とても素敵でした。

映画の最初で、この男がかなりのプレイボーイであるというフレは、

あまりいらないような気もしたけど……

でも、そういう彼だからこそ、

一晩寝ると記憶を失ってしまう女性に

毎日アタックできたのかもしれないですね。


とても素敵なラブストーリーでした。


そもそも、

この短期記憶が消えていってしまうという病気。

これをどう本来のラブストーリーに持って行くのか、

非常に危険なテーマだと思ったけど、

とてもいいストーリー展開でした。


一度は別れを決めた二人が

どうやって結婚に行き着くのか...

それを決して軽い方法ではなくしっかり描いていました。


それから全編に織り込まれたギャグの数々

ユーモアというべきですね。

アメリカンユーモアたっぷりで、

全編笑顔で見続けられる映画です。


一箇所、感動で泣いちゃう以外は....


短期記憶が、長期記憶へ移行されない彼女は、

彼とのキスがいつもファーストキス。

彼女は、いつもドキドキしていられるけど、

周りの人々は、それに合わせることで疲れてしまう。

アルツハイマー病と同じですね。


人には、忘れるという才能と、憶えるという才能があって

どちらもとても大切な才能。

一方が憶えていて、

もう片方が忘れてしまうというのは、少々哀しいことです。

それを見守っていける強い人がどれだけいるのでしょうか?


さて、このすばらしい映画

上映時間は1時間30分でした。

この長さで、これだけハッピーになれるんです。

やはり2時間以上の時間を費やさないと

観客に感動を与えられない。よりもずっと優れていると私は思います。