カウンセリングを学び始めたもう一つの動機は、職場で若い女性が数年で次々と辞めてしまうことに何とかしたいと思ったから。大いなる無知と勘違いだったとカウンセリングを学び始めて気づいたが、私の基本的信念は変わらない。女性だろうと男性だろうと働くことは生きることの基本にあると。

でも「働くこと」の中身は人それぞれ、決して賃金労働だけが「働くこと」だとは考えていない。子供を産み育てること、老親を介護することや地域でのボランティア活動なども「働くこと」の一つだと考えている。

現代は、女性だけでなく男性にとっても企業で働き続けることは生易しいことではない。過労死と背中合わせの過重労働も多い。そのような現実の中で、何が何でも企業の中で働き続けることがベストの選択だとは私には言えない。

どのように生きて行きたいのか、その為にどのような働き方が合っているのか、人生の節目でその人なりの選択ができるよう支援できたら良いと思う。