東京芸術劇場で行われているミュージカル「ひめゆり」を観て来ました。先日ブログでコメントをいただいた方が紹介されていたもの。
正直言って戦争に関わる舞台を見たのは初めてだったのですが、予想以上にすばらしい舞台でした。
ミュージカルとしての完成度云々ではなく、戦争で多くの犠牲者を出した沖縄の、女学生を主役に据えた、その現実の力が圧倒的だったということだと思います。
「ひめゆり」の話は少しは知っていたつもりでしたが、一人一人がまだ若く今の女子高生と変わらない夢があって希望を持っていた女の子たちだったということを改めて知りました。
どんなことがあっても、やはり戦争は解決にはならないということ、武力には武力しか生まれないということ、そして過酷な現実の中でも人間はいかに逞しいものか。
社会がどんなに豊かになっていようと、ひとたび戦争となればその豊かさは脆く崩れてしまうであろうこと、もっと想像力をもって感じる必要がるのではないでしょうか。

ひめゆり