為替介入について考える
とってもご無沙汰してしまいました。
申し訳ございません。
さて、読者の方から為替介入についてご意見を頂きました。
為替介入によって、大きな損失を出してしまった方はとても
多いのではないかと思います。
一瞬にしてトレンドを崩壊させる人為的なイベントであります
が、これの是非を問いたくなりますが、実際のところはそれは
意味がありません。
今回は為替介入について考えてみましょう。
政府や中央銀行による市場介入があります
と、それまでのトレンドや取引ルールなど、積み上げてきた
ものが一瞬にして消え去ってしまい、そして、また損失も
一気に膨らんでしまい、やる気が失せてしまいます。
しかし、今回の介入も含めまして、私自身の考え方を申し上
げるとしますと、「それも含めてマーケットである」という
ことになります。
為替市場に限らず、株式市場、債券市場、商品市場など、
世界中にはありとあらゆる市場が存在しておりますが、それ
ら市場には様々な投資家や参加者が存在しており、皆さん
それぞれ自らの思惑や戦略、直観などにしたがって、利己的
に売買をしたり、傍観したりしています。
政府や中央銀行による介入もその一つで、政府首脳や彼ら
にプレッシャーをかけられる存在が、不都合な市場水準に達
すると、突如介入したり、強硬姿勢を演出したりして、市場
をコントロールしようとします。
自由なはずのマーケットは、実はコントロールされ続けて
いるところなのです。
日本の市場はまだ良い方で、米国や中国などでは、それこ
そ頻繁に介入や統制がとられている状況が垣間見えるのが現
実です。
私は、そんなマーケットの特性を知った上でも、あくまで
も市場に参加し続けることをお勧めします。
それは、GrowingFXの理念の一つなのですが、「資産形
成を通じて人格形成を期待できる」からです。
マーケットで勝ち続けるには、自らのエゴをすて、直観を
働かせながら、法則性にのっとってトレードを続けていかな
ければなりません。
そこで、欲望や恐れ、傲慢といったエゴが見え隠れすると
面白いほど失敗し続け、散在してしまう特性があります。
誤解を恐れずに申し上げれば、トレーディングを続けるこ
とは、仏教において読経をしたり、坐禅し続けることと似て
いると考えております。エゴを排し、自分自身を見つめなお
すことができるツールなのです。
GrowingFXでは、とてもシンプルなルールを設定し、そ
れを淡々と状況に合わせて自らの判断で実行していくという
プロセスをとります。
大切なことは、トレンドを把握することですが、それらは
すべてチャートからご自身で見つけ出し、判断していただく
ことを重視しています。
また、取引時間は「短期」のみです。デイトレードくらい
の期間が望ましいと考えております。
決して、システムトレードや自動売買は使いません。
それだとトレードする意味がないからです。
不確実性の高いマーケット環境で、いつ何がおこるか 分か
らない市場環境においては、長期投資やオーバーナイトのリス
クさえも予想以上のリスクテイクをしていることになります。
また、自らの判断の余地のない自動売買などの手法も、
一瞬にしてルールを変えられる出来事が頻発する昨今において
は、かなりの高リスクであると考えています。
一番安全にトレードするには、
・絶えずチャートを見続け
・トレンドをとらえ
・自らの判断とタイミングでエントリーし、
・ロスカットしやすいポジションをキープし続け、
・反対行ったら迷わずロスカット
・トレンド変化の兆しで迷わず利益確定
・トレード画面から離れるときは、絶対にポジションをとらない
ということが原則になります。
それを実践的な形にまとめたものが、GrowingFXです。
GrowingFXのメソッドを実践することができれば、為替介入
があっても即座に対応できるため、損失は最小限に食い止められ、
いち早く逆の動きにも乗りやすくなります。
統計処理に頼る自動売買モデルなどでは、こういう突発的な
対応は不可能です。
これが永続的に有効性を発揮できるモデルが存在しえない理
由の一つです。
物事を突き詰めれば、シンプルなものに行きつくことが多いで
すが、まさにFXトレーディングにおいてもそうなのです。
どんな状況が起ころうとも、自らの資産を守り、コンスタントに
収益を積み上げていっていただけるよう対応できるトレーダー
として、多くの方々にFX市場に取り組んでいただきたいと思いま
す。
Growing FXが多くの方々の御力になりますように。
本日はこの辺で。
相場一輝