※この記事は、京都市のパソコン家庭教師「Flutter」が、パソコン初心者の方にお送りする豆知識コーナーです。
「こういった感じで授業を行います」という紹介も兼ねています。
お気に召しましたら、どうぞパソコン家庭教師のFlutterを宜しくお願いします。
ご意見・間違いのご指摘、不明な点などございましたら、コメント、もしくは
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ここでは、主にパソコン初心者~中級者の方に向けて、
「写真の修正方法(色彩について)」
を説明しています。
宮崎あおいさんや、
V6の岡田准一さん、木村拓哉さんなどがカメラのCMキャラクターを努める時代。
どちらかというと「年配の方の趣味」というイメージが強かった「一眼レフカメラ」など、
「本格的な写真」というのが、若者層にも流行している何よりの証拠です。
世代を超えて話が盛り上がる一つの「趣味」として、
いま「写真」「カメラ」は空前のブームを迎えている、と言っても過言ではないでしょう。
しかし今時の写真といえば、
どうしても「デジタルカメラ」に頼りがち。
フィルムカメラやトイカメラというアナログな物の良さも再確認されつつありますが、
どうしても「デジタルカメラ」が現在は主流である、ということは誰の目にも明らかです。
枚数を気にせず取れる、
その場で仕上がりが確認できるなど、
良いことづくめですからね。
もうひとつデジタルカメラの良いところは、
とった写真をあとからパソコンで加工出来る
ということでもあります。
色調をセピアやモノクロに変えることもできますし、
ちょっとぼかしたいところを部分的にぼかすことも、
光の加減をちょっと変えてみせることもできてしまいます。
デジタルカメラを片手に写真を撮りに出かけると、
どうしても「惜しい写真」というのが有ってしまうもの。
ちょっとしたパソコン技術で、それを修正してしまいませんか?
少しだけ、手順を説明させて頂きます。
●フォトレタッチソフト(写真加工ソフト)を使おう!
「ふぉとれたっちそふと」
…というのがございます。
要はパソコン上で写真を修正・加工するために、必要なソフトのこと。
ここでは有名な『GIMP』というものを紹介させて頂きます。
こちらをクリックしてください。
ソフトのインストールなどに慣れていない方は、
上部の「通常版」をおすすめします。
クリックして、ダウンロードを行ってください。
ダウンロードができたら、「gimp-2.6.8-i686-setup」というファイルをクリックすれば、
インストールが開始されます。
●GIMPで写真加工!
GIMPを早速起動してみましょう。
いくつか見慣れないウィンドウが開かれたかと思います。
一番大きなウィンドウに、加工したい写真をドラッグ&ドロップすることで、
GIMPのキャンパスに写真を広げることができます。
さて、いよいよ写真を加工していくわけですが、
ここではこんな写真を使ってみます。

私が去年の秋に清水寺で撮った写真です。
こういう写真が取れるのも京都に住んでる恩恵ですね…!
なかなかきれいに撮れていますが、
ちょっとだけ修正をしたいと思います。
・
・
・
こうなりました。
↓

拡大して比べてみてください!
紅葉がより色鮮やかになったのがお分かりいただけると思います。
わかりやすくするために、少々大げさに加工していますが…
※あくまでテクニックのご紹介です!
写真としてより良くなったかは多少疑問です。(笑)
「この修正はしなかった方がよかった」などのご指摘はご遠慮くださいね!
というわけで、こういった「写真加工」を順を追って説明してみたいと思います。
①主役を引き立たせる~トリミング手法~
さて、GIMPの使い方としてとても重要なのが、
この『ツールボックス』。
↓

まずは上から2列目。
右から3番目の、ナイフのようなマークをクリックしましょう。

そして写真の上にカーソルをおき、
クリックしたままマウスを動かしてみます。
そうすると点線で四角が書けましたか?
そうしたらキーボードの『Enter』キーを押して見てください。
きゅっ!と、
写真が締まりましたよね?
…というよりは、
点線四角の外側が消えてしまいました。
ちなみに私の写真はこの作業で、こうなりました。
↓


これがいわゆる「トリミング」という手法で、
写真に写ってしまった余計な部分を消してしまい、
主役を引き立たせる際に使用される技法です。
ただしもちろん、まわりの「余計な部分」が風景として必要な場合もありますので、
そのあたりはご自分のセンス次第ですね!
おっとっと必要な部分を消してしまいましたか?
その時は、
キーボードの「Ctrl」キーと、「Z」キーを同時に押すことで、
「今の操作を取り消す」ことができます。
この操作はWordやExcelなど、他のソフトでも有効なのでぜひ覚えておきましょう!
②暗くなってしまった写真を復活!~明度の調節~
天候や場所の問題で、
どうしても暗い写真になってしまう、などという体験は
誰しもあるのではないでしょうか。
玄人の方になると、
絶妙なカメラの設定やロケーション取りでカバーできてしまうのかもしれませんが、
まだまだ初心者である(私のような)人は、
なかなかそうも行かないもの。
そこで、ちょっとずるいかもしれませんが、
あとから明るさを修正してしまいます!
写真が表示されているウィンドウの上部。
ファイル 編集 選択 表示 …
などと書いてあるところの、
『色』をクリック
↓
表示されたリストの中から『明るさ-コントラスト』をクリックしてください。
新しく小さなウィンドウが開いたと思います。
2つのスライダーがあり、クリックしながら左右に動かすことで
画像の雰囲気が変わるわけですが、
・『明るさ』スライダー
右に動かすと全体的に明るく(白っぽく)、
左に動かすと全体的に暗く(黒っぽく)なります。
・『ハイライト』スライダー
右に動かすと明るいところと暗いところの差が激しくなり、くっきりと
左に動かすと明るいところと暗いところの差が小さくなり、ぼんやりとします。
右に動かしすぎると、原色ばかりの激しい色になってしまい、
とても写真と言えたものではなくなりますが、
逆にイラスト調な画像としてデザインに取り入れる手法もあります。
お好みで調整してみてください!
ちなみに私の写真はこの作業で、こうなりました。
↓


あまり大げさすぎず、さり気なく調整するのがコツですね。
③明度調節と合わせ技一本!~彩度調節~
上記の「明度調節」を行うと、
たしかに明るくはなるのですが、
全体として白っぽくなってしまうのが弱点です。
実際の写真でも、
光が強く当たりすぎた場合など、被写体が白くなってしまっていることもあるかと思います。
そんな時に、被写体の色を鮮やかに取り戻すのが「彩度調節」!
基本的には明度調節を行ったあとは色彩がぼんやりしてしまうため、
「ハイライト調節」と、「彩度調節」で調節するのが一般的な手順です。
操作方法は、
明度調節と同じく、
『色』をクリック
↓
『色相 - 彩度』をクリック
してください。
するとまた明度調節と同じく、
新しいウィンドウが開いたかと思います。
このようなウィンドウです。
↓

上の方のパレットのようなものは今回は使いません。
下部の3つのスライダーを使用します。
ここで紹介している「彩度調節」は、3つめのスライダーのみで行いますが、
せっかくなので他2つのスライダーも簡単に解説しておきます。
・『色相』スライダー
「着色」に近い物だと思ってください。
例えば蛍光灯や白熱灯の下で撮ったときなど、
ちょっと色味がかった写真をなるべくもとの色に近づけるときなどに使われます。
・『輝度』スライダー
先程の「明るさ」スライダーに近いですが、こちらは若干黄色がかった明るさを伴います。
・『彩度』スライダー
主に明るいところについて、色の鮮やかさを調整します。
右に動かせばより鮮やかに、
左に動かせばよりくすんだ感じになります。
これもあくまでさり気なく、
ちょっと調整する程度が良いですね。
ちなみに私の写真はこの作業で、こうなりました。


異常です!
間違えました、「以上です」!
いかがでしたでしょうか?
まだまだGIMPには写真を活かす能力があります!
少し上級者向けではありますが、
GIMPでいろいろな画像を作る、手順を紹介しておられるページを紹介しておきます。
こんなこともできる!GIMPのチュートリアル13個まとめ
また、今回紹介させていただいた明度→彩度のコンビネーションは、
色あせてしまった昔の写真(写真紙にプリントされたもの)
を色鮮やかに復元する場合にも使えます。
思い出は色あせてしまうものですから、
せめて写真だけでも鮮やかに復元してみませんか?
ここの説明だけでは
方法がわからない方はこちら。
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京都・滋賀・大阪を初め、近畿圏なら出張致しますし、
ここに書いてあることなら無料にてメールで補足説明もさせて頂きます。
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