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在日コリアンの音楽家たちによるグループ・パランのBlog

パラン・プロジェクト~境界から吹く風~


日時2010.4.30(fri.) 19:00start(18:30open)

場所■もんてんホール(地下鉄東西線か大江戸線門前仲町駅)

チケット■一般\2500 学生\1500

program


趙世顕 Cho Se-hyung

Cocoon dreaming for violin solo

Sleeping Butterfly for viola solo


川上統 Kawakami Osamu

Coccinea


洪帥標 Hong Su-pyo※

弦楽四重奏のための2つの小品 2 short pieces for string quartet


L.V.ベートーベン L.v.Beethoven


弦楽四重奏曲第9番ハ長調作品59-3 String quartet no.9 in c-dur op.59-3


※北朝鮮の作曲家19261976)


出演者■亀井庸州(vn)小池吾郎(vn)安田貴裕(vla)任キョンア(vc)


長年活動を行ってきたパランが、テーマを

深く掘り下げて音楽と社会を考察していく

プロジェクトです。

特に北朝鮮の作曲家を紹介するのは、日本

でも数少ない貴重な機会です。

作曲家の、自己の内在的衝動から生まれる

音楽と、それに対し外在する国や社会との

相克に焦点をあてます。


ぜひ、聴きにいらしてください。



お問い合わせは

group_palam@yahoo.co.jp

までどうぞ。


このプロジェクトを考案したひとつの大きなきっかけは、エドワード・サイードの著書「音楽のエラボレーション」を読んだことによるんだけれど、頭の中を整理するために、もう1度読みたいと思う。

サイードは、この本の中で、
「音楽におけるベートーヴェンの革命は、作曲家の基盤となるものを、君主や教会、儀礼や祝祭によってなかば公的に認可された空間から、調性システムと基本的なカデンツによって切り開かれた新たな、より不安定な空間へと移行させることだった。」と語っている。
また、ベートーベン自身の、ラズモフスキー3番、第4楽章のスケッチ帳には
「おまえがここで社会の渦巻のなかに突進するように、できうる限りあらゆる社会的な障害に屈せず歌劇を書くようにせよ。おまえのつんぼについてもはや何の秘密もない。芸術についても。」というメモが残っている。
ベートーベンの音楽のもつ緊張感、常に何か不思議な不安に駆り立てられるリズム。社会に抗うこと(自己を批評し続けることともつながるかな)と、芸術することは分かち難く結びついた行為だということが、音楽から伝わってくる。
サイードのベートーベン論はやはり一般の音楽書の論述とは一線を画していると思う。
先日「サイード自身が語るサイード」という本を読み終えた、ワグナーについての話が面白いし、ショパン愛好家だということを知ってなんだか嬉しくなった。わたしもショパンを聴くと何か説明しがたい魅力に捕らわれてしまう。

といっても、最近ショパン聴いてないけれども・・・

街中があまりにもBGMで溢れているせいで、家にいるときCDもラジオもつける気にならない今日この頃。

みなさん、喫茶店には必ずBGMは必要と思いますか?BGMのない喫茶店を知っている人はぜひ教えていただきたいです。


話がそれてしまったが、堅い内容だけではもったいないので、フリースタイルでいこうと思う。


つぎの時には、もっと、パランのことについて語れるようにします。

ひとまず、個人的な、サイード賛歌。


by任きょんあ






2002年に、友人たちとパランを立ち上げて、細々と活動を続けてきた。
去る2010.2.13、門前仲町のもんてんホールにて、palam×kids~在日コリアンの子供たちと若手音楽家によるコラボ企画~」という企画を行った。
在日コリアンの通う学校はいま、政府の提案する高校教育無償化政策において除外視されたことで、少なからずメディアから注目されている。子供の権利というのは、政治的利害や、社会への従属関係のヒエラルキーよりも、高次元に位置し優先されるべき権利なはず。
このイベントのために子供たちが創作した絵を思いだすときに、この現実はとても胸の痛い現実としてその無垢なキャンバス地のうえに悲しみを投げかける。

4月30日(金)に、palamprojectという名の企画でコンサートを行う。
ここでのメインプログラムは、Beethovenの『弦楽四重奏曲第9番(ラズモフスキー3番)』となるが、それと並行して重要なプログラムに、北朝鮮の作曲家ホン・スピョの『弦楽四重奏のための2つの小品』というのがある。おそらく、たぶん間違いなく日本初演です。
そしてパランのメンバーで、一緒この企画に向けて動いているチョ・セヒョンくんの新作、palam×kidsでもお世話になったというかいつもお世話になっている作曲家の川上統さんの作品もやります。そして、素晴らしい演奏者と共に演奏できることが本当にうれしいです。

何かを成すためには、結果と原因という風に2元化する思考方法から脱却して実践に重点を置かないと・・・いままで、色々と考えが甘く、色んな人に多大なる迷惑をかけてきている気がする、深く反省。
というわけで、実践の第1歩として、このプロジェクトをより多くの人に知っていただきたいという思いで、このブログを開設した。
目指すは、ほぼ毎日何かしら進行報告を行っていくこと。
本番までに、この企画の外郭を明示化していければと思う。

おそまつな感じのスタートだけれど(大丈夫かなこれで)、ひとまず今日はこれで。

また書きます。

palam 任キョンア