言わずと知れた姫川玲子シリーズ最新作
誉田哲也著 光文社
前作もほぼ一気に読み、今回は少しずつ読んでいたのを、今日一気に読み終えたということ。
前作から、なんだか政治的な考えを表に出てきているのが感じられて、納得できる論理展開ではないのだけれど、
物語の中に出てくる人を通して語られる言葉に、
今の世相を感じるようで、少し辛い。
小説の中で繰り広げられるストーリーは、現実と想像の合間の
微妙に既視感のある内容だからこそ、
今に不安を感じてしまう、そんな物語に、最後まで違和感を抱えながら読むことになってしまった。
救いは、姫川玲子が当初よりタフな大人になっていることだけれど…
うーん、それでも次回作が楽しみで、きっと買ってしまうのだろうと。
読後、作者のインタビューを読んだら、考えるきっかけ、というような言葉を使っていた。きっかけ…ちょっと違う気がするけどね。