●文章入力に書かせない「IME」とは。
「IME」というものをご存知でしょうか?
ご存じない方は多いと思いますが、
使ったことがない人はほとんどいないはず。
IMEというのは、
「Input Method Editor」の略で、
文章をキーボードで打ち込む補助をしてくれるソフトのことをいいます。
例えば文章を適当に売った時に、
スペースキーをおすと漢字変換の候補がいくつも出てきますよね。
その、いわば「漢字変換リスト」みたいなものを表示したり、管理したりしているのが
IMEと呼ばれるソフトなのです。
●IMEの使い方(オリジナル単語・顔文字などの登録)
さて、ついでですので簡単な使い方をお教えしておきましょう。
文字入力フィールドを選択している状態
(ワードや、ブログ更新画面などで、キーボードを打つと文章が表示されるようになっている状態)だと、
言語バー(↓こんなのです)が表示されているはずです。

基本的にはここからIMEをいじることができるわけですが、
よくお問い合わせされるのが
「自分の名前がうまく変換できない」
「オリジナルの顔文字を登録したい」
などです。
そんなときは、この「言語バー」の、
これ↓

(※画像はVistaの場合ですが、XPでも似たような形のものがあるはずです。)
(※上の画像が言語バーに表示されていない場合は、言語バー右端の▽マークをクリックし、
出てくる「ツール」という項目にチェックを入れると表示されます。)
をクリック、
『単語/用例の登録』を選ぶと新しいウインドウが開きます。
あとは、「よみ」のところにひらがなで読みを、
「語句」のところに変換したい漢字なり、顔文字なりを登録しておくと、
次からその変換が候補に表示されるようになります。
例としては、
読み → かお
語句 → (^▽^)
などといった具合に登録しておくと、
次に「かお」と入力し変換するときには、
(^▽^)
という顔文字が候補に現れるわけです。
●IME界の新星「Google日本語入力」
そしてそして今回の本題なのですが、
このパソコンには欠かせない「IME」、
基本的にWindowsにはやはりMicrosoft社製の、「Microsoft IME」というのが
標準で付属しており、
Microsoft Officeを購入すると、
より機能が強化されたMicrosoft Office IMEというものが導入されるわけなんですが、
どういうわけかこのIME業界にも、
あの「Google」さんが参入してきはりました。
その名も『Google日本語入力』
ひねりもなんもない名前ですね!
さてこいつがなかなかすごくて。
さすがGoogleと思わせる出来が話題になっています。
特徴的なのは、まるで携帯電話のメールを打つときのような、「推測変換」。
たとえば、「かていきょうし」とひらがなで打つだけで、
…
まだ変換ボタンおしてないですよ!
変換欄には、
「家庭教師のトライ」
「家庭教師ヒットマン」
「家庭教師ヒットマンリボーン」
「家庭教師のおねえさん」
「家庭教師のカテキヨ」
「家庭教師のふぁいと」
「家庭教師口コミ」
・
・
・
まだまだ出てきます。
今、「まだまだ」って打っただけで
「まだまだイケる」という推測変換まで出てきました(笑)
まぁ、多少意味の分からない変換もあるみたいですが、
この推測変換の幅広さはたいしたもんです。
さすがは世界最大手の検索サイトさまといったところでしょうか。
莫大なデータバンクをお持ちです。
しかも無料なんですから使わない手はない!ですよ!
…
推測変換なんていつ使うの…?
といわれたらおしまいですが、
多分楽しい時もあると思いますよ。
というわけで設定の方法です。
●「Google日本語検索」の利用方法
※注意※
Google日本語入力はbeta版(開発段階のもの)です!
Google日本語入力を導入したことで、IMEに不具合が生じて漢字変換ができなくなった、
という報告もごく少数ですがあるようです。
このページの指示通りにGoogle日本語入力を導入されたことで
お客様のパソコンに不具合が起こった場合、
当方は責任を追うことができませんので、予めご了承ください。
①パソコンへのインストール
まずは、こちらのサイトにアクセスしてみてください。
http://www.google.com/intl/ja/ime/
右上の「Google日本語入力をダウンロード」というボタンを押すと、
ページが移動して規約への同意を求めるページになります。
一応お目通しいただいた上で、「同意してインストール」をクリックしていただくと、
自動的にインストールされます。
②実際に使用してみる
これでパソコンには「Google日本語入力」が入ったわけですが、
それだけでは使用できません。
なぜなら現在はパソコンの初期装備である「Microsoft IME」が稼働している状態だからです。
そんな場合は、言語バーを右クリック→「設定」という項目をクリックしてください。
すると、こんな画面が出てくるはずです。
↓

「追加」をクリックすると、さらにこんなウインドウが開きます。

ぐぐーっとしたまでスクロールしてみると、
日本語の項目があり、いくつかIMEの種類が書いてあり、
その中に「Google日本語入力」という項目があります。
その左のボックスをクリックします。
こんなふうになります。
↓

「OK」をクリックします。
すると先程の画面に戻るわけですが、
そこで「既定の言語」という項目が見つかりますか?
その「既定の言語」を「Google日本語入力」にしてやれば終了です。
言語バーが、

こんな形に模様替えしていれば完了した証拠。
お疲れ様でした!
早速試しに何か入力してみると、
楽しい推測変換ができると思います。笑