さて、この映画を観てしまった私は、これからどうするのか?
最初から最後まで、聞こえてくる音や音楽は不協和音のように響いてきて、
エンディングなんてもう本当に心がヒリヒリして、結構長くて、ドキドキしてきて、立ち上がれなかったのだ。
誰かも書いていたけど、豪邸で優雅に暮らす家族、その家族の世話をしているのは村の女(ヘス曰く)、映像の中で現代、アウシュビッツ博物館を清掃するスタッフも多分地元の生活者だ、何というか構造は変わったのか、変わっていないのか、
ヘスの妻は邸宅の庭の手入れや自分の生活上の豊かさにしか興味がない、みたいだ。
母親は訪ねてきても置き手紙ひとつで帰ってしまったのに。
私自身の関心やはり、妻の行動や使用人らの立ち居振る舞い、そこから感じる抑圧されている状況、子どもらが無意識に塀の向こうに何かを感じている様子、、、
そんなところを必死に追いかけていた。
そうしていないと塀の向こうのことがより鮮明に想像してしまいそうだったから。
 
ポーランドに行きたい、と思ってはいるが、実際に観ることができるのか、恐れが大きくなっている。
 
今の時代、チケットって残らないんだよね、そしてパンフレットとかチラシとか、何一つ置かれていなかったことも…