思い付きで時折詠む短歌、書き留めておく。

 

低空を我が物顔で飛ぶヘリに何故と問いたい暖かな日は

 

灯を放つ窓ひとつごとに今がありため息つきつつ生きるひとあり

 

スマホ持つ大人未満の君の手が心細げに白く揺れてる

 

老人がボクサー柄のTシャツで這うように登る駅裏の坂

 

草原を歩く猛獣 遺伝子は庭を横切る猫にも宿る

 

家路へとカラス横切る夕空に茜の色が静かに拡がる

 

空に向け手をかざす神真似るよにクレーン車今日も首伸ばす現場