この一ヶ月の間に、

暇を持て余して映画を楽しんだ。

一ヶ月弱で見た映画が、26本。

うん、悪くない。


そして、新たに感じたこと

邦画...長すぎる!!


「長すぎる」と感じるのは、

実際の時間だけの問題ではないが、

でも実質時間も長いことが判明しました。


ま、あんまり考えずにBSやCSで放送している映画を見ている私。

そこで放映されるものは、主にこの10年くらいの間に作られたものが多いが、

時々古い映画も見る。

そうやってランダムに見た映画。

10本が邦画でした。

そのほとんどが長い!


それは作品としては致命的な事も多々。

結構面白いなと思ってみているウチに、

まだ終わらないの?となってくる。

終わりよければ全て良しみたいな鑑賞後の印象ってのはあるわけです。

だから、腹八分目がいい。

そんなに言いたいことをダラダラ長くする必要はない。


芝居もそうで、

長い過ぎるものが多すぎる。

だから、見ていて疲れる。

そもそも人間の集中力なんてものは2時間が限度なので、

それ以上、続けることがマイナス。

と、私は思って、ずっと芝居を作ってきた(昔は2時間の作品も少しありましたが...(;´▽`A``

基本的には1時間半から45分が限界かなぁ~?


みんな作っている人は、自分の作品がとても面白いと思っている。

そして、面白いから、2時間超えても、見ている人もみんな面白いと思ってくれると思ってる。

それは勘違いです!!


因みにこの一ヶ月に見た邦画で長すぎる!って感じたのは、

「理由」「ヘブンズ・ドア」「僕は妹に恋をする」「誰も知らない」「着信あり」「遠くの空に消えた」

一応、「ゴールデンスランバー」

あら、ほとんどだわ。


一応と書いたのは「ゴールデンスランバー」は耐えられる長さでした。作品が悪くなかったからか?

だからはずすと、


「ヘブンズ・ドア」「僕は妹に恋をする」は、B級だけど、そこそこだったので、

単に長いということがマイナスになった映画。

最初から途中までは、それなりに見るべきモノがあったんだけど、

ある時間を越えてから(1時間半とか)

この後、どうなるんだ? もう必要ないんじゃないの? そろそろ話のまとめに入りましょうよ!

と考える。

つまり、私の思考が映画の外に出てしまっている。

映画の世界にいられない。

集中できない...?

残念賞でした。


「理由」「着信あり」に関しては、もうこんな内容をいつまでダラダラやるの?

観客はそんなにお馬鹿さんじゃないから、もういい加減にして!って感じ。


「遠くの空に消えた」はごめんなさい。

耐えられず、見ることも出来ませんでした。

誰がこの作品を楽しみながら最後まで我慢して見られるのか分かりません。

それほどつまらないという意味ではなく、

ある種、テーマのある作品なので、

我慢してみれば、良かったと終演後思えるのかもしれないけど、

どうしても耐えられなかった。


「誰も知らない」

これが難しいですね。

映画は良くできてるので、長かったけど、それほど退屈しないで最後まで楽しめました。

ただ、

あと10分短くしてもこの作品の価値は落ちないのではないかと、

いえいえ、価値はあがるのではないかと、

いつもそう思うのです。

作る側が、見せたいもの、訴えたいものを、陳列することに意味があるのではなく、

見せたいもの、訴えたいものをまず作って、

そこから削除して、そぎ落としていくのが、芸術活動だと思っているからです。

そして、そぎ落とした部分は、

観客の想像力に任せる。

それをするべきだと思っているからです。


欧米の映画は、勿論長いものもありますが、

平均して1時間45分くらいまでに終わるものが圧倒的に多い。

それできちんと描ききれていると思います。


自分の描きたい世界を描くのではなく、

観る側のことをもっと考えて作ったら、あと10分短くするコトが出来るのではないかと思うのです。

それが必要だと思うのです。