大学での卒論テーマはパートタイマーの現状と今後の可能性(正確な題は忘れたけれど…)についてだった。
当時アルバイトで働いていた大手スーパーでの契約条件や仕事内容、彼女達の意識から家庭と仕事の両立に向けたワークシェアリングの可能性をまとめた(つもりだった)。
あの頃はパート社員として時給計算ではあっても賞与も退職金も明文化されていた記憶がある。
流通業界大手ということもあっただろうけれど、私はそこに女性の新しい働き方の可能性があるのではないか、と考えていた。
けれど先日話しを聴いた内容は、一日の労働時間は正社員並み、休日は不定期で有給休暇はあっても退職時以外なかなか取れない、昇給はここ2・3年なし、賞与はもちろんなし、という状況だった。
それなりに名を知られたスーパーの内実を改めて思い知らされると同時に、30年近く前より後退しているとしか考えられない現状がショックだった。