今年の3月に亡くなった若き画家、今日の新・日曜美術館で紹介されていた。(再放送が夜9時からあります)
友人から興味があったら見て、と言われていたので軽い気持ちでテレビを付けた。
現れた絵の一つ一つに正直驚いた。
今の時代から感じる怖さ、不安、自分がその中に掠め取られていく恐怖感が、恐いほど的確に表現されている。
彼にとっては、本当にこんな風に見えて実感していたのだろうか?
誰にでもちょっと感じていたり、思っていたりすることを、画面一杯に真正面から表現していて、観る側に突きつけてくる。
皆本当はこんな風に見えてるだろう、こんな風に感じているだろう、と。

彼は、現代の病理的な部分を一身に受け取りそれを描くことに人生を賭けていたようにみえて哀しい。