仕事柄、若い人たちと一緒に居る時間がたくさんある。
若い人たちと一緒にいると、ジェネレーションギャップなのか疲れることも多々あるが、
若いエネルギーをいつも戴いているような気もする。
今の若い人たちは、優しい人が多い。
若いころはもう少し尖っているものじゃないの?
って、表現者を目指すならば……と思うこともあるが、
優しい人たちと一緒にいるから助かることもたくさんある。
だって、若い人たちと一緒にいると疎外感も半端ないモノ……時々。

世の中、高齢化のせいか、
最近、色々な場で「若いからいいじゃない」みたいなことを言われることも多い。
つまり、年上の人たちのグループに入っていると「若い、若い」と言われる。
そうかぁ、私はまだ若いのかぁと再確認する。

東京に住んでいても高齢化の波を感じる。
駅の傍を歩いていて、
電車から何気なく駅の周辺を見ていて、
バス停などを見ていると特に
高齢者ばかりだなぁと感じる。
通勤時間や夜間はそういうことはないが、
平日の昼間にウロウロしていると、
東京も高齢者ばかりだ。

電車の中にシルバーシートというものが出来たのはいつからだろうか?
都バスに乗ると、半分より前はすべて優先席になっていて座れない。
バスの後部座席にいて何気なく見ていると、
優先席に座っていたおばあさんが、乗ってきたおばあさんに席を譲ったりしている。
そのおばあさんと、あとから乗ってきたおばあさんの違いが、私にはよく分からない。
でも、優先席を譲らなければならないほど、高齢者がたくさんいる。
それを見ながら、
あの〈優先席〉に堂々と座る日はやってこないのかもしれないな~と思う。

私たち、高度経済成長期の子どもたちは、
昭和初期生まれの人たちのようには長生きできないだろうと思うからだ。

話は元に戻るが、
年配の人たちと一緒にいて「若いからいいわねぇ」と言われるのと、
若い人たちと一緒にいて、若い雰囲気を戴くのと、
一体どちらが、本当に元気を貰えているのだろうか?
どちらもそれほど悪くはない時間だけれど、
やっぱり同年代と一緒にいる時間が、
もっとも素直に、もっとも楽にいられる時間なのかもしれないな。