mixiで、母校に校門が設置される話が出ていて、一時賛否両論で賑やかだった。

小さな文系の大学で、昔のように個性の強い教授と学生の存在で大学が成り立つような時代ではなく、存続をかけて大学としては試行錯誤の連続なのだろうと、私は思っている。


それこそ30年以上前私が入学した当時は、国立大学再編に反対した教授や新進気鋭の研究者が集って、学生も多種多様で決して偏差値だけで入ってくることが主流ではなく、ユニークな人が多かった。

私自身は大学に週一通うぐらいで、アルバイトやら別の学校やらと忙しくしていたけれど、同級生たちもジャズダンスに熱中する女性や自活のために仕事中心の生活を送るもの、運動にのめり込んでしまった人など、真っ当に授業に出て勉強している人のほうが少なかったように思う。

それが良かったか悪かったかは別としても、生きるためのタフさは夫々身につけて行き、新卒で正社員に…という人は少なかったが、今も皆元気に逞しく生きている。


30年以上経って日本も社会も学生も親も教師も、変化している。

その中で昔の良さばかり大学に求めても始まらない。

何がしかの継続性、伝統、というものがあるとしたら、それはしたたかに逞しく生きる力を育てるってことじゃないかと、勝手に思っている。