紅一点論は予定通り往復の新幹線車内で読破。
硬柔織り交ぜての彼女の文章は、帯にも書かれていたように面白く一気に読める本だった。
ウルトラマンからセーラームーン、風の谷のナウシカまで、多岐に亘る彼女の研究には脱帽。
終盤に出てくる伝記も痛烈だった。
メディアリテラシーという言葉がある。
テレビや新聞、雑誌や広告といった様々なメディアで描かれる人の傾向について検証するといった意味だと私は捉えているが、このメディアリテラシーを子供向けの媒体であるアニメやヒーロー、ヒロイン物に焦点を当てて検証しているといううのが一番良いのだろうか。
彼女が最後に書いていたように、子供向けのメディアだからこそ、様々な人間を豊かに表現してほしいと痛切に感じている。子供達にとっては身近なモデルであり自分の将来像なのだから。