一匹狼とはどういう意味か?
一匹狼とは、パック(群れ)から離れ単独で放浪するオオカミである。
転じて、仲間を求めず、自分自身の立場から独力で行動する人の意味でも用いられる。
狼は、群生生物である。狼は群れないと生きていけない弱い種族である。
基本的に、狼は、強い生き物では無い。
大きな群れを作り、厳格な序列決めて、獲物を狙う。
狼は、虎や熊ほど、強い訳ではない。
狩りと言っても、幼い獣や病気の獣を集中して狙う。
狼は、常に餓え、獲物の皮や骨まで食べる。獲物が取れないときはベリーや虫を食べて飢えを凌ぐ。時には、ミネラル補給の為に、石を齧って命を繋ぎすらする。
狼は、常にギリギリの状態で社会を運営している。劣った個体や集団運動への適性のない個体は、容赦なく社会から放逐される。
放逐された個体の寿命は、残れた者に比べてとても短い。何故なら、元々、単体で狩猟をする能力が乏しいからである。単体で狩猟を成功させる事は、とても困難であるからである。
放逐された者が生き残るには、元の群れのボスを倒して王として群れに復帰するしかない。
しかし、劣等を理由に放逐された者が、統率者=優秀なリーダーに勝つ確率は極めて低い。これが、一匹狼の実態である。
そして、狼同様に自然界での低カースト生物である人間の社会も、狼と相似した原理で運営されているに違いない。
会社も、いわゆる狼のように群れる集団である。集団生活に適性なかったり劣っていたりすると、組織から孤立させられる。
孤立者は、劣っているから孤立しているのである。
一匹狼には、ポリシーとか、自由とか自己表現とか孤高とか利便とか芸術とか品位とかは、全て嘘である。
しかし、群れに所属していれば秩序に服さなくてはならない。
当然、そこには、緊張や戦闘や痛苦が伴う。序列の上位者には、責任や下剋上の恐怖が伴う。故に、ボス(それがどんな生物であっても)の仕事は、必死に平静を装う事である。
その点に関して、 一匹狼は、秩序の息苦しさや、服従の格好悪さや、責任の重圧とは無縁である。
少年が、一匹狼的な生き方を憧れる原理は、不要として排除された孤立への共感ではなく、群れる上でのデメリットに対する忌避に過ぎない。
所詮は、一匹狼は、逃避なのである。
だからこそ、一匹狼になるには、単なる劣等であればよいだけである。
色々な人間から見切りを付けられているうちに、嫌でも一人で生き抜く能力を身に付けていくのが、一匹狼なのである。
『能力が身に付かない場合はどうすればいいのか?』
その問いに対する解答は、簡単である。
「その末路こそが、現実の一匹狼と同様の物であり、困窮して人知れず朽ち果てて初めて一匹狼となれる」
一匹狼は、どこか「孤高の人」という意味でも格好良い意味で使われるが、実際には格好悪いのである。
一匹狼で生きていける人とは、自分に誇りを人一倍持っている。プライドが高い。誇り高く死ねるい特徴がある。
更に、一匹狼になれる人は、職人気質なところがある。仕事については、スペシャリスト的な思考が非常に強い。
妥協しない性格が、今までの自分を形成してうまくいってきたという誇りがある。
一匹狼の方は、自分に厳しく常に自分を律する心構えをもっている。
自分に甘いと、どうしても人を頼ってしまう。人に頼らないような気持ちがあるからこそ、自分自身を厳しく見られる。
一匹狼の方は、自分自身を常に戒めて向上する気持ちがより人より強いのである。
自分を律し、厳しくできるからこそ他人を頼らず、自分で何でも解決できるという自信に繋がっている。
以上である。一匹狼を究めるには、下記事項を目指すしかない。
・冷静沈着
・自分自身への誇り
・独創的な考えを追求
・戒める自分自身
・反省と向上
現在、時代は変わりつつある。
少子高齢化による核家族化が進み、終身雇用制度が崩壊し、個人で事業をされる方が急増し、雇われのサラリーマンであっても、個人事業主と同じように、「一芸に秀でた知識やスキル」を求められる時代に突入している。
つまり、昔の村社会で求められていた「平均点」では、生き残っていけない時代に突入している。
群れるとは、保身される。だから群れるのである。保身するには群れて、秩序を守り服従しなければならない。
しかし、組織の為に服従しても、組織に適性でないと組織は、排除していく。私が三度も、転職した理由は、組織から抹殺されたからである。いずれ、歳をとれば年寄りとして、組織から放出され一匹狼にならざるおえない。
『 群れない』一匹狼を貫くには、確固たる「信念」と、それを広める発言力・行動力が必要不可欠である。
「群れない」一匹狼を貫くには、一人でも多くの人と交流したり、本を読むなどして、自分にはない「新たな価値観」「考え方」を得て、いざという時の選択肢を常に増やし続ける事が大事である。
人生は、毎日が選択の連続である。
特に「群れない」一匹狼を貫くには、自分の選択の良し悪しが、人生を大きく左右する。
そのため、各選択時の判断基準となる選択肢を、どれだけ多く持っているか?否か?が大切なのである。
常に、反省し学習し向上させていくことが必要なのである。
この視点で物事を捉えられるようになると、他人の耳の痛い話しも、自分の選択肢を増やす材料として、感謝の気持ちを持って、素直に受け入れ、活かそうという気になる。
要するに、一匹狼を究めるとは、自分自身一人でも生きていける術があり、獲物を獲得出来る人物になることなのである。何故なら、一匹狼を究めるとは、一人であることを選ぶことだからである。
復唱だか、一匹狼を究めるにはどうすれば良いか?
下記に列記してみる
・独自路線
・プロフェッショナルを目指す気概
・自分を磨き他人に頼らない気概
・常に反省し向上
簡潔に言えば、一匹狼を究めるとは、プロフェッショナルを目指すことなのである。
家康の場合、今川と織田に挟まれた弱小大名であった。群れないと生きていけない狼にも関わらず、一匹狼として生きていかねばならなかった。いわゆる、人質時代が長かった。軍事政治経済などあらゆるプロフェッショナルを徳川家に次々と雇い入れ、一匹狼を究めていったからこそ、天下獲得、天下統一出来たのである。