精神的なトラブルを抱えていることを会社に知られることはやはり大変なことだ。本人の出世や進退だけでなく、同僚や上司や部下といった回りのスタッフ全てが影響を受けざるおえなくなるから。
カウンセラーの立場から見ると、その人を取り巻く環境が改善されなければ根本的な解決にはならないというのが基本的な理解。
けれど仕事をしている立場から思い描くと、例えば自分の同僚や上司がそういう状況になったとして、それが他の部署の人々や会社の上層部に知れるということには神経質になってしまう。
それは部署同士の微妙な関係だったり上層部の理解の限界が見えてしまっていたりするからなのだが、結局それがトラブルを発生させる遠因にもなっていると理解していても難しい。
結果、さりげなく長期休暇を取る、といった手法が広く使われてしまうのかもしれない。