、昨日話題になっていた上野千鶴子先生(今は東京大学の名誉教授とのこと)の祝辞。

久しぶりに何かを読んで涙が出る、という経験をした。

色々なことを思い出した、40年以上前に、大学で初めて女性学の講座がスタートしたこと。

井上輝子先生の話は、正直真面目、で面白いというものではなかったけれど、その中で学んだ様々なこと、今でも覚えている。

ゼミで読み合わせた「青鞜」、平塚らいてう、伊藤野枝、そしてLeeやFreeやMoreなど、当時発刊された女性誌の読み解き…

服部先生(フルネームが出てこない)の現代職業婦人問題研究特講、この題は当時だから普通に使えていたのだろう…

彼女のゼミで自分の卒論を書いたのだ。

 

学生時代の色々を上野先生の言葉から思い出され、

そして、今はどれほど社会は正されてきたのだろうか、と。

 

以前、学童保育の運営に関わっていた頃、20年以上昔になるが、全国大会の研修会で、当時中央大学の女性教授から、言われた言葉がある。

「今の状況はまだまだ、だと思われるかもしれない、けれど数十年前に比べれば格段に良くなっているのだということも思い出してほしい。」(正確ではないかもしれないけれど、意味的にはあっていると思う)その時に、そうだな~、学童保育という存在があること、補助金が出ていること(お金出してるだけってことだったのだが)、地域でも理解されているということ…

当時はその言葉に少しホッとした記憶がある。

 

でも今はどうなのだろう、

子育ては大変!という話があちらこちらで聞こえる、

私達が子育てをしていた数十年前に比べ情報量が格段に増え、その分その情報に右往左往したり、比較してしまったり、頑張りすぎたり、一層ストレスフルになってしまっているように思える。

仕事も、マルチタスクが当たり前、8時間の枠内でやるべき量が比較にならないほど増えている、正社員になることさえ難しい…

 

その意味で、以前に比べ良い方向に向かっている、とは思えない現状がある。

上野先生の言葉から、多くのことを思い出し、気付き、考えてしまった。もしお時間があれば、

こちらを↓を読んでほしい。

東京大学入学式祝辞