山本太郎は嫌いという人に結構お目にかかる。

多分、個性的だから、好き嫌いが分かれやすいのだろうと思う。

今は政治家なので、毒にも薬にもならない人よりはいいと思う。

 

私が彼を知ったのは、バラエティーに出ていた彼が役者になった頃。

純粋に役者をやっていた私は、彼のことが好きではなかった。

そもそもアイドルあがりとか、他の職業だった人が、

その知名度だけ利用して、「役者になりました!」ってのは好かない。

役者はそんな簡単に誰にでも出来るのか? と反発しているのだと思う。

 

山本太郎が役者になって10年は過ぎた頃

私は彼を認めていた。

ファンではないけれど良い役者だと感じていた。

そう、いつのまにか…。

それは多分、

彼には信念がある。

前に出るエネルギーがある。

変わらず、ずーっと貫き続ける力がある。

そういう人は、好きにはならなくても認めざるを得ない。

 

6年前彼が初めて選挙に出た時、私は東京にいた。

住んでいた荻窪の駅前にジュリーが応援に来るという噂も耳にした。

結局は街頭演説も、彼の姿も見に行ってはいないのだけれど、

彼に投票する。ということ以上に、

何かお手伝いできることはないものかと思った。

それまでの人生で、私は政治に直接関わるようなことは一切したことがない。

だからその時もどうしたら良いのか分からず、

更に選挙日までいく日もなかったので、私は行動には移せなかった。

 

それにしても、何故あの時、お手伝いに行きたいと、

この胸がウズウズしたのかは、

今考えてもどうしても分からない。

 

その時、行動出来なかった私は、翌年の衆議院議員選挙で、

山本太郎が応援していた民主党議員の選挙事務所に数時間だけだけれど、

生まれて初めて、選挙のお手伝いに出かけた。

 

今年4月、彼は「れいわ新選組」という団体を立ち上げた。

選挙はお金が掛かるので寄付を募った。

そして5月中に1億円集まらなければ、

山本太郎のみの出馬、

幾ら集まったら何人候補者を出すと明言。

結局、5月の半ばで1億を超え、

れいわ新選組からは、10人の候補者を出す運びとなった。

寄付額はつい先日3億円を超えた。

 

私も少し寄付したので、

それ以降、街頭演説のスケジュール、

ボランティア募集などのメールが届く。

行きたい。

ボランティアに行きたい。

選挙はお祭りだから参加したい!

参加しなくちゃ損。

一緒に苦労して、勝利して、

一緒に盛り上がりたい。

東京に住んでいたら時間がある日は選挙事務所に足を運ぶのに。

 

東京からこの美しい長野の田舎に移住して丸3年

大満足のこの3年間の生活の中で、

初めて感じた。

(どうしてこんなところにいるのだろう?)って。

東京に居たらって。

 

山本太郎は、芸能人から政治家に6年前に転身。

この6年間、勉強し、本当の政治家になってきたと思う。

彼が凄いと思うのは、その信念とエネルギーが枯渇しないこと。

 

私は、どの党にも素晴らしい政治家がいると思っている。

そんなことは当たり前だ。

多くの政治家はこの国のことを考えて、この国を良くしたくて政治家になるのだと思いたい。

しかし、なってみたら、自分一人では何もできず、

大きな力に絡め取られていく。

 

しかし、山本太郎は、変わらない。

6年間同じように同じ方向を見て、信念を貫き通している。

 

確か、当初、消費税を5%に下げます。

と言っていたのが、

今回、消費税廃止

にはなっているけれど(笑)

 

見守ってください。

何年か分からないけれど、

今は、彼のことが苦手な人も、

流石に認めざるを得ない日がやってくると思うので。

食べず嫌いではなく、

ちょっとだけ耳を傾けてみてください。