ニューヨークで行われているNPT(核拡散防止条約)の合意文書の文言が日々ニュースで報道されている。

簡単に書くと、
合意文書に「世界の指導者に広島、長崎への訪問を呼びかける」文言を入れたいという
日本の要望を中国が真っ向から反対しているという
日本と中国の代表のやり取りである。

中国が言っていることは、
戦争での反省もしない国が、被害者意識も甚だしい。
ということ

先の戦争での反省もしない国。
日本がそう呼ばれるのは、
またも現政権を中心とした
自民党を主とした日本の政治家たちだ。

では、日本国民はどのくらい反省しているのだろうか?

私が子どもの頃から、ずーっと
何度となく繰り返される中国や韓国からの攻め
日本は、戦争で中国、韓国やその他のアジア諸国へやったことを反省しないと言われる。
私にしてみれば、
私が生まれる前に起こったことで責められてもなぁ~
という印象が否めなかった。
となると、最近の若い者にしてみれば
遥か昔の話
それを未だに責められる。

その理由は、中国や韓国にあるわけではない。
勿論、この日本国の中にある。

近年それでも少し良くなっていた近隣諸国とのこういった関係をすべて壊したのは
現安倍首相である。
そしてこうやってNPT交渉でも責められている。

広島長崎への訪問が必要かどうかはともかく、
唯一の戦争被爆国日本としてやれること、やり易いこと
日本が国際会議でちょっと格好よく活躍できるコト
そして勿論核を減らすという意味で日本が唯一言えるコト
役割。
その素敵な活躍の場を、現安倍政権のこれまでのやり方で
中国によって潰されてしまった形だ。

東京オリンピック誘致活動の時に
「おもてなし」という言葉を使い
日本人は、素敵な民族であるかのように宣伝していた。
が、
「おもてなし」は
もう少し相手の気持ちを鑑みることが出来てこそ、正しくやれるのではないだろうか?

日本国民の中にどれほどの人が、
近隣諸国の、先祖を虐殺され、植民地化され、日本語を喋ることを強要された
中国や韓国やその他のアジア諸国の人の気持ちを、
現在の彼らの気持ちを考えてみる人がいるのか?
その割合の問題だと思う。
時にはイメージを持って考えてみるべきだと思う。

でも、私たちがどう考えても
政治家がきちんとした態度を取ってくれないと
結局は日本人は反省していないと言われるのだ。

それが本当に辛いし、
日本人として胸を張れないことが哀しい。