この歳になると、クラス会レベルではなくて、同窓会ってやつに参加する機会が増えてくるのだが、そこで物凄く実感したことがある。

それは、自分がいわゆる思春期という時に、なんて狭い世界で生きていたのだろう、ということ。

40人程度のクラスがまるで全世界のように思っていた。オーバーに聞こえるかもしれないけれど、隣のクラスの男子なんて顔も名前もほぼ知らない。

興味がない、というよりも、視野が狭い、狭すぎた。

そんな40人程度の世界の中で、学校全体を好きになったり嫌いになったり、していた自分がいる。

もちろんクラスだけじゃなくて部活もあったけど、部活だってせいぜい数十人、他の部活は全く知らなかった。

その中で下手だな〜とか上手くいかないな〜とか、勝手に悩んで、勝手に落ち込んでいた自分がいた。

 

今の十代が、同じだとは言わないけれど、やっぱり自分の目に入る場だけが自分の世界になってしまいがち。インターネットも本人の志向、思考、嗜好、に沿ったものを提示しがちだから、尚更世界はこんなものだ、と思いがちなのかもしれない。

 

一歩、外に踏み出せたら、きっと全く違う場が、世界が、目に飛び込んできたはずなのに…

これは後悔ではないけれど、今生きている十代の人に気づいてほしいな〜と強く思う。