前回は、確か。

我が家の大まかな現状。

だったような気がします。




祖母はもう81歳です。

年なのだから仕方がない。


そう、言われてしまえばそう。なのかも知れません。



祖母とは、ずっと離れて暮らしており

3人姉妹の長女である母が

一番祖母とは離れて暮らしていました。


何時の頃からか

母が、電話で話している祖母の様子が

「どうも変な感じがする。」

というところから始まりました。


詳しくは聞いていませんが

やはり、『どことなく』変だったのでしょう。


その時は、直ぐにどうこうしたわけではありません。

ただ、祖父の具合が悪くなってきたのです。

癌でした。


祖父母の家の近くには、次女・三女が住んでいました。

離れて暮らしていた母は

簡単に具合を見に行くことの出来る場所には

住んでおらず、祖父の面倒を見に行くことは中々できません。



癌がわかってから、祖父はあっという間に亡くなりました。



今、母は後悔しているそうです。

「家に行って、病院へ検査に連れて行けば良かった。」


私は母側の人間だから、偏った意見なのかもしれません。


母の妹達は、仕事があり、祖父を病院へ連れて行くとしたら

一日かかるので、仕事を休んで行かなくてはいけない。

そう、言われると、離れている母は、それ以上強くは言えないのです。


母は、離れて暮らしており、直接面倒を見る事も出来なければ

仕事をしているわけでもありません。

傍に居るけれど、「仕事」があるという妹に

「病院に連れて行った方が良い」

とは言えるけれど

「連れて行かなければ駄目だ」

とは、あの頃は言えなかった。そう言ってました。


正直なところ

母にも私と父という「家庭」があるのです。

簡単に日帰りなどが出来る距離に住んでいるわけではない

祖父母の家へ行くとすると

「家庭」を放って行く事になるのです。



『祖父母のことを考えれば』



というのは、きれいごとです。

それでも母は、祖父が具合が悪くなってから

1ヶ月に数度。

最後の方は一週間ごとくらいに通いました。

片道電車で4時間掛けて。

勿論、泊まりになります。

その間、家のことは、私がやっていました。



具合の悪くなる祖父。

知らず知らずのうちに進行している祖母の認知症。



祖父が病気になってから

一度だけ、祖父母の家に行きました。


一人では着替えなども出来なくなってくる

がりがりの姿

黙ってソファに座っている姿

自分からは話しもしないで、皆が話しているのを優しげに、寂しげに見ている姿


凄く、厳格だった祖父の変わってしまった姿。

弱っていく祖父に

わからなくなってきている祖母は

きっと、「ふざけ半分」…という感じだったのでしょう。


『なにやってんの、あんた!』

ハハハハハ、と笑って言葉を向ける。



切なくなります、ね。