昨日仕事で久しぶりに会った男性との会話

息子が小学校の時に一度家にお邪魔したことがあり、話の流れで息子の話になった。

私「息子さんおいくつになったんですか?」

男「高校2年生」

私「じゃあ、受験で大変ですね」

男「受験しないんじゃないかな。高校も卒業できないと思う」

私「…」

 

それからの話の流れで、息子さんは、引きこもりでも登校拒否でもないけれど、

勉強もしないし、学校行くのも適当(遅刻したり休んだり)

成績的に3年にもなれるかわからない。

本人は音楽をやりたいと言って、YOUTUBUとかやってるらしい。

高校はどうでも良いけど、音楽の専門学校に行きたい。

そして、その男性(父親)とは中学三年生の時に3回やりあってから

一言も言葉を交わしていない。

 

知り合いなので、いろいろ話していたのだけれど、

こういうこと、すごく身近でたくさん起きているのだろうと考えさせられた。

その男性は、とても素敵な人で、優しさも溢れている人。

奥さんも知っている。

以前家にお邪魔した時は、新築祝いに行ったので、

つまり好きな地に(田舎ではないです)自分たちで家を建てたようなご夫婦。

 

普通のきちんとしたご両親の元でも、普通に育ってしまう会話の出来ない息子。

 

最近バイトを始めたことが、ちょっと良いこと。

でも、心の底から飛び出た言葉は、

「早く自立して家を出て行って欲しい」だった…。

 

好きなことをやりたいならば、当然自立して家を出てやるべきだと、私は思う。

いつまでも親のスネをかじっている必要はない。

辛いのは、家の中に、会話できない人間が存在していたり、

家に帰りたくない空気があることだ。

 

それにしても身近にこんな問題がたくさん隠れているのだと思うと、

やっぱり社会に問題があるとしか思えない。

 

一言で言うと、核家族化の弊害。

外から見えない家庭内の問題を、

家庭内で解決しなければならない、または家庭内だけで解決しようとすることによる弊害。

 

昔のようにもっともっとお節介な人間が介在してこないと、

こういった問題から

不登校、引きこもり、介護の問題、

どれもこれも圧倒的な数で増え続けていくに違いない。

 

自分の家ではたまたま起きなかった問題であって、

親が優れているから、または親が悪くて起きているとは言えない、この現状を

少なくとももう少し外に見える環境が必要な気がしている。