暮れだろうが、新年だろうが、結局一日は二十四時間、
長くなったり短くなったり、と感じるけれど、同じ時間。
そんな、少しのんびりして、でもあっという間の年末年始にも
ボチボチ詠った短歌、書き留めておく。
12月27日
追われるか追っていたのか日々流れ今はゆっくり共に過ぎ行く
12月28日
予定にはいつも入れてる大掃除大好きなこと最後にするの
12月29日
滑らかな秘湯の温泉肌を撫でゆるりと流る時を楽しむ
12月30日
会議室一人二人と集いきて笑顔で帰る夜の楽しき
走れなくなりて眺るドラマでの猛ダッシュする若者眩し
12月31日
何事も簡素となりし新年の準備も最後日本酒選び
1月1日
初詣階段上るその先の神殿の脇巫女が微笑む
1月2日
正月は義母の好物回る寿司黙々と食むマグロの五皿を
1月4日
年賀状黒柴凛々しく座り居り写真に残る愛犬のよに
酔う度に大声上げる男いて何が住んでる彼のこころに
1月5日
故郷と呼べるところも無くなりてここが居る場所帰る家なり