外資系企業のセクレタリーというと以前は一種独特の雰囲気があった。落ち着いていて物静かで品がある女性。
今まで何人か出会ってきたけれど、彼女は今の会社では数少ないそういう雰囲気をもった女性だった。何人かのヨーロッパ人上司と仕事をしてきた彼女がとうとう退社することになった。
本人曰く、未定年での中退。日々の仕事が関係するわけでも何かを相談したわけでもないけれど、彼女がいるということが今の会社に対する私の気持ちを安定させていたように思う。
仕事を続けていく中で心の拠りどころになる同姓の先輩がいることがとても重要だと、今改めて思う。