしい暗黒神話ではなく、押井監督なりの「ニートたちよ、もっと外出ていこうぜ!恐れずに人とぶつかっていこうぜ!」的なメッセージにあふれたいい映画でした。
トレーラーを見て「ちょwテラエースコンバットwwwティーチャーって何www」とややバカにしていたのですが、伝わると思いますよ、押井さん。私には伝わりました。
映画に限らず、マンガや小説を観賞する際に、私が最も気になるのは「空気感」なのですが、押井さんの作品はその世界に流れる「空気」が、ちゃんと見える。音や背景美術、巧みに散りばめられた小道具などなどによって醸し出される「空気」。コレがあるかないかで、その作品で起こるドラマや人物のセリフ・振る舞い、その世界の説得力が違いますね。コレが無ければ興醒めです。ジャンルは全く違いますが萩尾望都「トーマの心臓」なんかも、少年期特有のキラキラした、儚い「空気」に満ち満ちた作品ですね。エンターテイメント、かくありき…。
リアルなのか、夢の世界の出来事なのか。自分に近しい世界なのか、遠い世界なのか。「スカイ・クロラ」は作品からのメッセージを受け取って、現実の世界にフィードバックさせてほしい、という想いで作られているものなので、その意図を実現すべくリアルな空気が表現されていました。生きぐるしい、生きている実感の伴わない、気持ちのやり場のない、ザラザラした世界。「スカイ・クロラ」で描かれる平行世界は、私たちの日常と感覚的なリンクを果たしている。
「大人の男」ゆえに強い「ティーチャー」の顔は、最後まで見えない。繰り返される日常を、死をも恐れずに壊していく勇気。エンドロールの後、最後の最後に見せる、水素の笑顔。世界は自分ひとりで変えられるものではないけれど、螺旋を描く時の中に小石を投げて、小さな波紋を起こすことはできる。人生は基本ツラいことばかりだけれど、見えない・手にしたい「何か」を追い求めて動くことは、決して無駄じゃない。
てな感じの、メッセージかなと。
見所としましては、オープニング~タイトルバックへと続くキチガイじみた戦闘シーン…素晴らしい作画!あれは鳥肌もんですよな。ゲーム画面では見ることのできないアングル・カメラワークで、ヒリヒリするような緊張感が押し寄せる。冒頭からグッと持っていかれる感じ。バカにしてごめんw
あとは、やはり音。事前にNHKの特番で制作風景のドキュメントを見ていたので、今回の作品での音への尋常でないこだわり方を知っており、そのあたり心してかからねば…と思っていたにも関わらず、ドギモをぶっこ抜かれるような音作りでした。空間や重力、乾燥した大気の感触がありありと伝わってくる。あのレベルに達することは、とてもじゃないけどできない…。さすが御大!音って大事だなあ。勉強になります。
そして、「タメ」と「トメ」。やたらしきりにガチャガチャ動かしとけばいいってもんではありません。「エヴァ」テレビシリーズに見られるこんなに動かなくていいの!?と不安になる程動かないロングショット。ジブリ作品に見られるピキューン!と光線が走った後、ドカーンと爆発するまでの一瞬の間。次の場面で起こる「動き」をより際立たせ、気持ち良く、効果的に見せるための「タメ」や「トメ」を、恐れずにちゃんと作る。それによって生まれるリズム。アニメーションに限らず映像作品において、この「間」を作る勇気が持てなければ、いい作品を作ることはできないと言っても過言ではないかも。押井さんは言わずもがな、いい「間」を見せてくれる監督ですね。そういうの大好きです。ゾクゾクきます。
「スカイ・クロラ」前に「パトレイバー2」、後に「ビューティフル・ドリーマー」も見ましたが、押井さん頑張って欲しいな~。応援してます。三鷹の御大のことは、世界が違うと思って、気にするなw「お前は天才じゃなくて秀才だな」と言われたことがトラウマになっている私としては、押井さん応援せざるを得ませんぬ。まー、それこそ「お前と一緒にすんな」と怒られそうですけど…。
いや~、アニメって、本当にいいものですね。
そういや原作者の森博嗣先生に仕事でお会いしたことがありますが、おもろいおっちゃんでした。