朝晩冷えるようになって、それでも昼間は柔らかな日射しで過ごしやすい、なんて思っていたら今日は不安定なお天気で雨強く降ったり止んでみたり。ちょっと今の私の心境に思えてしまった。

そんな11月の初旬、忘れないうちに短歌覚え書き

 

10月23日

紅玉の小さな紅をひとかじり酸っぱさ甘さ冬に近づく

トレーナーのひとことそれが突き刺さり気付けば少し痩せ始めてる

毎回の食事写真を撮るだけでジワジワ痩せるなんてあり得ず

 

10月24日

飛び出せば違う景色が広がると言われているよな朝焼けを見る

 

10月25日

いつからかパスタで壊す腹となり交差点横入れぬイタリアン

 

10月26日

夕暮れに父ひとり食む柿ひとつ秋風流る庭の懐かし

 

10月28日

平成の月日俊足過ぎて行き次の元号柔らかであれ

 

10月29日

日に焼けたその手武骨に動かして祝祭の街ケバブの屋台

 

10月30日

半熟のたまご最後に盛り付けて準備完了今日の昼食

 

10月31日

いつからかケルトの伝統聞きかじり表層真似る哀しきハロウィン

 

11月1日

カレンダー残りふた月急かされて霜月始まる北風と共に

冷たさも少し懐かし霜月の朝に嬉しいホットミルクで

 

11月2日

毎日の生きる基本はキッチンで作っているんだ最近気付いた

会見の映像流る昼時の暖かき空冷たきカメラ

 

11月3日

柚子の香でサラダが一気に和となりて鶏むね肉も柔らかな色

 

11月4日

コスモスの花眺めれば耳元でいい日旅立ち歌の流れる

若者のコイバナ聴きつ改めて母親世代になりしこと知る

 

11月6日

ケースには青に紫赤黄色カードの花びら重なりて咲く